こんにちは。

占い師 神真理です。

 

 

今日から3連休が始まりましたね。

いかがお過ごしでしょうか。

 

お天気も気になりますが、
西日本太平洋側では梅雨空が広がり
局地的に大雨となるそうです。


関東や東海などでは

にわか雨の可能性があり
北日本や北陸では、
大陸から接近する移動性高気圧の影響で
暑さに要注意だそうです。

 

よい週末になりますように。

 

 

 

 

「盆迎え火」について

昔からの作法に基づいて

綴ってみようと思います。

 

先月、身内を亡くしましたこともあり

特に思うことがありまして、

題材として選びました。

 

このあたりの知識の継承は

個人的には必要だと思っております。

 

まだまだ先でも、いずれは自分も

祭られる側になる時が来ますからね。

日本の伝統として残しておきたい

気持ちが強いのです。

 

 

 

ご存じのように
お盆の時期に故人やご先祖様の霊が
迷わずに家に帰ってこられるように、
目印として門口や玄関で火を焚くことを指します。

この火を目印に、
煙に乗って霊が帰ってくると
考えられているからです。


 お盆は一般的には
8月13日から16日までの4日間で、
13日が迎え盆、
14日と15日が中日、
16日が送り盆になります。

ただし、地域によっては
7月13日から16日になることもあります。

お盆初日の「迎え盆」である
「13日」に迎え火を行い、
最終日の「送り盆」である
「6日」に送り火を行います。

迎え火と送り火は、基本的に
両方とも「夕方」に行われます。

また、迎え火と送り火を行う場所は、
一般的には「玄関先や門前」です。

ただし、近年では

分譲マンションなど集合住宅も増え、

近隣住民への配慮から、ベランダなどで

お盆の迎え火・送り火を焚く家庭も

見受けられるようになってきました。

 

また代用として、

提灯を掲げるご家庭も

増えてきているようです。

(ホームセンターでも簡単に購入できます。)

なお、迎え火と送り火で使用する道具は、
「オガラ」と「焙烙(ほうろく)」です。

「オガラ」は、
迎え火と送り火の際に燃やす木のことで、
木皮をはぎ取った麻の茎です。

「焙烙」は、オガラを燃やすための
素焼きのお皿のことです。

 

 

 

 

 

また、お盆の時期には
特定の食べ物が供えられます。
例えば、お盆初日の「迎え盆」では、
キュウリの馬とナスの牛が馴染み深いですね。

これらの意味は

精霊牛、精霊馬と呼ばれ、
先祖があの世とこの世を行き来するための
乗り物とされています。
 

 

お仏壇にお供えするものは

一般的には「五供(ごく)」と

呼ばれます。


1. 香(こう)
線香や抹香のことで、
悟りの世界に至るための

修行道とされています。

2. 花
仏さまの世界をさらに

高めるとされています。


3. 灯明(とうみょう)
ローソクなどの明かりのことで、
仏さまの智慧を表します。

4. 浄水(じょうすい)
清浄な水を供えることによって、
おまいりする人の心を洗う意味があります。

5. 飲食(おんじき)
毎日家族が食べるものと同じものを
家族の食事の前にお供えする「仏前」と
故人の命日や法事のときにお供えする
「霊供膳(りょうぐぜん)」があります。

 






お盆期間中の食事についても
故人やご先祖の霊を迎える行事であるため、
特別な意味を持つ食事が用意されます。

 

現代では、「五戒」の教えを守って
食事にこだわるご家庭は少なくなり、
故人様やご先祖様に好きな物を食べてほしいと願って、
生前の好物や家庭料理をお供えする
ご家庭が多くみられるようになりました。

 


「精進料理」
お盆にお供えするのは、
肉や魚などの殺生を伴わない献立で
あることとされており、
その基本は精進料理となります。

精進料理は、一汁三菜の
ご飯・味噌汁・煮物・和え物・炒め物が基本で、
ご飯は白飯が望ましいとされています。

 

 

 

 

伊勢神宮近くの、とうふやさんのお膳。

1本の穴子の天ぷらが乗ったお重は圧巻でした。

 

 


お供え物は、
ご先祖様に捧げた後に下げて、
お盆に集まった方々と分け合って
食べることが多いです。
これは、
生きている私たちがご先祖様からの
お恵みを頂くことを意味し、
良いこととされています。

また一方で
タブーな食べ物があります。

仏教では、
修行をする者が守るべき食の決まりがあります。

仏教の教えを重んじて
料理を用意されるのであれば、
控えるべきとされる食べ物を
お供えや食事に含むのは避けた方がいいでしょう。

具体的には、肉・卵・魚など
動物性の食品「三厭(さんえん)」と、
辛味や香りなどの刺激が強いもの
「五葷(ごくん)」があります。




今の日本の現状では

文化や風習が受け継がれるには

難しい時代になってきていることも

承知しておりますが、

だからこそ、

敢えて時代の波に逆行するように

スローライフではありませんが

深く深呼吸するように、、

日本の文化を取り上げていきたいと

考えております。

家族のかたちも様変わりし

ご夫婦共働きも増えている

近年では、

故人が好きだったお菓子、季節の果物を
炊きたてのご飯やお酒やジュースなど
用意されることが多い傾向でしょうか。

 

形式やしきたりを大事にすることは

意味のあることです。

 

先祖代々、可能な限り

大事に受け継がれていくものだと

思っております。

 


地域やご家庭によって

独自の風習や習慣があるかもしれませんが
何にしても、気持ちが大事ですね。

 

長々とお付き合いいただきまして

ありがとうございました。

 

 

季節柄ご自愛くださいませ。