主な収録筐体
ポップン、弐寺

主人公
僕(少年時代のMZD?)

作者コメント
人々の願いの数だけ星はある。
星は時折宇宙を流れ、それを見た人は願いが叶うと言われる。


Votum stellarum
願いを乗せて



(00:00)

僕は夜空を見上げた。
木々が静かに囁く山の上、ここではより一層星が見えやすい。

雲一つ無い夜空には月と無数の星々が輝いている。
こんなに美しい夜空を見るのは生まれて初めてだ。


(0:15)
すると東の方で一つの星が夜空を流れた。
一筋の光となって暗闇を駆ける。

更にもう一つ、西で星が夜空を流れる。
先程よりも大きな光となって暗闇を静かに照らした。

(0:28)

そう、流れ星だ。
あの流れ星は一体誰の願いから生まれたのだろうか?そしてどんな旋律を奏でるのだろう?

人々の願いの数だけ夜空には星があるという。一つ一つの願いは星となって夜空を照らす。
言わば星は人々の願いが具現化した結晶。
結晶は時折、今のように音を奏でながら夜空を流れるのだ。

それが流れ星。
見た者の願いと星に込められた願いが同じならば、その願いは叶うと言われる。

(0:54)

今日は雲のない綺麗な夜空だ。久々に願いを空へと飛ばそうか。

僕は目を閉じて思想する。思想した願いは小さな光となって僕の前に浮遊した。しばらくすると空に向かって飛んで行く。
願いは瞬く間に夜空に飛び立つ。

空を越え、大気圏を貫き、
広大な宇宙空間へ。瞬く間に太陽系を抜け、
小惑星団を掻い潜り更なる先へ。


(1:07)

人が願う度に星が生まれる。
宇宙と言う深淵の闇に光が一つ。また一つとと浮かび上がった。
誰も行ったことのない場所で生まれた星。
夜空を見上げてごらん。
そこに輝いているのは決して冷たい火ではない。
人々の生きる証なのだから。
人々の願い事の数だけ星がある。
人が願う度に星は生まれる。
だからこの宇宙は決して暗くならない。

(1:20)

こうして宇宙に星が生まれた。
そして彼処で輝くのは僕の願いが思った星。

星は一人一人の願いによって生まれ、その星はその場で浮遊を続けそして宇宙で輝き続ける。

僕から生まれた星の周りには静かに眠っている星達もいた。これも色んな人達の願いが思った星達なのだろう。

そして夜空が人々の願いで満ちた時。


(1:46)

ついに始まる。

突然流れ星が宇宙を切り裂いた。それも一つや二つではない。瞬く間に数え切れないほど流れていく。
そう。これは流星群。

夜空が人々の願い事で満たされた時、流星群となって宇宙に降り注ぐ。
宇宙の鼓動を感じるこの刹那。
星達は様々な願いを乗せ、様々な旋律を奏でながら駆け巡る。

まるでそれは光の矢のように。

流星群よ。
どうかこの夜、すべての願いを人々に優しく送り届けてくれ。 


(2:01)

そして願いはそれぞれの人達の元へたどり着く。

 子供の願い。「明日晴れますように。」
愛する者の想い。「ずっと一緒に。」
病人の祈り。「痛みが治りますように。」
老人の望み。「天寿を全うしたい。」  

すべての願いが一瞬の輝きに変わる。 その人達の願いは叶うだろう。
夜空に放たれた無数の光の矢。その美しさに僕は息を飲む。
木々は騒めき、夜風がそっと僕の頰を撫で行く。その度にこの世界が現実だと知らせてくれた。
人々の心が、一斉に夜空へ手を伸ばす瞬間。
そこに、奇跡が訪れるのだ。


(2:13)
こうして世界中に願いが降り注いだ。
流星群は静かに終わりを告げ夜空はいつもの静けさに戻る。
美しさと儚さの余韻に浸る中、僕の願いも空へと降り注がれていた。
世界を平和に。争いの無い慈愛に溢れる世界へと導いて欲しい。
そうなれば、世界はもっと豊かに穏やかになるだろう。

それが僕の願いだ。






アンセムトランス閲覧ありがとうございます。
流れ星と言えば願い事ですね。どうしてそんなイメージが付いたんだろう?
気付けばこの曲のタイトルを訳しても願いが付いてますね。
これがあの二人の初の合作?とても綺麗な曲ですね。
iconoclasmの曲はいくつか書いたことありますがそう言えばこの曲書いたこと無かったなと思い音ゲー復帰してから書き始めようやく完成しました。長かった(笑)