ぼーどらげくうどう
ボードラゲ空洞



エルデンバウムの最深部。
ホムンクルスでさえもがこの地に足を踏み入れた事の無い未開の地。
太陽の光の射し込みはほんの僅か。辺りは暗闇に包まれている。異様な植物達と異様な生物が太陽の光を浴びずに生きているのだ。
ここは既に異世界へとこの根は入り込んでおり、空気が薄く、異世界の空高くの大気圏にいると考えられている。




モブエッグ
モブエッグ科



何らかの生物の卵。この状態でも意思を持っており、ころころと転がりながら移動する。

この地は人間だけでなく、ホムンクルスまでもがこの地に足を踏み入れた事の無いため現在でも、ここから何が生まれるのか分かっていない。更なる研究が期待されている生物だが、研究が開始して数年が経っているにも関わらず、モブエッグは成体になる様子が見られない為、実はこの卵の状態で既に成体なので無いか。と言う意見もエルバンでは増えてきている。



ローパー
ローパー科



身体が粘膜に覆われ複数の黄色い触手を持っているのが特徴。脚には吸盤が付いており、それでエルデンバウムにしっかり掴まっている。海綿生物のような形をしている為、元々海に住む生物だったと考えられる。
エルバンから地上が無くなった際に根の部分に大量の海水を浴びた為、その時に一部のローパーが根に残された説が有力。
現在では空気中でも生きれるように進化した様である。触手は粘着性があり、これで空気中を漂う塵や微生物等を絡め取って捕食する。


プラントマン
プラントマン科



暗闇の中で成長した根足類。この中では光合成は一切行えず、植物が生まれるのは不可能とされていた。
しかしプラントマンはこの地で生きるために奇跡の進化を遂げている。
蔓が人型のように形作られ、その中心部で光を精製している。
つまりプラントマン自らが光を作り出し、その光で光合成を行っているのだ。
この為ボードラゲは暗闇に覆われていると考えがちだが、実は点々と光が存在するのだ。
一体どのような原理で光を精製しているのか。この内容はエルバンでも大きく取り上げられ、研究が進められている。




ボターニガ
竜の眷属



骨となっても自然有る限り竜の眷属は生き続ける。
ボターニガはエルバン下の異世界へ赴くと共に、辛うじて留まっているエルデンバウムを楽にさせようと根底を切り落とそうとした。それがエルバンでは強い地震として災害をもたらす。

最期はエルデンバウムを助けられなかった事を悟り、自らが根から飛び降りた。