見えない寺院
9月のあたまに新潟で催されている『越後妻有トリエンナーレ2006』 に行った。
ちょっと遠いかなと思っていたんだけれども、周りの人が良かった良かったって
言うし、8月下旬にはいくつかのテレビ番組でも紹介されていたり。最近は
雑誌とか読まないので情報に疎い俺に情報を伝えてくれてありがとう、誰か。
『南まわり2』というバスで廻ったんだけど、多くの空き家プロジェクト、
「彼岸の家」や「・・・、見えない寺院」「ソイル・ライブラリー」、
特に廃校になった校舎を利用した作品はダイナミックで良かった。
ボルタンスキー+ジャンカルマンの「最後の教室」。
いやすごいね。この喪失感の中に残る記憶というかなんというか、
そんな作品の中を歩いている一体感も非常に面白い。
オープンエアーの作品というのも青空の下に映えていていい感じだった。
「再構築」はそんな作品。大自然を反射して作品を大きく見せた。
作品の素材や題材が廃屋や農具、自然だったりするせいもあるんだろうけど、
すごく地域に密着した作品になっていて、美術館でみるアーティストの作品とは
違った独特な感じが良かった。ここでしか出来ない何か。
一箇所にまとめてみせてしまったり、都会の美術館にもっていったら
その命がなくなってしまうような、そんな感じがした。
いや何しろ越後湯沢ってスキーじゃないと行った事がなかったから、
夏の緑の美しさにも感動したわけなんですよ。
ついでに廃校の校舎。
今回も3つくらい廃校舎を使った作品を見たけれども、
古い校舎っていうのはすごく好きで、それはキシキシと音を立てる
木の廊下だったり、リノリュウムの床だったり。
北海道のあけぼの小学校だったり世田谷のものづくり学校だったり。
もちろん自分の卒業した小学校だって大好きだ。(廃校にはなっていない)
そういえば金原ひとみの『蛇とピアス』も読んだ、面白かった。
はじめに読んだのが『アッシュベイビー』だったから、
金原ひとみにはぶっとんだ感じがあったけど。
その他、中谷美紀の『インド旅行記1』、小林紀晴の『最後の夏』、
吉本ばななの『アルゼンチンババア』。