先週土曜日、大学時代の同門、
齋藤卓子先輩のコンサートに行って参りました。

先輩のフォルテピアノにもとても感銘を受けたのですが、
まずは、卓子先輩の旦那様の
素敵な文章をご紹介したいと思います。
卓子先輩の1番のファンであり、知的な医師であり、芸術を愛する旦那様が
ピアノという楽器を、「車」に例えて表現していらっしゃいます。
この例えが、特に車が大好きな男性陣にとても好評でしたので
是非シェアさせて下さい、とお願いしました。
旦那様は美術も大変お好きな方なので、
表現の仕方が視覚的にも立体感を得られ、
私は旦那様の文章を読むのがとても楽しみなのです。
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<齋藤卓子 フォルテピアノサロン >
より
車の運転と音楽の演奏は
似たところがあります。
同じ道でも運転する人が変われば別の体験になるように、同じ曲も演奏する人によって違う表現になります。
楽器の違いは車の違いにも似ています。
古典の曲は、言ってみれば昔のサーキットです。
画像は1970年代のホッケンハイムリンク (ドイツ)、
半分に断ち切られてしまった現在の姿とは別物の恐ろしいコースです。

ほとんどストレートの超高速コーナーから
シケイン (減速コーナー) なしに突っ込む旧オストカーブは
線で見るだけでもぞっとします。
モダンピアノは例えれば現代の高性能スポーツカー。
凄まじい速さや運動性を持ちながら乗り心地もよくて安全で、
サーキットも走れれば買い物にも行けます。
画像はメルセデスSLS、コンサートグランドのような威容を誇ります。

フォルテピアノは大昔のレーシングカーでしょう。
画像は1973年のF1、ロータス72D。

華奢で美しく、超軽量、そして極めて危険な車です。
安楽さとは無縁ですが、簡素な機構と軽量でしか実現できない瞬発力を発揮するでしょう。
齋藤卓子はフォルテピアノで古典派の音楽を、
オールドコースを走るロータス72Dのように、
美しくも危険に演奏するだろうと期待しています。
僕はファンの1人としてコースサイドから見届けようと思います。
「齋藤卓子 フォルテピアノサロン vol.1 古典派の系譜を辿る」
2016年6月18日(土) 15:00開演 (14:30会場)
齋藤卓子 フォルテピアノ サロン vol.1世界三大ピアノの一つ、ベヒシュタイン(bechstein)、ドイツ製ピアノのザウター(sauter)、フランス製ピアノのプレイエル(pleyel)等、ヨーロッパ高級鍵盤楽器の日本総代理店 ユーロピアノ株式会社 齋藤卓子 フォルテピアノ サロン vol.1
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次回は、ベヒシュタインサロンの各楽器、
先輩が使用したフォルテピアノの写真を掲載したいと思います。
2016.6.21 keiピアノ音楽教室