「本当の私」って、なに?
そう考えたことのある方も多いと思うんですが
「本当の私」って、一体なんでしょう?
「あなたってこういう人だよね」と言われても
「違う! そんなの本当の私じゃない! 」と心で思ったり、反論する人もいるでしょう。
じゃあ、そこにいるあなたは、「本当の私」じゃないの?
だとしたら、あなたは誰?
ちゃんと説明できるでしょうか?
なかなか出来ないですよね。
結論から言うと…
「本当の私」なんてどこにもいないです。
全て自分。どんな自分も自分だからです。
自分がいつも出してる自分、その反対の性質の自分。
いつも出してるのに、それは嘘の私で、本当の私じゃない。本当の私はこっちにおるんよーって、それも自分が自分で決めてる思い込み。
確固たる自分とか、唯一無二のアイデンティティに縛られている人ほど、自分で自分を窮屈にしてしまいます。
承認欲求の強い人は、自分の選択を正当化しようとします。意志で選択したわけではなく、選択してしまった行動を後付けで理屈化しているに過ぎません。
もちろん意志による選択もあるでしょうけど、どんな形にせよ、人には自分の選択に必ず理屈を付けようとするクセがあります。それは周りに認めれられたいからです。
人は自分を守るためにカメレオンのように変わり続けます。周囲の対人関係に応じて、無意識に、そして、臨機応変に「出す自分」を変えています。
いろんな人たちとの関係性の中から生まれる複数の自分はすべて「本当の自分」です。
「人とつながる」ことで生まれる色んな自分。
どこに行っても、誰に対してもブレない確固たるアイデンティティこそが「本当の自分」だと思わないでほしい。
そういう幻想に縛られるから、その状態にない自分自身を肯定できなくなる。
自分の中の多様性というものを絶えず意識して、そのために人とのつながりを開発し、保持し続けていくという視点こそ、未来への適応力ではないかと思います。
まずは、『本当の自分』の思いこみを捨てましょう。
最神そら
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