こんばんは。
占い師 神真理です。


先日、珍しい光景を目撃しました。

鳥類に詳しい方ならお分かりになると

思うのですが、
今、7月なのですが通りすがりの公園で

1羽の雁(ガン)を至近距離で見たのです。

北の国から雁は秋に飛来してきて
春ころには日本を旅立ちます。
もう日本にはいないはずなんですけどね。

身近で初めて見たのですが
とても大きかったことに驚きました。

日常、普通に暮らしていると見かける鳥たちは
鳩、スズメ、カラス、メジロなど
見かけるくらいでしょうか。

そんな季節外れのガンを見て
興味を持ちましたので今回、
雁について綴ってみようと思います。






雁には「四徳」があるといわれています。
「礼」・・列に秩序がある
「信」・・ゆく道帰る道を違えないこと
「節」・・連れ合いをなくしたら一生独身でいること
「智」・・夜は一羽が見回りに立ち、昼は矢を避けるために
鳴かぬように葦をくわえて飛ぶなど
そのような知力を備えているのは優秀ですね。

ガンはつがいで過ごす時期が長く続き、
家族単位で行動する性質を持っています。
また、
小さな群れで親鳥がさまざまに異なった鳴き声や
しぐさで群れを率いることから、古来より
人々に情を解する鳥として親しまれていたそうです。

 

 

飛行機の編隊飛行にも応用?

 

ガンの特徴的な飛行形態である
「雁行」と呼ばれる三角状の編成飛行は、
先頭の羽の上下動による浮力を受け、
次列以降に位置する個体へ乱気流による
飛行活動の負担を軽減するそうです。

先頭に位置する個体は
時々代わることも観察されています。
 

ケガで離脱する時には

2羽が治るまで寄り添い、

3羽で新しく編成して飛ぶそうです。

 

決して仲間を見捨てない

愛情深いですね。。

 

一方、
秋にやってきて春に去るマガンは、
万葉集や古今和歌集、伊勢物語にも歌われています。

あしひきの 山飛びこゆる 

可里我ね(カリガネ)は
都に行かば 妹にあひて来ね
また
春霞ていにし かりがねは
今ぞ鳴くなる 秋ぎりの 上にとあり

 

(カリガネ)・・雁のことです。

源氏物語、須磨の巻に出てくる和歌には
とこ世いでて 旅の空なる かりがねも
つらに後れぬ 程ぞなぐさむ
と歌われるなど
季語として春、秋、冬に対応しています。


春の場合は、
残る雁、帰雁、いまわの雁など
冬の場合は、
冬の雁や寒雁(かんがん)として使われ
それ以外には秋の季語として使われています。

源氏物語、須磨の巻に出てくる和歌にも登場。

比較的カリガネの飛来数も多かった昔、
カリガネとマガンは区別されず
一様にカリガネと呼ばれていて
その意味では
カリガネはマガンの語源とされ
カリが略語、そして江戸時代に入り、
マガンとカリガネが別種として認められて
今日に至っていると言われています。


和歌だけではなく
滝廉太郎作曲で有名な
荒城の月の詩(土井晩翠)に
「秋陣営の霜の色。鳴きゆく雁の数見せて」
と歌われるほど次々と飛翔してくるマガンは
日本古来よりの秋の風物詩だったようです。

このように季節外れにガンを見るのは
本当に稀なのではないですか???

 

絶対、稀ですよね、、本当に。

 

ぼってりとふくよかな胴回りの姿。

動きが、後姿がいちいち

可愛らしいのでした。

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました。

 

 

ほっこり穏やかな時間となりますように。

 

 

 

7/3推敲済

(一部、読みずらい箇所がある為)