主な収録筐体
ボルテ、リフレク
主人公
剛力羅と呼ばれた勇者
作者評価
★★★★◆
作者コメント
「まさか…。我が倒れるなど…。汝、我に勝るか…。」
遂に黄金色の王は勇者の前に倒れる。
そして彼女が現れた。
For Ultra Players
頂上決戦
遂に黄金色の王は、一人の剛力羅と呼ばれた
勇者の前に倒れた。
この世界に溢れる全ての力を統べ、
更なる上の力を持つと言われた黄金色の王。
王が倒れるなど誰が予想出来ただろう。
王が倒れた今、勇者が新たな頂点へ立つと
思われた。だが違う。黄金色の王より更に
上の力を持つ者が世界に存在する。
そう、黄金色の女王である。
黄金色の女王は倒れた王の姿を見て
勇者に対し言う。
「我が国の王を倒せし選ばれし勇者よ。その力、
感服致す!王が倒れた以上この国の行方は全て
其方に委ねられる。しかしこの世界にまだ一人、
更なる力を持つ者が存在する。来い!
王を倒せし誇り高き勇者よ!其方が求めるのなら
この世界最後の力、妾に勝り、己の力を示せ!」
そう言って女王は勇者に向かって杖を向ける。
同じく勇者は剣を構えた。
今、玉座の間にて、最後の戦いが始まる。
突然女王は高い天井を飛び始める。
勇者も負けじと天井を飛び始めた。
青髪の勇者、赤髪の女王。二人は縦横無尽、
まるで光の如く高速で飛び交う。
光が交わる度に女王の攻撃が
容赦なく襲い掛かる、勇者は防戦一方。
空中戦の後、女王は着地間際、振り向き様に
杖から無数の白い魔法弾を撃ち放つ。
勇者の不意を狙った、
魔法弾は高速で勇者に襲い掛かる。
勇者は唐突な攻撃に驚きながらも、
己の剣捌きで魔法弾をなんとか凌いで見せた。
「!?」
これには女王も驚きを隠せない。
勇者の尖鋭された剣捌きと反射神経に。
勇者も地上に降りて接近戦となる。
剣と杖の織り成す戦いは不自然な光景。
不自然でありながらも激しく、美しい。
この戦いは芸術だとでも言うべきか。
勇者と比べて更に上の力を誇る女王。
勇者に勝ち目はあるのか?そんな瀬戸際に
あるにも関わらず内心勇者は意外にも
喜んでいた。何故ならこれほどの強敵に
出会えたのだから。本来勇者は自分より強い者を
倒すことを生き甲斐とする者。自分より
強いものを倒し更なる高みを目指し己の力を
向上させる。そして己より弱き者を助ける。
それが勇者である。
しかし強敵と出会えた。この思いは
勇者だけではない。女王も喜んでいた。
己の力を最大限にまで引き立てる好敵手。
女王が心置きなく戦えるのはそれだけ勇者が
強いという証拠。まだこの世界には
これだけ強い手練れが居たのかと。
剣と杖の凄まじい鍔競り合いの最中(さなか)、
お互いの武器から衝撃波が発生、それにより
二人は互いに距離を置き、睨み合いの中、
辺りには緊迫した空気が漂う。

すると女王は言う
「…王を倒しただけの事はある。妾もこれだけ
本気で戦えたのは初めてだ。其方との勝負。
妾は嬉しく思う…。」
勇者は言う。
「女王。俺の力を認めて頂けましたか?」
「いや、まだだ!勝負はまだ終わっていない!
来い!誇り高き勇者!」
そう言い放つと女王は天井を突き破り
空を飛び始めた。
力を振り絞り勇者はそれを追う。
そして二人は再び空中戦を繰り出す。
それは先程よりも激しい動きであった。
青と赤の光の動きは最早肉眼で見ることは
不可能。二つの光が激しく動いている。
それしか分からない。
それでも互角に張り合う勇者に対し女王は
遂に決着を付けようと最後の攻撃に打って出る、
激しい空中戦が治まり休む間も無く女王は言う。
「これが最後の勝負だ!来い!
今こそ雌雄を決する時!」
すると女王は突然急上昇を始める。
勇者も同じく上昇して女王を追い掛けた。

ここで先手を取ったのは女王、杖で勇者を殴打。
勇者は体勢を崩しかけるが怯まない。
すぐさま反撃に打って出る。
勇者の体当たり。
効いている。女王は蹌踉めきながらも
攻撃の手を休めない。
4発の魔法弾が勇者を襲う。
勇者は魔法弾を剣で薙ぎ払い
そのまま女王に斬りかかる。
女王はこれを杖で受ける。が、
勇者のあまりの斬撃の強さに女王は
そのまま大きく弾き飛ばされる。
女王は距離を置いて体勢を立て直し、
遠くから魔法弾を3発放つ。
勇者は魔法弾を全て躱す。
しかしその魔法弾に気を取られている隙に
女王は勇者の目前に迫っていた。
ここで再び剣と杖が激突する。
はげしい鍔競り合いの中、突然女王の持つ
杖が燦爛(さんらん)たる閃光を放つ。
勇者の目の眩み、その一瞬の隙を
女王は見逃さなかった。
その瞬間女王は勇者の前から姿を消した。
勇者は自分が押していた力で
前屈みに体勢を崩す。
女王は勇者の頭上にいた。
勇者が体勢を立て直す隙も無く、
女王は先程よりも大きな魔法弾を放つ。
魔法弾の直撃を受け
真下へ弾き飛ばされる勇者。
更に女王は追い打ちを掛けるため、
急降下を図る。

勇者に近付き杖を振りかぶった。
が、勇者は女王の追撃を読んでいた。
女王の振り下ろす杖を薙ぎ払い弾く。
その衝撃で女王の持つ杖の先端にある
宝玉に罅(ひび)が入る。
驚きを隠せない女王
その隙に体勢を立て直し反撃に出る勇者。
渾身の力を込めて女王を蹴り上げ、
更に追い打ちを掛けるため女王を追って上昇。
その時女王は怒りに身を震わせていた。
「おのれ…妾の杖を…よくもやってくれたな…。」
女王の目は大きく見開かれ、鋭い眼光が
勇者に突き刺さる。悚然(しょうぜん)とする
勇者に女王が襲いかかる。
女王は力強く杖を振るう。
殴打により弾き飛ばされる勇者。
飛ばされた場所へ先回りする女王、
そしてまた殴打。
殴打、先回り、殴打、先回り、殴打。
女王の攻撃は先程よりもずっと激しい、
勇者に反撃の余地などない。
女王の攻撃は止まない。

窮地に立たされた勇者。
意識の薄れゆく中、突然今までの冒険の想い出が
走馬灯の様に勇者の脳裏に浮かび上がる。
「俺は…まだ終われない…!」
そして、勇者の内に秘められた
真の力が覚醒した。
勇者は吹き飛ばされている自身の身体を捻り、
先回りしている女王に対し剣を構えた。

剣と杖が激しく衝突し、高く高く空へと
舞い上がりながら接近戦へと移る両者。
勇者の鋼色に冷たく輝く剣と
女王の持つ黄金色の杖、
互いの攻撃が激しく交互に入り乱れる。
拮抗した両者の力。
両者共一歩も引かない死闘を繰り広げる。
しかし、心なしか勇者の手数が増え、
少しずつ女王を圧し始めた。
気付けば青い空は無くなり、
二人は大気圏へと突入していた。
心の中で焦り出す女王。
勇者は更に剣を振る力を上げる。

「くっ、こいつ、急に力が増した…!?」
勇者の攻撃は熾烈さを極める、
先程の二倍にも及ぶ勢いである。
女王は更に焦り出す。
もはや女王に反撃の余地など無い。
勇者の攻撃を防ぐだけで精一杯だ。
勇者の攻撃が強くなってから12合目。
遂に女王の杖が弾き飛ばされる。
飛ばされた杖は持ち手が折れ宝玉が砕け散る。
宝玉の磨砕により魔力を失った女王は
地上へ急降下を始める。
女王は悲鳴を上げ落ちてゆく。
魔力を失った生身の体では
落ちた時の衝撃に耐えられる筈も無い。
勇者は透かさず落ちて行く女王を救う為急降下。
勇者は女王に手を差し伸べた。
差し伸べられた手と勇者の顔を見て驚く女王。
一瞬の躊躇の後、ここで女王は勇者に尋ねる。
「何故だ!何故妾を助けようとする…!」
「そんな事を言っている場合ではありません!
貴女が命を落とす必要は無いのです!早く!」
躊躇いを隠せなかった女王だったが
勇者の手を掴む。
これでもう大事には至らない。
無事二人は地上へと帰還。
勇者は両手で抱えていた女王を降ろし、
こう言った。
「如何ですか?偉大なる女王。
これが俺の全力です。認めて頂けましたか?」
対して女王は
「…。さ、流石だ…。誇り高き勇者よ。
妾をも凌駕するその力…感服致す…。
そして弱き者のみならず、敵対していた
妾をも救う優しい心…。完璧だ。
此より其方を新たな王と認定する!」と。
しかし勇者は
「貴女達に勝ったこと。心より嬉しく思います。
しかし私は王になる為に
貴女達に挑んだのでは無いのです。
私の住む村は貧困に悩まされています。
村の者は皆毎日をやっとの思いで
生きています。
私の住む村だけで無く、この国では
貧困に苦しんでいる人達が沢山います。
その事実を知って貰いたくて…
その人達にほんの少しでも
目を向けて頂きたくて…。
その想いを伝える為にここへ来ました。」
女王はこう言った。
「この国でそのような事が起きていたとは…。
分かった。其方の想い、しかと聞き届けた。」
「ありがとうございます!」
「勇者よ、私も其方に命を助けられた。
して、私からも言わせてくれ。
ありがとう…。」
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アルトラ閲覧ありがとうございます。
至る所で譜面再現しました(笑)
つまみは赤が女王、青が勇者と考えて下さい。
譜面再現したところはその譜面の画像を載せておきました
剛力羅と呼ばれた勇者は全ての力より更に強大な力(初めてのレベル16、当時最高難易度)を持つ黄金色の王(バンギン)を倒す事により、その次に現れた女王(アルトラ)。
そして剛力羅と呼ばれた勇者は女王と戦う事になるのです。そんな戦いが熱くない訳がない。



