主な収録筐体
リフレク



主人公

名も無き勇者


作者評価
★★★★◆

作者コメント

あいつは何を考えいるんだ…
俺達が何をしたって言うんだ…
許さない…絶対に許さない…





DAWN OF FALCON
~始まりの業火~



そこには何の変哲のない街がある。

気候や土地は極めて悪くはなく、争いも滅多に起こる事のない静かな街。

先日何処かの国の使者が訪れたという話はあるが、だからどうと言う事はない。

ただ、強いて言えば住人は騎士として誇り高く、他の国のよりも技術が劣っていると言った所か。





だが現在その街の上空には1機の巨大な爆撃機が飛んでいた。





その爆撃機の中では演説が開かれていた。

「諸君、我々は遂にこの時を迎える!現在この船は例の忌々しい街の上空を飛んでいる。
我々の提案を全て拒み反対した愚民共の住む街の上空を!
これから我々の行う事は他でもない。ファルコンを投下し愚民及びこの街を火の海とさせるのだ!そして無に帰したこの地を我々の領土とし新たな街を築こうではないか!」


ヤツの言葉に潜伏していた俺は思わず声を出す。
「そうはさせるか!」



「おや?どうやら客人が来ていたようだね。
…やめろ、お前達。銃は向けなくてもいい。」

ヤツは俺の声に気付いたようだ。

「よく来たね客人。さあこちらへ来なさい。ずっとそこに隠れて居たのは分かっていたよ。どうやってこの船に忍び込んだかは知らないが意見があるなら話してみろ。」


俺はヤツの傲慢で挑発的な態度に思わず力が入る。

「イグナーツ!お前は何故俺達の街を狙う!?街を滅ぼし何人もの罪のない人々の命を奪うのが楽しいか!?俺達に何の恨みがあるんだ!答えろ!!」

俺の話にイグナーツは言葉を返す。
「…ハハハハ!何を言い出すかと思ったら…。ああ、そうだね。私もこんな手荒なマネはしたくないさ。
私は純粋に我々の国の領土を拡大したいだけのこと。私達の国からの距離、環境的に考えて君の住む街が我々の領土に相応しいと言う事になった。

だから先日、君の住むこの街を訪れた。我々の領土拡大に伴いこの街を開拓するため住人は立ち退けと。
しかし…君達住人は我々の計画を否定した!
だからこうするしか無かったのだよ!
我々の計画に反抗する者はいかなる者でも武力で制圧する!!
…君達は知らないと思うが軍事国家とはそう言うものさ…。」

「なら…今すぐにでもお前達の開拓に賛成すれば投下をやめ「ハハハハ!君は馬鹿か?なら投下するつもりで乗せてきたファルコンはどうする!?そのまま持って帰れとでも?残念だがファルコンは君が考えているほど頑丈な物では無い。鳥のようにデリケートな代物であって今運んでいる最中、変な衝撃が加わった際、この船の中で爆発する可能性があるんだ。だからこいつを今すぐにでも投下する必要がある。こいつをいつまでも持っていると私達が危ないのだよ…。」

「なら、反対しようが賛成しようが俺達の街に爆弾を落とすと言うのか!?」

その比類なき選択肢に思わず俺はイグナーツに言い放った。

「その通り!今更もう遅いのだよ!全ては私達に反対した君達に非があるのだ!君達の大切な街は君達のせいで滅ぶ。まさに自業自得と言ったところだな!ハハハハ!」


「やめろ!今すぐやめろ!」

「客人、君は何をしにきた?私達に想いを伝えに来ただけなのか?まさか私達が君の想いを聞き入れて納得し、そのまま国に帰るとでも思っているのか?」

「そ、そんな事思ってる訳無いだろう!」

「そうだろう!なら何故そこに突っ立っているんだ?ここは我々に挑み、力ずくでも街を守るのが君の役割だと思うのだが…どうやら我々を恐れそれどころではないようだね…それでは君の身に付けた剣も鎧も…泣いているのではないのかい?」


「貴様ぁ!!」


イグナーツの言葉に思わず手が武器を掴む!
そのまま俺は遂に剣を握りしめイグナーツに襲いかかった。俺は街ではトップクラスの剣士だ。こんなやつに負ける訳がない。それにあいつは今武器を何も手にしていない。今なら確実に息の根を止める事が出来る!そうだ。こんなやつの思い通りになるなんて…こんなやつのせいで街が無くなるなんてあってはならない事だ!
こいつさえ倒せば…こいつさえいなければ…!


「ははは…。やはり君は愚かな勇者だね…。」

俺がイグナーツに剣を振り降ろそうとした瞬間、
イグナーツは自分の胸ポケットから小さな黒い筒のような物をこっちに向けたのが見えた。
その瞬間甲高い爆発音が鳴ったかと思うと
俺の額に一瞬熱い杭が打たれたような激痛が走る。
それからは、もう何も覚えていない…。



「ハハハハ!見たまえ!諸君!これが銃も知らない勇者の死に様だよ!私達の計画を止めようと一人で忍び込んだはいいがこんな単純な挑発に乗りあっさり倒れるなんてね!本当に君は愚かな勇者だよ!命を無駄にするものではないぞ!剣が銃に勝てるわけが無いだろう!ハハハハ!」

イグナーツは完璧に自分の世界に溺れていた。
続けて彼はこう言う。

「君の想いと意気込みは嫌いではなかったよ…。君のような人間に会えたのは久しぶりだ…。さて…私も紳士だ。この愚かな勇者を丁重に葬ろう。お前達、この亡骸を外に捨てて今すぐ故郷に戻してやれ。」

「はい。」


「イグナーツ大佐。少々時間が遅れています。急ぎファルコンの投下命令を。」

「そうか。…諸君!少々邪魔が入ったが今から我々は新しい時代を迎える!ファルコンを投下せよ!!さあファルコンよ!この忌々しい街に終止符を打て!そして我々に新たな未来への道を開け!」


そして爆撃機からファルコンと呼ばれる核兵器は遂に街に向けて投下される…。


核兵器が地面に落ちた瞬間。
凄まじい轟音が鳴り響き
街を人を、全てを一瞬にして火の海にさせた。
まるで火の鳥、ファルコンが舞い降りたかのように…






~~

ハハハハ…おっと本編は終了していたか。おい作者。お前の出番だぞ。
…何?私が中二病過ぎて後の黒歴史になるから書きたくないだと?
仕方ない。では今回は特別に私が話させて頂こう。
諸君、閲覧ありがとう。

そうだな。何から話すべきか。まず私の名前。
グデル大佐とはこの作品のために付けられたオリジナルネームだ。グデルはアーティスト名L.E.D.-G を逆さにして読んだもの。
正式に私の名前が発表されたなら、そちらを採用し書き直すつもりでいる。

現在私の名前はイグナーツと公式に発表されている為其方に書き変え、グデルと言う名前は消滅した。

音芸神話には珍しく殆どが会話で成り立っている話だ。そのため誰の言葉か分かるように重要人物の台詞は色付けさせて頂いた。
この作品はRPGで言うbad end のように仕上げたものだ。まあ私にとってはtrue endなのだがね(笑)

ファルコンと呼ばれる実在する核兵器を使い(空対空では存在するが空対地、又は自由落下爆弾では実在しない)街を滅ぼし新たにその地を開拓する話だ。

あと愚かな名も無き勇者、彼が何故どうやって我々の船に潜伏していたのかは不明だが
作者は書かないにしろ一応考えていたようだな。
まあいくつかのRPGをやっている者ならば
勇者を主人公と見立てれば大体想像はつくだろう。
また初期案ではファルコンは実際の本当の火の鳥が現れるか、または私自身がファルコンとなって街を火の海にするかで考えていたと言う。

さてこの作品に関してはこんな所だ。

地上ではそろそろ火がおさまってきた来たな。

では私は開拓に伴い一旦地上に降りる。諸君!読んでくれてありがとう!また会おうではないか!