最近、旅番組を見ていると、商店街が紹介されることが多くなったように感じます。
昔ながらの商店街を歩き、地元の食堂でご飯を食べる。
特別な観光施設があるわけではないのに、なぜかそこに「その地域らしさ」を感じる。
考えてみれば、商店街はもともと観光のためにつくられた場所ではありません。
そこに暮らす人が買い物をして、食事をして、顔見知りと挨拶をする。
そんな日常の場所です。
でも、その「日常」が、観光客にとっては魅力的な体験になることがあります。
特に海外から訪れる人にとっては、日本の商店街そのものが興味深いもの。
店構えや看板、売られているもの、店主とのちょっとした会話。
そこを歩くだけで、その地域の暮らしが見えてきます。
食も同じです。
いわゆるご当地グルメやB級グルメも、もともとは地域の日常から生まれたものが少なくありません。
地元の人にとっては、特別な観光資源ではなかったもの。
それが、外から来た人には「ここでしか味わえないもの」になります。
だからこそ、少し考えてみたいことがあります。
「観光資源をつくろう」とするあまり、私たちは地域の日常そのものを変えてしまっていないでしょうか。
観光客に喜ばれるものを新しくつくることも大切です。
でも、それと同じくらい、
「この地域が、これからも残したい日常は何なのか」
を考えることも大切なのではないでしょうか。
商店街も、食も、路地も、祭りも。
観光資源になる前には、そこに誰かの暮らしがあります。
観光のために地域を変えるのではなく、地域が残したいものの中に、観光の意味を見つける。
そんな観光のつくり方も、あっていいと思います。
今回の「地域と観光の羅針盤だより」では、
「地域に残したい『日常』は、観光資源になる」
というテーマで、もう少し掘り下げて考えてみました。
観光資源を探す前に、まず地域の日常を見る。
そんな視点について、よかったら本編も読んでみてください。
note
この記事で書いたような、旅やまちの中で感じたこと、観光やホスピタリティについて考えたことは、noteでも少しずつ整理して書いています。
無理に答えを出すのではなく、一緒に考えるための視点を残す場所です。
もしよければ、のぞいてみてください。
▶︎ note「まちと旅を考えるノート」


