9月4日金曜日
本来なら、ヴュルツブルクの大学病院での診察日。子宮を残すかどうか決め、手術の日程と工程を話し合いに行く予定の日でした。
それがもう手術は済み、子宮はまだ私の体の中にあって、私は術後の回復期間。ありがたいなぁ。
午前7時10分起床
いつものルーティン。 出てますか?いっぱいお水飲んで、ごはんしっかり食べてくださいね!と言われました。
その後、麻酔科の先生の回診があって、硬膜外麻酔のカテーテル後、違和感がないかの確認。
半年は様子をみるように、少しでも様子がおかしければ(足のしびれ等)、すぐに麻酔科に連絡するように、と。
前日にDr.Mが言ってた日本食注文してもいいですよ!の言葉を思い出して、ロべちゃんにメッセージ。
今日来るとき、スマートデリさんで、焼き肉弁当を買ってきてください!
OK!
彼もこのお店が好きなので、お昼ごはんはそこに行くのはお見通しです。わはは。
今日は、夕食のいつものパンをキャンセルして、お弁当食べるんだー!
そしたら出るものも出るだろうし、元気になること間違いなし!!
そう思うと、朝食のパンも受け入れられるようになりました。それでも2枚は食べられない・・・まだ本調子じゃないなぁ。そらそうか。
昨日から来ている新しいルームメイトは、大きな子宮筋腫摘出のために、手術に出かけて行きました。
大がかりな手術のようで、私までそわそわ。うまくいきますように
午後12時30分 昼食
じゃじゃじゃじゃーーーーん
なんと、お魚!そしてブロッコリーも!嬉しい!!!
完食しました。早く元気になぁれ。
少しずつ長い時間座れるようになってきました。まだ何とも言えない圧迫感があるけれど。
なので、体内のガスを散らすためにも、病棟の廊下を行ったり来たり歩いています。
廊下はマスク着用。コロナ期間ですからね。
午後3時
ロべちゃんが来てくれました。お願いしてあった焼き肉弁当と、新鮮な野菜を食べたがっていた私のためにトマトとキューリを持って。優しさ。
写真を撮り忘れるほど嬉しくて、アッという間に焼き肉弁当をぺろりと平らげました。
この日、私はパートナーシップについて、大切なことを学びました。
自分が病気で苦しんでる間、そこにいて支えてくれているロべちゃんがいくら逞しく見えたって、実はひとりの人間で、時には私のために無理しているんだということ。彼も心身ともに疲れていて、自分の本来やるべきことを満足いくようにやれなくて(一昨日のオーディション)、落ち込んでいるんだということ。弱音を吐ける場所が必要だけど、私の状況の手前、ずっと堪えていたんだということ。彼にだって、よしよししてくれる人が必要なんだということ。
いつもならそれも理解して、当たり前のように聞いているロべちゃんの話も、この日はなぜか客観的に聞けなくて、1つ1つをネガティヴに、個人的に受け止めてしまい、感情的になってしまいました。私だって、なりたくて病気になったわけじゃない!私のせいみたいな言い方せんといて!と。
ちょっと考えれば、彼にはそんな意図はなくて、ただ弱音を吐くことが必要なだけだったって、わかってあげられたはずやのに。いつの間に私は傲慢で、病気の私は支えられて当たり前、と考えるようになったのか。醜い。怖い。悲しい。
見送りのとき、とても疲れて悲しそうな顔をしている彼をみて、自己嫌悪に陥りました。
来週の火曜日にも国外でオーディションがあるのにも関わらず私のためにここに居てくれてるのに。私のためにここに来てくれてるのに。
ヴュルツブルクで採血を失敗されたときと同じ、急に飛び出る醜い奴が、また出てきたのです。コントロールできないで。
ロべちゃんの気持ちを考えると、胸が痛くて涙がでました。なんでわかってあげられなかったんだろう。
遅いけれど、メッセージで謝りました。
そして今後いかなる辛いことがあっても、同じ態度を二度ととることのないように、メモに書き留めました。
- 感謝の気持ちを忘れるな
- 彼だって疲れる、落ち込む
- 弱音を吐き出す時は誰にだって必要
- 支えてもらった分支え返せ
- なんでこういうことを言ってるのか、気持ちを汲み取れ
- ロベルトの献身さを見つめなおせ
- 甘ったれるな
そしてふと左手を見てみると・・・
写真ではわかりづらいかもしれませんが、真っ青!そして注射痕が3つもあります。(見つけました?)
これが見た目ほどではないですが、じんわり痛いのです。ロべちゃんの心の痛みに比べたらどうってことない。
つづく・・・