テーマ「過去を振り返ったりする」では

私がバリ島に住むまでの事をダラダラと

気分で書いているコーナーである。



朝、ショップに集合する。

本日のスケジュールとブリーフィングを

簡単に説明を受けた後、

パダンバイというダイビングポイントに移動する。


パダンバイは、隣のロンボクと船で島と結ぶ

田舎な港町といった趣の町である。

当時は、町のド真ん中に墓場があり、

レストランなどもローカルしかなく、

日本人の観光客は、ほとんど皆無であった。


このポイントでは、ボートダイブが主流である。

ボートと言っても、最大乗船員数3~4人、

トイレ無し、シャワー無し、屋根無し、

濡れて困る物は持ち込むな、といった、

“ジュクン”というローカルボートである。


船体は、幅50~60cm程、長さ3m強、

左右に竹を使ったアウトリーガーが備え付けてあり、

誰しも「アメンボ」を思い浮かべる様である。


しかし、これがまたのんびりしたバリのダイビングには

ピッタリのボートなのだが、

ジュクンを初めて目の当たりにした私は、

「え?これ?大丈夫?」と思わずにはいられなかった。


とにもかくには、初バリダイビングはジュクンに乗って

ポイントまで移動し、ブルーラグーンというポイントに

エントリーした。

・・・・・ら、

水面では目の前2mほど先にいたはずのガイドさんが

水中に入った瞬間見えなくなった。

水中は力一杯「緑色!」の世界である。

透明度1m位であろうか。

一瞬パニックに陥りそうになった。。。

バリの神様が「てめぇ、海をなめんなよ」という

戒めの洗礼を受けたのであろうか。


そんな透明度ではあったが、

水中でスキルの練習をした。

マスククリアやレギュレータクリアなど、

それなりにソツなくこなしたつもりではあるが、

マスク脱着はキライである。

未だにキライである。

だって、目が痛いモン。


スキルの練習後、軽くファンダイブに連れてってもらう。

連れてってもらうといっても、何も見えない。

ガイドさんのフィンを見失わないよう、

前だけ見てたダイビングであった。


後にも先にも、この透明度はこの日のみである。


二日目も学びの多い日であった。

明日も海に入る。

本当の、新たなスタートを切るのは、明日からだ!

と、今日の透明度は無かった事にしたいなぁと思いながら、

バリの夜は更ける。



               ダイビング人 長谷川和弘