常連のゲスト1名と、パダンバイという
港町(村?)に、まったりと潜りに行って来ました。
“ジュクン”というローカルのボートを使っての
ボートダイブが楽しいところである。
このダイブサイトは、時折り潮が入り、
流れが発生したり、水温が下がりやすい。
なので、潮見表は必ず確認し、
特定のポイントでは、先にシュノーケルで入り、
潮の流れを確認するようにしている。
本日も、潮止まりを狙い、
流れが無い事も確認してエントリーした・・・のだが、
突然の強い流れの発生に、
まったりダイビングなど、どこかへ飛んでしまった。
両手で岩に掴まってないと、
一気に持っていかれる強い流れである。
横への流れではなく、底に引く流れである。
ゲストをケアしながら、
岩陰に隠れて流れの無い場所を探すが、
流れに引っ張られて、水深20m近くまで来てしまっていた。
とても戻れる流れでも無い。
しかも、しばらく待てば、治まるかと思ったが、
全く止む気配がない。
ゲストには笑いかけ、心で打開策を模索する。
まず先決なのは、無事に浮上することである。
ゲストは100本ダイバーではあったが、
さほど体力は無く、フィンキックも強くない。
エアも80気圧を切っていたので、
これ以上ここにいると危険だと判断し、
速度に気をつけて、浮上を開始した。
岩から離れた瞬間、一気に流された。
私のフィンキックでは、ゲストを一人引っ張りながら、
その場に持ちこたえるのは不可能であった。
とりあえずは無事に浮上。
しかし、ジュクン(ボート)からは100mほど
離されてしまった。
しかも流れはまだ続いている。
水中ブザーを鳴らしても気付かないようで、
シグナルフロートを立てようとした時に、
近くを通ったジュクンが助けに来てくれた。
今回は、いつもやるべきことはやったのに、
こんな結果のダイビングとなってしまった。
あのまま流れてしまうと、本当に漂流していた可能性は、
無いとは言い切れないのである。
ゲストにも申し訳ない。
ジュクンのドライバーにも申し訳ない。
助けてくれたジュクンのクルーにも申し訳ない。
そして、自分が情けない。
何より、海が、自然が怖い。
今後、こういった事が絶対に無いよう、
師匠や、知り合いのガイドにも話を聞き、
今以上の安全ダイビングを心掛けていこうと思う。
カテゴリー「ダイビングについて考える」で、
今回の、この事故について考えてみようと思う。
ダイビング人 長谷川和弘