2016発表会 その3 親子連弾

今日は親子連弾について

私のピアノ教室には小6の男子が通ってくれています。
もしかしたら、今回の発表会が最後になるかもしれないとのことで、ママさんが「先生、最後に息子と連弾したいです
」と言ってきてくれました。

私はこういうリクエストは大歓迎です

カッコいい曲がいいな〜、と私が子供の頃 姉とよく連弾遊びをしていた楽譜を引っ張り出しました。
昭和の香りがする楽譜ですね。
でも、ありました
カッコいい曲が何曲も



いくつか候補をあげ、ママに選んでもらいました。
その曲はブラームス作曲の「ハンガリア舞曲」。
ママは、ピアノを弾くのは何十年ぶりらしいです。
息子さんとの思い出のために一念発起

練習では 親子でケンカすることもあったそうです。
でも親子でケンカしたところを、次のレッスンでさらい、どんどんよくなっていきました。
とにかくびっくりしたのは、K君の譜読み能力が思った以上についていたことと、日を重ねるごとに指がよく動くようになっていったことです。
そしてママも何十年ぶりに弾くとは思えないほど上手に弾けるようになりました。
そして 本番。
あれ
なんだかテンポがすっごい速くない






練習の時より速いテンポだったので、聴いてる私はドキドキ。あそこの速いところ、大丈夫かしら



でもね、私の心配は無用でした。
K君親子は すっごくかっこよく弾いてくれました





年頃になると お母さんと2人での写真なんて、なかなか撮らせてくれないんですよ。
きっとママさんにとって、宝物の写真になると思います





あとでママに聞いた話しによると、 練習している時にママが「聴いてくださる方に上手ね。って思ってもらえたら嬉しいね」ってK君に言ったら その数日後、「ねえ、もうちょっとテンポ速くしようよ。」と提案されたそうです。
「そうじゃないと 上手だねなんて思ってもらえないよ」ですって





K君は 初めてピアノ教室に来た時は 自分にちょっぴり自信がなく、「どうせぼくなんか。。」という発言が日常生活の中で、時々あったそうです。
それがはじめての発表会で自信がつき、それ以来一切「どうせ。。」という発言はなくなったそうです。
でも発表会の曲は 私が何曲か提案すると、必ず一番弾きやすそうな曲を選んでました。
その彼が、自分から「もっとこうしよう!」と向上心のある発言に ママはびっくりしたそうです。
K君、自分のピアノに自信がついたんですね。
ピアノのソロこモーツァルトの曲も、 軽快にステキに弾いてくれました





いままでピアノの生徒さんで こういうケースをたくさん見てきました。
こういう時って、ピアノだけでなく 何にでも前向きに取り組めるんです。勉強でもスポーツでも。
ピアノは最後になるかもしれないけれど、この調子でこれからも勉強、スポーツと頑張ってね。
先生はこれからもずーっとK君を応援しています





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