テーマ「過去を振り返ったりする」では

私がバリ島に住むまでの事をダラダラと

気分で書いているコーナーである。



緊張してた割に、よく眠っていたようで、

朝7:30を回っていた。


明日はゆっくりでいいとオーナーに言われていたのと、

ビンタンビールが事のほか美味く、

いい感じのヨイヨイで寝てしまったからだろうか。


ヒヤヒヤしながら朝飯を頼みに行く。

安宿なので、ホテルのボーイさんクラスがいるはずも無く、

この町の子や、住み込みで働いている男の子、女の子が

掃除や朝食作りをしてくれている。

日本語は勿論できない。

私は英語も「アイアムア ペン」級であるので、

英単語すら片言に使い、そこにジェスチャーを交え、

なんとか朝飯を頼み終えた。

伝言ゲームは得意であった。


朝食後、すぐ横のダイビングショップに行く。

今日はOW(オープンウォーター)コースの復習で、

学科を受けることになっている。

私のCカードの潜水団体はNAUIで、

アドヴァンスのランクまでは取得していたが、

このイントラコースの潜水団体はSSIなので、

OWもSSIのやり方、教え方を学ばねばならない。


この間イントラになったという女性が、

私のSSI OW復習の講師であった。

何事も最初が肝心。

元気に挨拶して、出来るだけ明るく振舞ってみた。

関西人は笑いもとらねばなどと勇んでみたが、

実は私、思いの他人見知りエンジェルだったりする。

その殆どは空回りで終わっている。


PADIやNAUI、CMAS、そしてSSIなどなど、

世界にはスキューバダイビングのライセンスを

発行する潜水団体がゴマンとある。

水中で、何かあったときに対処でき、安全に楽しく

ダイビングができるよう、各団体が色々とマニュアルを

作っている。

基本的なところは殆どいっしょである。

中には「○○でも、そのうち何とかなるでしょう」という

それはそれは完璧放任主義な事を平気で書いてのける

団体もあったらしいが、

インターナショナルなカードを発行するSSIは、

とりあえず、まじめである。


ビデオを観て、テキストを読みながら説明を受ける。

ダイバーになって30本ほどしか潜っていない訳だが、

忘れてること、知らなかったこと・・・だらけであった。


昼飯を食いに、近くのワルン(食堂・屋台のインドネシア語)に

連れて行ってもらう。

そこで初めて“ナシチャンプル”という、

白飯の周りに鳥の唐揚げ、野菜の炒め物、ピーナツなどが

乗った、ワンプレートものを食べる。


バリに来る前は、カレーは中辛、マーボ豆腐よりも天津飯、

ポテトチップスはカラムーチョよりもカルビーのうす塩派で、

好んで辛い物を食べる習慣は無かった。

そして、南国の辛い食べ物が、これほどのモノとは

思いも寄らなかった。


特にサンバルが辛い。

サンバルとは、唐辛子にエシャロットやニンニク、トマトなどを

混ぜすり潰した辛いインドネシアンソースである。

これくらいなら大丈夫と言えないくらい、辛い。

恥ずかしいと思う暇もないほど、汗が流れる。

講師の女性イントラさんが普通に食べているので、

「男として引くことは出来ない」場面であったが、

ものすげぇ後悔した。

ひょっとすると、生涯で初めて“無理は禁物”を

実体験したかもしれない。


初日から学びの多い日であった。

明日は、いよいよ海に入る。

本当の、新たなスタートを切るのは、明日からだ!

と、一人盛り上がりながらバリの夜は更ける。



               ダイビング人 長谷川和弘