こんばんは。
占い師 じんまりです。
ご多忙の中、
いいね、フォローくださり
ありがとうございます。
よい日々の始まりとなりますように
お盆休みも終わりましたね。
全国的に天候不順が多いようです。
雨冷えしませんように
ご自愛くださいませ。
前回の投稿では終戦記念日にちなみ
思うところを綴りました。
タイトルの変更について
1番伝えたい思いがありましたので
現在、戻しております。
今のタイトルが初回投稿時、採用。
その後は「人は人のために」
どちらも伝えたいことだったのです。
さて今回の内容は「茶道」です。
よろしければ、お付き合いください。
日本にはとても美しい言葉が
無数に存在しております。
「花鳥風月」
花を愛で 鳥のさえずりを聴き
風を感じ 月を愛でる
日本の自然美を象徴する言葉で、
四季折々の風景や自然の美しさを表現しており
桃源郷のような世界感です。
**花**
春の美しさを象徴し、桜や梅などの
花々が咲き誇る様子を表します。
**鳥**
初夏の風景や生き物の息吹を象徴し、
鳥のさえずりや飛び交う姿を表します。
**風**
季節の変化を感じさせる風を象徴し、
夏の涼風や秋の風の音を表します。
**月**
秋の夜の美しさを象徴し、
満月や月明かりの風景を表します。
茶道の作法なども
「花鳥風月」の精神を反映していると
いわれております。
季節ごとの花や茶器、掛け軸などを使い、
自然の美しさを取り入れることで、
この精神を大切にしています。
例えば、
茶室の設えや茶会のテーマに
季節感を取り入れることで、
参加者に自然の美しさを感じて
もらうことができます。
また、茶道の作法そのものも、
静寂や調和を重んじることで、
自然との一体感を
感じさせるものとなっています。
茶道を通じて、
自然の美しさや季節の移ろいを
感じることができるのは、
とても素晴らしいことです。
茶箱点前とは
茶道の中でも特に趣があり、
茶箱は、点前道具一式を収納し、
季節感や自然の美しさを感じることが
できる点前です。
茶箱は、天然の杉材。
湿気や虫を寄せ付けにくく、
匂い移りもしにくいと重宝され、
また、杉香が楽しめるのも特徴です。
千利休が野点でのお茶会を催した際
使われたのが始まりとされ、
「茶箱茶道の精神」を
どこでも実践できるように
発明されたそうです。
茶道には
裏千家、表千家、武者小路千家と共に
「三千家」と呼ばれていますが、
裏千家は、千利休の家系に由来します。
裏千家の茶道は、
「和敬清寂の精神」を重んじ、
茶の湯の文化を広めるために
多くの活動を行っています。
11代家元の玄々斎が利休形の茶箱を元に
茶箱点前を考案されたそうです。
裏千家の茶箱点前には、
いくつかの種類がありまして
卯の花(夏)、雪(冬)、月(秋)、花(春)は
四季に合わせたお点前。
14代淡々斎がご考案された
和敬点(わけい)、色紙点(しきしだて)
を併せ6種類となります。
例えば、その中でも
「和敬」という点前は、
14代家元の淡々斎が
第二次世界大戦中に考案したもので、
兵士たちが簡単にお茶を楽しめるように
工夫されています。
歴史ある流派の中
「裏千家」に着目した理由は
茶道裏千家15代(前)家元
現・大宗匠「千 玄室さん」の存在でした。
特攻隊について前回、考察しました折
千 玄室さんのインタビューに
出会いましたことがキッカケです。
わたくしの心のなかに
凄まじいほどのものを感じまして、
壮絶な体験と後世の生きざまに
深く感銘を受けたのです。。
茶道裏千家15代(前)家元
現・大宗匠「千 玄室さん」御年101歳。
元特攻隊員だったことは有名です。
千利休から15代目嫡男として生を受け
期待がかかっておられた先の、学徒出陣。
不惜身命、但借身命。
どんな時も命を守れ
しかし捨てる時には 捨てなきゃいかん
常日頃から耳にされていたそうです。
この言葉からも
切腹を命じられた際、
一切の言い訳をしなかった千利休。
そのものの美学を感じました。
1943年入隊前夜、
千利休が切腹時に使った短刀を見せられ、
その短刀とともに心に誓い出征。
その時、茶道具も持参されています。
苦しい訓練の後、
所望する仲間たちへ
幾度となくお茶を点てて
おられたそうです。
今でこそ、命は取られませんが
人の人生を預かる経営者の道は
その覚悟、相通じるものが
あるのではないでしょうか。
次々と飛び立つ仲間を見送りながら
出撃を待ち続け、そのまま終戦を迎えます。
残された意味を胸に深く刻まれながら
「慚愧の念」で一杯だったそうです。
その思いはやがて、世界へと向けられます。
「武には負けた しかし文には勝っている」
1945年8月15日終戦を迎えた後、
アメリカの将兵が日本の文化を知る為に
裏千家を訪ねたときの話です。
玄室さんのお父様、
英語の流暢な14代目家元の指導により
正座をさせて皆にお茶を飲ませている姿を見て
こう思ったそうです。
負けた国へ来て 勝った国の将兵が
みな正座してお茶碗を手に持っている。
日本のお茶をアメリカに是非、知ってもらいたい
それによって日本の国をアメリカがもっと
見つめ直すだろう。
「武で負けたんだから私は文でいかないかん
わたしは文でいく」と決められたそうです。
1951年1月渡米。
各地で紹介、歓迎され
同年9月のサンフランシスコ講和条約の席にも
同行する機会に恵まれる。
裏千家で迎えられた主な国賓。
1975年 英エリザベス女王
1986年 英チャールズ皇太子ご夫妻
1992年 旧ソ連ゴルバチョフ元大統領
2007年 独メルケル首相
文化の力で平和をもたらすため
その後
世界70か国を巡りお茶を通して
交流を深めてこられた15代目です。
2023年
玄室さんのしつらえた茶室に
ウクライナの方がお見えになった時
その会話の中で、
「ここは一番安全です。
みんなと一番こころの休まるところです。」
そう話されたのを聴かれた15代目は
涙が溢れたそうです。
その涙には
どれだけの人生があったのでしょうか。
亡くなった仲間達、時代に翻弄された
その時代を生きた方の「生の声」に
共鳴されたのかもしれません。
今回、茶道を通して伝えたいこと。
茶道裏千家15代(前)家元
現・大宗匠「千 玄室さん」を通して
一番深く感銘を受けた「思い」は
日本の文化は世界において
「別格」だという事です。
千 玄室さんは仰います。
丸いお茶碗は=地球です
そのお茶碗の中に グリーンが入っている
地球には緑がある
緑があるからどんな人達でも
どの国でもその緑によって
潤わされているんじゃないですか
戦いはしてはならない
してならないことを犯しているのが人間
それを止めていくのが「文」のちから
一杯のお茶です。と。
文=文化
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
明日8月20日は 満月です。