山蜂の里
ヤマバチの里
ミネナガの統べる山樹地方に位置する集落。
長閑な高原が続く中にひっそりと存在する集落で住人は田畑を耕し、自給自足の日々を送っていた。
しかし今は人の姿はなく、様々な妖怪物が彷徨く様になった。
ダルマ
木偶人形
達磨。
人々の願いを叶えると言われる賀奈治の神を象った置き物。
実際には願いを叶えるのではなく、願いを叶える為努力する者に手助けをするような存在であり願いが叶うと墨で目を書く風習がある。
人生は七転び八起き。努力するもんは報われる。だけどあいつらは限度を知らない。寝させず休ませずで努力させ続けて報われるまでずっと見張ってサボったら殴るんだってよ。流石にもうやってられんな。
─山樹の民の声─
輪入道
賀奈治妖怪物
黄泉の国へと進む車の車輪である。
車輪は意思を持っており、勝手に動き回る。
サンキでは人間と目を合わせると魂を吸いとりそのまま魂を黄泉の国へと連れ去ると言われている。
その為人々に恐れられていたが実際の所は迷信で姿を恐れた者が大袈裟に言った事がガナジ中に広まったと言う噂もある。
見かけても目だけは見るなよ。
もし一目でも目を合わせれば魂を吸いとられる。
そんなのいつまで信じているんだ?
あんなのただの迷信だろ?
顔の付いた車輪なんて居るわけ無いだろ。
ん?何だ、この車の音は?
─先日謎の死を遂げたガナジの民の言葉─
鼠武士
山樹の民
邪教イスルギ教により妖怪物となった山樹の民。
その中でも最も身分の低い部類となる。
鼠武士は攻めてくるミナウラ兵のからの迎撃部隊として配置されている。しかしまだ人間だった頃の記憶も残っているようで普段は農作物の収穫等を担う。
ふと気が付くと槍に陣笠。儂ら何でこんな物持っているチュウ?
これじゃまるで武士みたいだチュウ。
そんな事より今日は米の収穫の日。今日も1日働くチュウ!
─鼠武士─