安倍政権の成長戦略である「日本再興戦略」第三の矢の一つである、クールジャパン。


官民一体で、日本文化の国際化を目指すために、官民ファンドを立ち上げ、今日、11月25日に始動したわけです。


最終目標は


「日本に関心を持ち、日本のファンが増え、日本を訪れる観光客が増え、文化を楽しむ人が増えること」


と、理念掲げ、世界に売り込むにふさわしいモノを発掘し、それらをまとまった形で海外に売り込む。


「われわれは、目利きであり、コーディネーター」


と位置づけ、日本の良いものを売り込んでいくわけです。


私は、実はこの方針に疑問を感じています。


やろうとしている事は、絶対に必要ですし、今の日本の苦手で、不得意な部分と思っていますので、進めていこうとする事業そのものは、この効果に期待をしています。


しかし、


「世界に売り込むにふさわしいモノを発掘」

「まとまった形で売り込む」

「目利きであり、コーディネーター」


との考え方は、せっかくの日本の文化や習慣、製品をぶち壊してしまう気がしてなりません。


これは、観光学的な考え方が基になっているのですが、魅了され、関心を持ってくれるのは、相手です。


売りたい側であるこちらが、発掘し、目利きしてしまうのは、間違いとされています。


また、まとまったかたちで売り込む方法というのは、世界でも珍しいケース。


普通は分野ごとに分けて売り込むのが世界中で行われている事です。


例えばお隣韓国。


日本でもそうですが、「韓流ドラマ」「K-POP」「韓国料理」と、別々の項目で、時期も季節も違って日本にやってきましたよね。


その結果「韓流ブーム」として長い間好まれてきました。


このブームが出来上がってから、サムスンやLGといった企業が進出してきました。


スマホのギャラクシーなんて、その最たるものですよね。


「日本製品は品質が良く、海外でよく売れる」


この考え方はもう過去のものです。


日本の文化を新たに発信したから、海外で受け入れてくれると言う考え方を、まず昔の事として、ゼロから始めるくらいでないと、様々な面で日本は割って入れません。


「和食」という食文化がユネスコの無形文化遺産登録を目指していますが、私はこれには意味がないと思っています。


海外に行ったらわかります。


「寿司」と「SUSHI」は違います。

「すき焼き」と「SUKIYAKI」は違います。


「カラオケ」だって「KARAOKE」とは厳密にはまったく違います。


もうすでに別の形で、一つのスタイルとして出来上がっているところに、改めてこれから発掘をして、まとまった形で発信していくには、少々安易に考えすぎているように思っています。


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