林真理子さんが何かに書かれていました。
「おしゃれで奇麗で、いきいきと働いていて、だが、子供を第一に考えている母親、これが子供が考える理想の母だろう。だが、子供の理想通り生きていける母親なんて、世の中にそう何人もいない。配偶者のことも含めて、母はいつも悩んでいる。その悩みをどこまで子供に見せていいのか、母はそんなことの繰り返しではないだろうか。」
そもそも子供の理想通りに生きている母親というのが、魂の視点からは、我々の予想が全くつかないものでしょう。ですから、今の環境が魂の成長にとって最も有効な状況であると聞いて理解したつもりでも、目の前の現象を軽視してしまうのです。
配偶者のことを含めて、母はいつも悩んでいる。
悩んでいる原因は自分のなかにあり、それもまた、成長のためのチャンスです。
どんなに悩みを子供に覚られないよう努力しても、それらはしっかりと波動で伝わっており、たとえ今を平穏に過ごせたとしても、必ず子供の人生に何らかの形で影を落とすことになります。
もちろん、それは子供の学びである場合もあるでしょう。
しかし成人前の子供においてはやはり、母親の在り方というのは非常に大きいものがあります。
そしてそれは、誰かの真似をしたり、誰かになろうとしている限り、無しえるものではなく、肉体をもって個人として生きているあなたが、自分で探求して到達する、唯一無二のものなのです。
