昨日、突如の大熱で潜ることができず、

夫婦そろってぶっ倒れてしまった為、

私の代わりを知り合いに頼む事となった。


代わりを頼んだ人は、経験・人柄など問題なく、

屈指のバリダイバーの一人であるので、

安心してお願いしたのだが、

お客さんがいるのに自分が行くことができない

この歯痒さといったらない。


昨日のゲスト、本日も潜ってくれるので、

今日は無理からに完全回復した私が

海にお連れした。


中性浮力に少々不安があると言うゲストであったが、

1本目より2本目、1日目より2日目と、

かなり慣れてきている。

やはり、間を空けずに潜るのは、

何よりの練習である。


私はダイビング中、スレートに生物の名前を書き、

色々と紹介させてもらうのだが、

生物の名前をド忘れすることがある。

更に、たまにカタカナが出てこないことがある。

水深による窒素のイタズラか、早すぎる老化現象か、

現代医学で解明できるか、甚だ疑問である。


恥ずかしいことに、最近までお魚の名前を間違って

覚えていたものがある。

「セナキルリスズメダイ」という綺麗なスズメダイ、

今日もゲストに紹介したのだが、

正確には「ブレーカーズダムゼル」であった。

セナキに似ているが、セナキは尾鰭が黄色、

ブレーカーズは尾鰭が青色で、

バリ海の固有種に分類されている。


こういった微妙な違いで、別の種に分類されている

生物が多く生息するバリ島の海。

名前を覚えるのに一苦労である。


ゲストのリクエストで、ログ付け後、

サヌールのスーパーマーケットにお買い物にお連れし、

ローカル屋台で晩御飯をご一緒した。

夜になると雨模様だったバリ島南部だが、

自称“晴れ女全開”のゲストの力で

雨に降られることはなかった。

この力が科学で証明される日は来るのだろうか。


朝から晩まで盛り上がりっぱなしの1日であった。

この楽しさ、ゲストからの「ありがとう」の言葉が、

病み上がりの私には、何よりの薬である。



               ダイビング人 長谷川和弘