主な収録筐体
弐寺
作者評価
★★★★◆
主人公
私
作者コメント
走馬灯のリメイク(このサイトには元作を載せてない)に成功。
もうすぐ朝日が顔を出す。人生とても楽しかった。そして辛かった。

夜明け前。
霧と雲掛かった白い景色は私を儚い想いにさせる。
朝日があの山から顔を出す時、この景色はどうなるのだろう?
もうすぐ朝日が顔を出す。その少しの時間くらいなら待つことにするか。
私は今の今までずっと悩み続けていた。
私の人生とは何だったのだろう?
私は皆に価値のある存在たったのか?
必要とされていた存在だったのか?
いや、もういい。今の私にそんなことどうだっていい。
あの時、私は何人の尊い命を奪ったのだろう。
何人の尊い命を見捨てたのだろう。
私はもう決めたのだ。
今にも太陽が顔を出しそうな景色。
それを眺めながら私は思い出にふてっていた。
子供の頃。森を探検した。
緑の美味しい空気。木々の騒めき。
川のせせらぎ、
そんな音に魅了され歩き続けたら夜になって気が付けば辺りは真っ暗。
森から帰ってきたら母親からこっぴどく叱られたな。
叱られたがその分私は森で得たものは大きかった。
それから私は自然が好きになったんだ。
二十歳になり仲間と
流星群を見に行った。
明るいうちに山に登り
頂上で夜を共にした。
月に照らされた雲一つない夜空。
星も見えやすい。
その日はついてたんだ。
夜空という海原に散りばめられた星達。
もうこれだけ見れただけでも
私は満足だったかな。
そして一つ星が海を流れる。
そう思った瞬間
一つ、また一つ。
と流れていき
気が付けば数え切れないほどの星たちが空の海を流れていった。
流星群。これは本当に神秘的で凄く美しかった。
それから数年後、
戦争が始まったんだ。
あの時がとても辛かった。
国同士いがみ合い自分達国の正義を認めさせる為の人間の醜い行動。
こんな事が一体何の役にたつ?
同じ人間同士殺し合いをして「正義」が通じるのか?平和が訪れるのか?
しかし戦争で知り合った仲間達はやさしかった。
誰も戦争なんて求めない。
敵のあいつらも戦争が嫌いなやつが戦いたくないやつが絶対いる。そう語りだしたやつもいる。
この戦争が終わったらお互い武器を持ってない姿で逢おうぜ。と仲良くなった仲間に言われた。
しかし戦場に駆り出された者はただの兵士、命を奪い合う行為だけ。恐ろしい風景だ。
世界は残酷だった。
私はただ逃げたくて仕方無かった。
夜襲を受けた日だ。
被弾した仲間達の血が私の服や顔に付着。
爆風に呑み込まれ手足や頭が吹き飛んだ仲間達、火達磨になって焼け死んだ仲間達もいる…
その中でも私は生き延びたかった。だから銃を敵に向けて発砲し続けた。
私の持つ銃で何人の命が亡くなったのだろう。
殺すつもりなんてない。
ただ…私は生き延びたかった。だから血まみれになって助けを求めた仲間達。
戦争が終わったら逢おうぜと約束した仲間を…私は見捨てた。
勿論助けるチャンスはいくらでもあった。
そう…。私は生き延びたかったのだ…。
だから…戦場から逃げた。
私は走り続けた。
そこでまさかの不運が起きる。
私は生きるために逃げた。
はははっ、その結果がこの様である。
私は援軍として駆けつけていた隊に遭遇してしまった。脱走兵として牢獄入。
脱走は勿論死罪に値する。
まさか自分の国の人間に捕まるなんてな。
そして今に至る。
寒く冷たい牢獄で処刑の日を待つ。
私は上を見上げた。少し亀裂の入った天井。
ただの天井だ。なのに何故私の思い出がここに沢山映っているのだろう。
子供の頃の思い出。
流星群を見に行った頃の思い出。
戦争で出会った仲間達との思い出。
他にも沢山の思い出が頭を過っていく。
それはまるで走馬灯のように…。
私が殺した敵兵。
私が見捨てた仲間達。
本当に申し訳なかった。
こうなるならあの日一緒に死ねば良かったな…。
そして太陽が顔を出した
この鉄格子の窓から見えた景色。立ち込めた霧は晴れ瞬く間に黄金色の太陽の光が辺りを射した。
なんて美しいのだろう。
最期に太陽を見れるなんて私は幸せな気分だ。
駄目だ。本当に涙が止まらない。
この太陽が見れた事が私の最期のそして最高の思い出だ。
処刑前日。
そう言って彼は太陽を見ながら服の内ポケットから隠していた黒い鉄の道具を取り出し
それを泣きながら彼自身のこめかみに向けた。
太陽が町を黄金色に染める静かな早朝。
何処かで銃声が鳴り響いた。
、
走馬灯閲覧ありがとうございます。
考えれば考えるほど膨らむ創造。
最期のノーツに入ってない銃声。
それを鳴らすか鳴らさないかはあなたは次第。
そう考えると最後の文章は要らなかったのかも知れない。
こめかみに向けた。で終わっても良かったかも知れない。
弐寺
作者評価
★★★★◆
主人公
私
作者コメント
走馬灯のリメイク(このサイトには元作を載せてない)に成功。
もうすぐ朝日が顔を出す。人生とても楽しかった。そして辛かった。

最期の思い出に
走馬灯~the last song~
夜明け前。
霧と雲掛かった白い景色は私を儚い想いにさせる。
朝日があの山から顔を出す時、この景色はどうなるのだろう?
もうすぐ朝日が顔を出す。その少しの時間くらいなら待つことにするか。
私は今の今までずっと悩み続けていた。
私の人生とは何だったのだろう?
私は皆に価値のある存在たったのか?
必要とされていた存在だったのか?
いや、もういい。今の私にそんなことどうだっていい。
あの時、私は何人の尊い命を奪ったのだろう。
何人の尊い命を見捨てたのだろう。
私はもう決めたのだ。
今にも太陽が顔を出しそうな景色。
それを眺めながら私は思い出にふてっていた。
子供の頃。森を探検した。
緑の美味しい空気。木々の騒めき。
川のせせらぎ、
そんな音に魅了され歩き続けたら夜になって気が付けば辺りは真っ暗。
森から帰ってきたら母親からこっぴどく叱られたな。
叱られたがその分私は森で得たものは大きかった。
それから私は自然が好きになったんだ。
二十歳になり仲間と
流星群を見に行った。
明るいうちに山に登り
頂上で夜を共にした。
月に照らされた雲一つない夜空。
星も見えやすい。
その日はついてたんだ。
夜空という海原に散りばめられた星達。
もうこれだけ見れただけでも
私は満足だったかな。
そして一つ星が海を流れる。
そう思った瞬間
一つ、また一つ。
と流れていき
気が付けば数え切れないほどの星たちが空の海を流れていった。
流星群。これは本当に神秘的で凄く美しかった。
それから数年後、
戦争が始まったんだ。
あの時がとても辛かった。
国同士いがみ合い自分達国の正義を認めさせる為の人間の醜い行動。
こんな事が一体何の役にたつ?
同じ人間同士殺し合いをして「正義」が通じるのか?平和が訪れるのか?
しかし戦争で知り合った仲間達はやさしかった。
誰も戦争なんて求めない。
敵のあいつらも戦争が嫌いなやつが戦いたくないやつが絶対いる。そう語りだしたやつもいる。
この戦争が終わったらお互い武器を持ってない姿で逢おうぜ。と仲良くなった仲間に言われた。
しかし戦場に駆り出された者はただの兵士、命を奪い合う行為だけ。恐ろしい風景だ。
世界は残酷だった。
私はただ逃げたくて仕方無かった。
夜襲を受けた日だ。
被弾した仲間達の血が私の服や顔に付着。
爆風に呑み込まれ手足や頭が吹き飛んだ仲間達、火達磨になって焼け死んだ仲間達もいる…
その中でも私は生き延びたかった。だから銃を敵に向けて発砲し続けた。
私の持つ銃で何人の命が亡くなったのだろう。
殺すつもりなんてない。
ただ…私は生き延びたかった。だから血まみれになって助けを求めた仲間達。
戦争が終わったら逢おうぜと約束した仲間を…私は見捨てた。
勿論助けるチャンスはいくらでもあった。
そう…。私は生き延びたかったのだ…。
だから…戦場から逃げた。
私は走り続けた。
そこでまさかの不運が起きる。
私は生きるために逃げた。
はははっ、その結果がこの様である。
私は援軍として駆けつけていた隊に遭遇してしまった。脱走兵として牢獄入。
脱走は勿論死罪に値する。
まさか自分の国の人間に捕まるなんてな。
そして今に至る。
寒く冷たい牢獄で処刑の日を待つ。
私は上を見上げた。少し亀裂の入った天井。
ただの天井だ。なのに何故私の思い出がここに沢山映っているのだろう。
子供の頃の思い出。
流星群を見に行った頃の思い出。
戦争で出会った仲間達との思い出。
他にも沢山の思い出が頭を過っていく。
それはまるで走馬灯のように…。
私が殺した敵兵。
私が見捨てた仲間達。
本当に申し訳なかった。
こうなるならあの日一緒に死ねば良かったな…。
そして太陽が顔を出した
この鉄格子の窓から見えた景色。立ち込めた霧は晴れ瞬く間に黄金色の太陽の光が辺りを射した。
なんて美しいのだろう。
最期に太陽を見れるなんて私は幸せな気分だ。
駄目だ。本当に涙が止まらない。
この太陽が見れた事が私の最期のそして最高の思い出だ。
処刑前日。
そう言って彼は太陽を見ながら服の内ポケットから隠していた黒い鉄の道具を取り出し
それを泣きながら彼自身のこめかみに向けた。
太陽が町を黄金色に染める静かな早朝。
何処かで銃声が鳴り響いた。
、
走馬灯閲覧ありがとうございます。
考えれば考えるほど膨らむ創造。
最期のノーツに入ってない銃声。
それを鳴らすか鳴らさないかはあなたは次第。
そう考えると最後の文章は要らなかったのかも知れない。
こめかみに向けた。で終わっても良かったかも知れない。