ゲマトリアとは、ヘブライ文字をヘブライ数字の法則に従って数値に変換し、単語や文章を数値として扱う手法です。1 神秘主義思想カバラでは、聖書の文章の持つ数値に神秘的な意味が隠されているとも考えられています。1 ゲマトリアという単語は、ギリシア語で幾何学を意味するγεωμετρία(Geometry)に由来すると考えられています。1
ゲマトリアは次の手順で行います。
- ヘブライ語の単語を構成する各文字を数字に置き換える。
- 各数字を足す。
- 数字が等しい単語は同じ性質を持つとみなす。
例えば、ヘブライ語で「愛」を意味するアハバ(אהבה)は、
以下のように数値に変換できます。
אהבה
アハバ
=1=5=2=5
=1+5+2+5
=13
同じくヘブライ語で「一つ」を意味するエハド(אחד)も、
以下のように数値に変換できます。
אחד
エハド
=1=8=4
=1+8+4
=13
このように、アハバとエハドは同じ数値になるので、
ゲマトリアでは「愛は一つである」という意味があるとされます。
ゲマトリアは、ヘブライ語だけでなく、ギリシア語やラテン語などのアルファベットを使う言語にも応用されています。2 また、ゲマトリアは、数秘術やクロノグラム、獣の数字などの関連概念とも結びついています。1
ゲマトリアについてもっと知りたい場合は、以下のリンクを参考にしてください。