主な収録筐体
弐寺、リフレク、ポップン


主人公
生存者


作者評価
★★★★☆

作者コメント

そして今。ここに海がある。




楽園の終わり


perditusparadisus


夕方。






もうすぐ夜になる。







太陽は西の空と海を赤く染めた。






この山から見えた美しい景色だ。







だがここには本来海はない。









本来なら楽園があった場所なのだ。








その楽園は何処に消えたのだろう?








海の中だ。










忘れもしない。










あの恐ろしい光景を。





大災害。

大自然の脅威、怒り。
人々は悲鳴をあげ助けを求めた。
しかし助かる事もなく

次々に尊い命は瓦礫の山に、海の底に沈んでしまったのだ。





ここは元々人が住む楽園があった場所なのだ。

今日も人は何も知らずいつも通りの日々生活をしていた。

海からの潮風が涼しく
太陽が眩しい日だった。


木々の葉が風に揺られ空には大きな入道雲。


日常。いつも通りの夏の午後。


これから大災害が起こるなど誰も知るよしもなかった。













そして突如大地震が起きた。




人々は地面の大きな揺れを感じ恐れた。






この突然の揺れに人々は地面に床に手すりに掴まった。


揺れる地面。
揺れる街並み。
揺れる人の楽園。



一つ小さな家が崩れた。

家は一瞬で瓦礫と化してしまう。


また一つ大きな家が崩れ始めた。
更に大きな建物、
ビルが音を立てて崩れ始めた。


次々に建造物が崩れていく。


楽園は瞬く間に瓦礫の山となる。




激しい地震は止んだ。


この僅か数分で何百もの建造物が

何千もの尊い命が消えてしまう。

生き残った人々は瓦礫の山をどかし生き埋めになった人々の救助に入った。




だが



災害は



これで





終わらなかった








さっきの地震で津波が発生し楽園へと押し寄せてきたのだ。

人々は悲鳴をあげて逃げ始める。



津波は物凄い速さで楽園へ向かってきた。



人々は必死に逃げているが津波は容赦なく楽園を襲いはじめた。



遂に陸へ乗りだし楽園に押し寄せた津波は逃げる人々や瓦礫を次々に飲み込んでいく…。


もう人々に逃げる術はない。



「もうおわりだ。何もかもおしまいだ。

町が消えていく。

住んでいた町が…」




そのまま津波は島の1つだけ大きな山を残して全て飲み込んでしまう。





楽園は海に沈み姿を消した。











そして今。ここに海がある。


海は何事もなかったかのような表情と静けさを見せる。









山に避難して生き残った私達はもうどうすれば良いのか分からない。







P†P閲覧ありがとうございます。

この話は生存者の回想を表現してる。
今は夕方。今日の昼に遇った出来事を話してるようなもの。


直訳すると楽園の終り。つまりタイトルは直訳しただけ。

最初のCN地帯のパイプオルガンみたいな音はなんか夕方なイメージがあったのでそうしました。

最近文章で譜面を再現するようになった気がする…
最初の1ページ目は縦書きにしても良かったかな?


あと終盤の嘆き劣化みたいな変な階段が
押し寄せる津波に悲鳴をあげながら逃げてる所って感じたな。あのピアノの旋律は人の悲鳴を表してると思うんだ。