主な収録筐体
ボルテ
主人公
少女(年齢高校生くらい)
作者評価
★★★★◆
作者コメント
生きる事は喜び?悲しみ?
死ぬ事は悲しみ?喜び?
生きれば辛い事が待っている?
死ねば楽しい事が待っている?

BLACK or WHITE?~生きる悪夢と死の安息~
人は人を殺め武器は火を吹き
人は人から逃れ町は瓦礫となり
人は亡骸を踏み捻り笑みを浮かべ
人は亡骸を抱え涙を浮かべ
人は己の体を激昂し心は涙させ
人は己の体を涙し心は激昂させ
殺める人は心を無くし黒き光へ
殺めぬ人は心を泣かせ白き闇へ
希望持つ人は己を信じ白き闇へ
希望無き人は己の命を絶ち黒き光へ…
時は戦争
異国の兵士達が私たちの住んでいた町に押し寄せ瞬く間にここは地獄と化す。
長い棒をこちらに突きだした見たこともない車が重い地響きを鳴らしこちらに向かってくる。
見たこともない大きな鉄の鳥が空を飛び上から襲いかかる。
ここに昨日までの面影はない。
私は逃げ続けた。
まだここでやりたい事、やり残した事は山ほどある。
「こんな所で死にたくない!死んでたまるか!」
父は戦場に駆り出され既に死亡の通知が届いている。
母は私を庇い流れ弾に背中を撃たれて殺された。
妹は地上に放たれた爆弾で手足がバラバラに吹き飛ばされた。
私の服と顔に付いた血は妹の返り血。あの赤い光景はまだ脳裏に焼き付いて離れない。
家族は皆殺された。もう生きているのは私だけ。
怖さ悲しさ怒り悔しさ全ての感情が一気に込み上げる極限状態の中、私の頭の中で別の思考が過った。
──皆死んでいったのに何故私だけ生きてるの?可笑しくない?私も皆と同じ様にここで死ぬべきじゃないの?死んだ方が辛い想いや辛いこの世界に苦しまないで楽になれるんじゃない?──
もう1つの思考は正論だった。
これだけ皆が殺されて私だけ生きてるのは滑稽な事である。
私は立ち止まった。
「ここで死んだ方が良いのかも知れない…。」
「なに止まってんだ!早く逃げろ!殺されるぞ!」
「!」
知らない誰かにそう言われ私は我に返り再び走り出した。
母だって私を庇ってくれた。それは私に生きてほしいからできた行動。母にとって自分よりも私の方が大切だったのだ。
だから私はまだ生きている。
妹だってそうだ。体がバラバラにされた時、最期にどんな顔をして私を見ていたか覚えている。
あれは切実に生きたいと願った目をしていた。どれほど悔しかったことだろう。
皆の為にも私は生き延びなければならないのだ。
家が次々に壊されていき後ろから凄まじい轟音が鳴り響く。
敵の侵攻が思ったよりも早い。
走りながら考えていた。昔この国が言った「平和」という言葉を。
なのにこの現状は何だ?思えば怒りが込み上げる。
「何が平和を求めるだ!綺麗事ばかり並べやがって、
やってる事はただの大量殺人じゃねぇか!
返せよ!母さんを!父さんを!妹を!皆を!この町を!返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ!」
でも今更こんな事言っても仕方ない。
逃げるしかないんだ。
ここを逃げ切って騒ぎがおさまったら皆の体を集めてお墓を作ってあげないと。
それが私に出来る事だろう。
沢山の家が破壊される爆音はもうそこまで聞こえている。
近いんだ。奴等が。
それでも私は逃げ続ける。もうずっと爆音ばかり聞いていて耳が潰れてしまいそう。
だがここで悲劇が起こる。
運悪く空を飛ぶ鉄の鳥が放った銃弾が私達を襲う。
私の前で逃げていた人達は体を撃たれ次々に倒れた。
私は銃弾が足に当たり転倒してしまう。
「う…。痛い…。足が…。」
ここでまたあの思考が頭を過る。
──ほら、足撃たれたよ。もうこれで生き残るのは難しくなった。ずっとこの痛さを我慢して生きるつもり?それよりもう諦めて死んだ方がずっと楽だよ?──
「うるせぇ━━━━━━!黙れ━━━━!」
私は私に怒鳴った。
どうしてこんな事考えんだよ!
私は死んだ皆が生きたかった想いを背負って今生きてんだよ!
死ぬわけねぇだろ!
私は痛みを圧し殺し立ち上がる。
しかし撃たれた足に激痛が走り血が吹き出る。
また瓦礫の上に蹲ってしまった。
駄目だもう遠くへは逃げられない。
どこか近くで隠れる場所を探さないと…。
見つけたのは瓦礫となった小さな教会だった。
私は這いながら教会に入り込む。
もうここは屋根が吹き飛ばされ聖像も頭も片腕も無くなり神父もいない。
元々私は神なんて信じない。
神なんてどうせ人が作り出したものだしそんなの興味ない。
たまたまこの教会に入ったけれど今日くらいは神を信じても良いのかも知れない。
そう思ったのも束の間、
すぐに奴等がこの教会の中に入ってきた。
いや、神なんて信じるものじゃなかった。
逃げたくても足の怪我もあってもう身体が動かない。
数人の兵士が私の目の前にやって来た。
見つかってしまった…。
それもそうだ。足から流れる血を辿れば誰だって分かる。
私はもう怖くて目も開けられなかった。
ガチャガチャガチャ。
何か金属の音が聞こえた。
持っていた銃を私に向けたんだ。
それでも私は最後まで生きる事を諦めない。涙を流し兵士に向かって言い放った。
「私は生きる!絶対に生きる!生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生き「Saut u──!
悪足掻きに言い続けていたら知らない言葉で罵声を浴びせられた。かと思うと全身に熱い杭を大量に付き刺されたような激痛が走った。
すると何故か途端に睡魔に襲われその場で眠ってしまう。
そして彼女はその眠りから二度と目を覚ますことはない。
人は亡骸を踏み捻り白き闇へ向かって歩み出す。
人は亡骸となり魂は黒き光へ向かって歩み出す…。
背負えない程沢山の想いを背負いこの地獄を生きた少女。
死ぬことを恐れ死ぬことを恥じ、そして死ぬことを何よりも安息と考えた。
この生き様を最期とし様々な不安定で矛盾した想いを持って亡骸となった時、彼女は
白き闇、黒き光、どちらへ歩んだのだろうか?
黒白閲覧ありがとうございます。
公式で紹介されていた黒き光と白き闇。
だいぶややこしいですね。
分かりやすくすると
生きる事は白(光)
死ぬことは黒(闇)
平和は白(光)
戦争は黒(闇)
プラス思考は白(光)
マイナス思考は黒(闇)
では黒き光と白き闇とは?
それは自分で考えてみてください(笑)
生きたいのに死を想い。
死を想うのに生きたいと願う。
結局少女は想いはblack or whiteどちらだったのでしょうかね?
ボルテ
主人公
少女(年齢高校生くらい)
作者評価
★★★★◆
作者コメント
生きる事は喜び?悲しみ?
死ぬ事は悲しみ?喜び?
生きれば辛い事が待っている?
死ねば楽しい事が待っている?

BLACK or WHITE?~生きる悪夢と死の安息~
人は人を殺め武器は火を吹き
人は人から逃れ町は瓦礫となり
人は亡骸を踏み捻り笑みを浮かべ
人は亡骸を抱え涙を浮かべ
人は己の体を激昂し心は涙させ
人は己の体を涙し心は激昂させ
殺める人は心を無くし黒き光へ
殺めぬ人は心を泣かせ白き闇へ
希望持つ人は己を信じ白き闇へ
希望無き人は己の命を絶ち黒き光へ…
時は戦争
異国の兵士達が私たちの住んでいた町に押し寄せ瞬く間にここは地獄と化す。
長い棒をこちらに突きだした見たこともない車が重い地響きを鳴らしこちらに向かってくる。
見たこともない大きな鉄の鳥が空を飛び上から襲いかかる。
ここに昨日までの面影はない。
私は逃げ続けた。
まだここでやりたい事、やり残した事は山ほどある。
「こんな所で死にたくない!死んでたまるか!」
父は戦場に駆り出され既に死亡の通知が届いている。
母は私を庇い流れ弾に背中を撃たれて殺された。
妹は地上に放たれた爆弾で手足がバラバラに吹き飛ばされた。
私の服と顔に付いた血は妹の返り血。あの赤い光景はまだ脳裏に焼き付いて離れない。
家族は皆殺された。もう生きているのは私だけ。
怖さ悲しさ怒り悔しさ全ての感情が一気に込み上げる極限状態の中、私の頭の中で別の思考が過った。
──皆死んでいったのに何故私だけ生きてるの?可笑しくない?私も皆と同じ様にここで死ぬべきじゃないの?死んだ方が辛い想いや辛いこの世界に苦しまないで楽になれるんじゃない?──
もう1つの思考は正論だった。
これだけ皆が殺されて私だけ生きてるのは滑稽な事である。
私は立ち止まった。
「ここで死んだ方が良いのかも知れない…。」
「なに止まってんだ!早く逃げろ!殺されるぞ!」
「!」
知らない誰かにそう言われ私は我に返り再び走り出した。
母だって私を庇ってくれた。それは私に生きてほしいからできた行動。母にとって自分よりも私の方が大切だったのだ。
だから私はまだ生きている。
妹だってそうだ。体がバラバラにされた時、最期にどんな顔をして私を見ていたか覚えている。
あれは切実に生きたいと願った目をしていた。どれほど悔しかったことだろう。
皆の為にも私は生き延びなければならないのだ。
家が次々に壊されていき後ろから凄まじい轟音が鳴り響く。
敵の侵攻が思ったよりも早い。
走りながら考えていた。昔この国が言った「平和」という言葉を。
なのにこの現状は何だ?思えば怒りが込み上げる。
「何が平和を求めるだ!綺麗事ばかり並べやがって、
やってる事はただの大量殺人じゃねぇか!
返せよ!母さんを!父さんを!妹を!皆を!この町を!返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ!」
でも今更こんな事言っても仕方ない。
逃げるしかないんだ。
ここを逃げ切って騒ぎがおさまったら皆の体を集めてお墓を作ってあげないと。
それが私に出来る事だろう。
沢山の家が破壊される爆音はもうそこまで聞こえている。
近いんだ。奴等が。
それでも私は逃げ続ける。もうずっと爆音ばかり聞いていて耳が潰れてしまいそう。
だがここで悲劇が起こる。
運悪く空を飛ぶ鉄の鳥が放った銃弾が私達を襲う。
私の前で逃げていた人達は体を撃たれ次々に倒れた。
私は銃弾が足に当たり転倒してしまう。
「う…。痛い…。足が…。」
ここでまたあの思考が頭を過る。
──ほら、足撃たれたよ。もうこれで生き残るのは難しくなった。ずっとこの痛さを我慢して生きるつもり?それよりもう諦めて死んだ方がずっと楽だよ?──
「うるせぇ━━━━━━!黙れ━━━━!」
私は私に怒鳴った。
どうしてこんな事考えんだよ!
私は死んだ皆が生きたかった想いを背負って今生きてんだよ!
死ぬわけねぇだろ!
私は痛みを圧し殺し立ち上がる。
しかし撃たれた足に激痛が走り血が吹き出る。
また瓦礫の上に蹲ってしまった。
駄目だもう遠くへは逃げられない。
どこか近くで隠れる場所を探さないと…。
見つけたのは瓦礫となった小さな教会だった。
私は這いながら教会に入り込む。
もうここは屋根が吹き飛ばされ聖像も頭も片腕も無くなり神父もいない。
元々私は神なんて信じない。
神なんてどうせ人が作り出したものだしそんなの興味ない。
たまたまこの教会に入ったけれど今日くらいは神を信じても良いのかも知れない。
そう思ったのも束の間、
すぐに奴等がこの教会の中に入ってきた。
いや、神なんて信じるものじゃなかった。
逃げたくても足の怪我もあってもう身体が動かない。
数人の兵士が私の目の前にやって来た。
見つかってしまった…。
それもそうだ。足から流れる血を辿れば誰だって分かる。
私はもう怖くて目も開けられなかった。
ガチャガチャガチャ。
何か金属の音が聞こえた。
持っていた銃を私に向けたんだ。
それでも私は最後まで生きる事を諦めない。涙を流し兵士に向かって言い放った。
「私は生きる!絶対に生きる!生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生きる生き「Saut u──!
悪足掻きに言い続けていたら知らない言葉で罵声を浴びせられた。かと思うと全身に熱い杭を大量に付き刺されたような激痛が走った。
すると何故か途端に睡魔に襲われその場で眠ってしまう。
そして彼女はその眠りから二度と目を覚ますことはない。
人は亡骸を踏み捻り白き闇へ向かって歩み出す。
人は亡骸となり魂は黒き光へ向かって歩み出す…。
背負えない程沢山の想いを背負いこの地獄を生きた少女。
死ぬことを恐れ死ぬことを恥じ、そして死ぬことを何よりも安息と考えた。
この生き様を最期とし様々な不安定で矛盾した想いを持って亡骸となった時、彼女は
白き闇、黒き光、どちらへ歩んだのだろうか?
黒白閲覧ありがとうございます。
公式で紹介されていた黒き光と白き闇。
だいぶややこしいですね。
分かりやすくすると
生きる事は白(光)
死ぬことは黒(闇)
平和は白(光)
戦争は黒(闇)
プラス思考は白(光)
マイナス思考は黒(闇)
では黒き光と白き闇とは?
それは自分で考えてみてください(笑)
生きたいのに死を想い。
死を想うのに生きたいと願う。
結局少女は想いはblack or whiteどちらだったのでしょうかね?