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主人公
兄を事故で亡くした妹
作者評価
───
作者コメント
DEEMOに収録されてないV.Kさんの楽曲守護天使。
この曲からDEEMO storyの続編を書きました。
DEEMO movieの後に読む事をお奨めします。
是非曲の方も御視聴よろしくお願いします
守護天使(DEEMO movie side story)
この公園沿いの道路で交通事故が発生したのを覚えているだろうか?
トラックが兄妹を襲った悲しい事故。
あの事故の後、妹は昏睡状態となりその後目を醒まし一命をとりとめたのだが兄は既に息を引き取っていた…
やがて妹は順調回復し無事退院。
そして退院からようやく1ヶ月が経過する。
しかし彼女の心はまだ傷を負っていた。
昏睡状態の中、妹は兄が言ってくれた最後の言葉を覚えている。それにあの事故で兄が庇ってくれた事も分かっている。
でも…。それでも妹は自分を責め続けていた。
「わたしのせいで…」と。
彼女は兄の事が大好きだった。その兄がもういない事。それは信じたくもない事実。
今までの話は全部嘘で
次の日の朝、布団から起き上がるとお兄ちゃんがリビングでテレビを見ながら学校へ行く準備をしている。
そんな当たり前の日常がいつか戻って来ると信じていた。
でもその日常が戻って来る事はもうない。
そう。彼女は今でも現実を受け入れられなかった。
彼女はピアノの前に座る。
兄はいつもここで弾いていた。
ピアノの上には写真立てが置かれておりその写真には兄が映っている。
少年部門ピアノコンクール優勝。
金メダルを首に掛けトロフィーを掲げる兄の姿が。
写真に映っている兄の満面の笑みを見て彼女は思い出し泣いてしまった。
兄との楽しかった沢山の思い出が浮かび上がる。
「アリスー。誕生日おめでとう!ほら、ネコのお人形さんだよ。」
「わー!お兄ちゃんありがと!かわいー!ねぇこの子何て言うなまえなの?」
「名前?うーん。じゃあディーモっていうのはどうかな?」
「よろしくね!ディーモ!」
それから二人で公園で一緒に遊んで…。
「ねぇねぇ、お兄ちゃんは大人になったら何になりたいの?」
「うーん。やっぱりピアニストかな?色んな人に聴いてもらって皆を感動させたいな。」
「かっこいー。お兄ちゃんならなれるよ!」
「ありがとう。アリス、お前は大きくなったら何になりたいんだ?」
「えっとねー…。およめさん!わたしお兄ちゃんのおよめさんになりたい!」
「だっ、だめだよ!お兄ちゃんはだめ。」
「どうして?お兄ちゃんやさしいからわたし大好きなのに…?」
「アリスがもっと大きくなったら分かるよ。」
「ほんと?早く大きくなりたい!」
二人で樹に凭れてそんな話もしたかな。
あの頃が楽しかった。
沢山の思い出が浮かび彼女は泣き続ける。
──泣かないで──
ふと後ろから男の人の声が聞こえたかと思うと誰かが頭を撫でてくれたような感じがした。
「?」
彼女はその感覚に後ろを振り向いて見る。
するとそこには…
「え…?お兄ちゃん…!?」
そこには兄の姿が。でも何故?
──君がずっと僕の事で悲しんでいると僕も悲しいんだ。──
兄はいつまでも自分の死を悲しんでいる妹がどうしても心配だったのだ。だから妹に逢いここまで来たのである。
しかしよく見ると兄の背中に白い翼が生えている。
彼はもうあの世界の住人。長くここには居られない。
──だから…笑顔を忘れないで。約束だよ…──
「ありがとう…お兄ちゃん。」
彼女は涙を拭き兄に向かって笑顔を見せる。
その顔を見て兄も安心したのか微笑みながら消えていった。
それはあの時の様に。
「うーん…」
彼女は目を覚まし起き上がる。
「あれ?」
どうやらピアノの前で泣き疲れたのか眠っていたようだ。
ピアノの鍵盤の上に腕を乗せて顔をうずめながら寝ていたらしい。
何とも行儀の悪い寝方だと思いつつもさっきのは夢だったのかな?と考え始める。
「…夢なんかじゃない。」
いや、例え夢だったとしても
大好きな兄にまた逢う事ができた。
「これはお兄ちゃんから私へのメッセージなんだ。
きっとわたしがいつも悲しんでいたらお兄ちゃんも心配なんだ。
うん。」
その不思議な夢の後、彼女は元気になりいつもの明るさを取り戻した。
「お兄ちゃんは今も私を空から見守ってくれている。
だから私が悲しんでいたらお兄ちゃんも悲しむ。
だったらお兄ちゃんの為にも明るくならないとね。」
それから時が過ぎる…。
兄の写真の隣には彼女がトロフィーを掲げた写真が飾られていた。
少女部門ピアノコンクール優勝
彼女は今日もピアノの前に座りいつものように兄が大好きだった曲を奏でる。
現在彼女もまたピアニストを目指し日々練習に励んでいる。
大好きだった兄の夢を実現する為に…。

読んで下さってありがとうございます。
DEEMO曲でもないのにDEEMOの話を作る完璧な自己満作品となりました(笑)
あと公式か非公式か分からないですがあのネコの人形の名前がDEEMOらしいです。なのでそれを採用させて頂きました。
またこの曲自体はV.Kさんの彼自身の生涯を作曲したものだとか。
動画内に書かれているのを読んでみたいですね。
Youtube
主人公
兄を事故で亡くした妹
作者評価
───
作者コメント
DEEMOに収録されてないV.Kさんの楽曲守護天使。
この曲からDEEMO storyの続編を書きました。
DEEMO movieの後に読む事をお奨めします。
是非曲の方も御視聴よろしくお願いします
守護天使(DEEMO movie side story)
この公園沿いの道路で交通事故が発生したのを覚えているだろうか?
トラックが兄妹を襲った悲しい事故。
あの事故の後、妹は昏睡状態となりその後目を醒まし一命をとりとめたのだが兄は既に息を引き取っていた…
やがて妹は順調回復し無事退院。
そして退院からようやく1ヶ月が経過する。
しかし彼女の心はまだ傷を負っていた。
昏睡状態の中、妹は兄が言ってくれた最後の言葉を覚えている。それにあの事故で兄が庇ってくれた事も分かっている。
でも…。それでも妹は自分を責め続けていた。
「わたしのせいで…」と。
彼女は兄の事が大好きだった。その兄がもういない事。それは信じたくもない事実。
今までの話は全部嘘で
次の日の朝、布団から起き上がるとお兄ちゃんがリビングでテレビを見ながら学校へ行く準備をしている。
そんな当たり前の日常がいつか戻って来ると信じていた。
でもその日常が戻って来る事はもうない。
そう。彼女は今でも現実を受け入れられなかった。
彼女はピアノの前に座る。
兄はいつもここで弾いていた。
ピアノの上には写真立てが置かれておりその写真には兄が映っている。
少年部門ピアノコンクール優勝。
金メダルを首に掛けトロフィーを掲げる兄の姿が。
写真に映っている兄の満面の笑みを見て彼女は思い出し泣いてしまった。
兄との楽しかった沢山の思い出が浮かび上がる。
「アリスー。誕生日おめでとう!ほら、ネコのお人形さんだよ。」
「わー!お兄ちゃんありがと!かわいー!ねぇこの子何て言うなまえなの?」
「名前?うーん。じゃあディーモっていうのはどうかな?」
「よろしくね!ディーモ!」
それから二人で公園で一緒に遊んで…。
「ねぇねぇ、お兄ちゃんは大人になったら何になりたいの?」
「うーん。やっぱりピアニストかな?色んな人に聴いてもらって皆を感動させたいな。」
「かっこいー。お兄ちゃんならなれるよ!」
「ありがとう。アリス、お前は大きくなったら何になりたいんだ?」
「えっとねー…。およめさん!わたしお兄ちゃんのおよめさんになりたい!」
「だっ、だめだよ!お兄ちゃんはだめ。」
「どうして?お兄ちゃんやさしいからわたし大好きなのに…?」
「アリスがもっと大きくなったら分かるよ。」
「ほんと?早く大きくなりたい!」
二人で樹に凭れてそんな話もしたかな。
あの頃が楽しかった。
沢山の思い出が浮かび彼女は泣き続ける。
──泣かないで──
ふと後ろから男の人の声が聞こえたかと思うと誰かが頭を撫でてくれたような感じがした。
「?」
彼女はその感覚に後ろを振り向いて見る。
するとそこには…
「え…?お兄ちゃん…!?」
そこには兄の姿が。でも何故?
──君がずっと僕の事で悲しんでいると僕も悲しいんだ。──
兄はいつまでも自分の死を悲しんでいる妹がどうしても心配だったのだ。だから妹に逢いここまで来たのである。
しかしよく見ると兄の背中に白い翼が生えている。
彼はもうあの世界の住人。長くここには居られない。
──だから…笑顔を忘れないで。約束だよ…──
「ありがとう…お兄ちゃん。」
彼女は涙を拭き兄に向かって笑顔を見せる。
その顔を見て兄も安心したのか微笑みながら消えていった。
それはあの時の様に。
「うーん…」
彼女は目を覚まし起き上がる。
「あれ?」
どうやらピアノの前で泣き疲れたのか眠っていたようだ。
ピアノの鍵盤の上に腕を乗せて顔をうずめながら寝ていたらしい。
何とも行儀の悪い寝方だと思いつつもさっきのは夢だったのかな?と考え始める。
「…夢なんかじゃない。」
いや、例え夢だったとしても
大好きな兄にまた逢う事ができた。
「これはお兄ちゃんから私へのメッセージなんだ。
きっとわたしがいつも悲しんでいたらお兄ちゃんも心配なんだ。
うん。」
その不思議な夢の後、彼女は元気になりいつもの明るさを取り戻した。
「お兄ちゃんは今も私を空から見守ってくれている。
だから私が悲しんでいたらお兄ちゃんも悲しむ。
だったらお兄ちゃんの為にも明るくならないとね。」
それから時が過ぎる…。
兄の写真の隣には彼女がトロフィーを掲げた写真が飾られていた。
少女部門ピアノコンクール優勝
彼女は今日もピアノの前に座りいつものように兄が大好きだった曲を奏でる。
現在彼女もまたピアニストを目指し日々練習に励んでいる。
大好きだった兄の夢を実現する為に…。

読んで下さってありがとうございます。
DEEMO曲でもないのにDEEMOの話を作る完璧な自己満作品となりました(笑)
あと公式か非公式か分からないですがあのネコの人形の名前がDEEMOらしいです。なのでそれを採用させて頂きました。
またこの曲自体はV.Kさんの彼自身の生涯を作曲したものだとか。
動画内に書かれているのを読んでみたいですね。