光の射す方へ
2年前、高橋、高橋と叫ばれる中、
レース途中で失速した彼女がTVに映し出された。
何がなんだかわからなかったし、
それでも高橋は最後まで走りきった。
それから2年間の間、復帰すると言えば骨折等の
アクシデントがつきまとう。
正直もう無理だと思っていた。
5位くらいを無難に走る選手になっちゃうんだろうなと。
そんな中、今日高橋尚子はトップでゴールテープを切った。
圧巻のレース展開。
38キロまで我慢我慢でとにかくトップ集団。
そして一気にスパートした。
足の怪我もあるし、ここで外国人選手がスパートかけたら、
果たして高橋はついていけるんだろうかと思っている瞬間。
TVカメラはぐいぐい突き放す彼女を映し出していた。
そしてゴールテープを切るまでの5キロ弱、
2年前までとは比較にならないほどの力強さを
見せ付けての優勝だった。
とにかく高橋はサポーターを大事にする選手で、
ゴールしたあともスタンドにお辞儀して感謝する。
インタビューもほとんど周りのサポートに関するもので。
そしてこの2年間も彼女自身はポジティブにとらえているような、
目標を持つことの大切さをアピールしていた。
彼女はヒロインだった。
彼女の成長もさることながら、
支え続けたチームというのもすばらしい。
チームのメンバーは高橋尚子を信じ、
高橋尚子はメンバーを信じ、
そしてこの優勝があったんだろうなと。
まだここがゴールじゃない。
これからまだまだ楽しませてくれることだろう。