「これを言えば喜ばれる“魔法の言葉”を教えてください」

 

そんな質問をいただくことがあります。

 

でも私は、少しだけ立ち止まってしまいます。

 

なぜなら、お客様との会話に“絶対に正解の言葉”は存在しないと思っているからです。

 

以前、関わっていたホテルで心理学の本を読みながら食事をしているスタッフがいました。

 

理由を聞くと「会話に使えるヒントがあるかと思って」その姿勢は本当に素晴らしい。

 

けれど現場では、知識の引き出しだけで会話は成立しません。

 

同じ言葉でも、嬉しく感じる方もいれば、冷たく感じる方もいる。

 

良かれと思った一言が、思わぬ誤解を生むこともあります。

 

今は、AIが「最適解」を提示できる時代です。

 

データを分析し、傾向を読み取り、もっとも適切と思われる言葉を選ぶこともできる。

 

でも。

 

その日の表情の揺れや、わずかな沈黙の意味までは、完全には読み取れません。

 

会話で本当に大切なのは、正解の言葉を持つことではなく、目の前の人を「感じようとする姿勢」なのだと思います。

 

最適解よりも、大切な瞬間。

 

それはきっと、言葉の奥にある“向き合う心”から生まれるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

note

 

 

この記事で書いたような、旅やまちの中で感じたこと、観光やホスピタリティについて考えたことは、noteでも少しずつ整理して書いています。

 

無理に答えを出すのではなく、一緒に考えるための視点を残す場所です。
 

もしよければ、のぞいてみてください。

 

▶︎ note「まちと旅を考えるノート