今年のトニーを見て…


Hamilton、強かったね。11部門受賞か~。
見れてないから、なんとも言えない。

去年、超時期が悪くて、オフからオンの切り替えの時期でさ、やってなかったの。
1月はロッタリーを何度もトライしたけど、もちろんダメ。


社会現象だもんね。


揚げ足もいっぱい取られてるのに、やっぱり強かった。

今年、一個いいな~と思ったのは、いつも、「強いショーのノミニーは絶対獲る!」ということがなかったこと。The Producersの助演女優賞とか、Mormonの助演女優賞とか。笑
それをぶっとばせるぐらいの実力をCynthia Erivoが持ってたのも確か。
でも去年は同じショーでの殺し合いを避けるための意味で、助演女優賞は王様になった。私からみたら、たいしたことない人が獲った。←big mouthではないのでニヤリ
今年は殺し合い、してたねー。笑
個人的に、主演男優賞はDannyおしでした。


しかし、今年の結果、一応納得できまする~。
そして4人ともブラック。ま、作品賞がHamiltonとThe Color Purpleだから、当たり前といえば当たり前。でも凄い!

主演男優賞にいたってはSmashの嫌われ者か~と思うとまた楽しみ。

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Playbillの写真を拝借。


さてさて、ここから多少辛口トーク。
トニーに関してではありません。





Hamilton、私はおそらくあと二年は見れないかな~。日本在住になっちゃったし、チケットがベラボーに高い。
だからストーリーとか、作りとかは語れない。見て、自分で判断したものしか信じれないへそ曲がりで、他人に流されないのもNYのシアター仲間では有名でした。
でも便利なYoutube!
少しは想像できる。

ということをふまえてニヤリ思うことは、
Hamiltonは恐ろしく良くできた歴史物ミュージカル、つまり日本で言ったら
坂本龍馬ザミュージカル
もしくは
 新選組ザミュージカル
なわけで。

建国の父ハミルトンがメイン。おそらく暗殺者ももう1人の主役。ワシントン、ラファイエット、イギリス国王、などなど「当時の衣装」ででてきて、そんなことがアメリカ人の愛国心をくすぐる。
しかも、演者はカーラーの人が多く、ダンスはヒップホップに近く、シェークスピアばりの詩もラップで今風に。

社会現象になるわな。

日本で、ガチで坂本龍馬とか新選組をミュージカルにしても、ここまでなるか?
大元の才能(ここではLin Manuelのこと)が言葉の天才である、というのもあるけど、それを助けるスタッフ、キャスト、そして作品を馬鹿にせず(歴史物のミュージカルだってよ~というノリ)見に行く観客の好奇心、全てが相まってできたこの社会現象なのだろうな~。

Lin Manuelは色々社会に敏感な人であり、新しいものをどんどん試していく改革者であり、そしてとても熱く、ナイーブだと思う。
たった1人の天才の出現がBWを変えていってる。それって凄いことだと思う。

日本人(私も含め)が、Hamilton、素晴らしい!と言ったところで、アメリカ人の人たちが本当に感じている「素晴らしさ」は残念ながら理解できてないような気もする。私自身もどかしい。

もし見に行くチャンスを得たら、まずはLyrics を勉強し、歴史を勉強し、少しでもアメリカ人の気持ちに近づきたい…



そして、日本の現役俳優たち!
少しはトニーに興味を持ってください。どのSNSを見ても、現役が何も言ってない。「自分の口の中、切った~」とか、そんなこと書くヒマあったら、勉強してよ!
そりゃー、SNSは自分のものだから、何を書いても自由だし、他人にとやかく言われる筋合いはない。
言ってくる人たちもいるけど、それは違う。あくまでコメントと注意は違うし、炎上とか意味わかんないし。
でもね、ミュージカルの一番大切な日にその話題をスルーってことがわかんないよ。
そのてん、未来を担う子供達はバッチリ勉強させてますよ。なにせ、私の生徒だからね。いい俳優にしますよ。


そして、いつかこの子たちが、Hamiltonに負けないくらいの素晴らしい、日本人が大好きな坂本龍馬、新選組、忠臣蔵、義経、武蔵、などのミュージカルを作ってくれることを激しく希望!


なんて考えた私でした。
長文、駄文、失礼!



Diva