カンチブレーキ顛末その1 | 自転車組立の備忘録 自転車とガジェットがあゆむ道

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友人から自転車のフレームをもらったので、今後部品集めをして組み上げていきます。

自分向けの情報なので、あまり有益なブログでにはならないだろうなあと思っているのですが、もし同じことをしようとする人がいれば役立つかも。

昔のフレームを使うということはこういう問題があるのか。

それとも自転車を組み立てる人はみんなこれを経験しているのか。

ちっちゃいことばかりなのですが、「もう無理だ」と思う事態がこの一週間に続出したので、のちの参考とするため書いていきます。

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その1:カンチブレーキがはまらない

ワイズロードに行ってもカンチブレーキが売っていないので、実物を見ないで買うのは不安だったのですが、ヤフオクで出品されているものを2500円で購入しました。



ところがこれがはまらない・・・

微妙にサイズが違うようだったので、可能性としては
1.カンチブレーキのサイズが違う
2.塗装をはがす
が考えられたのですが、念のためOKwaveで世の中の人びとのお知恵をお借りしました。
カンチブレーキの取り付け方
通常ブレーキ台座部分は塗装をしないようなのですが、このフレームでは間違いなのか何なのか、塗装されていました。紙やすりで削れという指示があったので、一枚100円しないような紙やすり二種類買ってきて削りました。



まず前輪部分を剥がしてみたら1分もかからずに終わり、カンチブレーキが入るようになりました。

2.台座の溶接が壊れる→ボルトが供回りして外れなくなる
カンチブレーキはすんなり入ったのですが、ボルトをネジ入れていたら、「パキッ」という音がした後、供回りするようになってしまいました。台座部分が完全に外れるわけではなく、円形部分だけが供回りするという訳のわからない状態。こんなことってあるのでしょうか。

供回りするので締めることも外すこともできず、呆然としてしまいました。友人から細めのプライヤーを借りてきて台座部分だけを固定しようとしても、ボルトとの摩擦抵抗の方が強いらしく、ぴくりともしません。

「もう無理だ」と思い、一週間ほどこのフレームを見るのも嫌でした。今までの苦労や努力はさておき、友人には申し訳ないのですがどうやって廃棄するのかと考え始めていたのですが、試行錯誤しているうちに何とか外れました。

「はめてみて、壊れて、外す」という無駄な流れで一週間がすぎてしまいました。実質的な作業にも5時間くらいかかったのではないでしょうか。

3.塗装を削ったのに、まだはまらない(後部台座のみ)
設計ミスなのか作業ミスなのか、前部台座と後部台座でサイズが微妙に違うらしく、塗装を剥がしたあとでも、後部はカンチブレーキがハマりませんでした。

フレームを壊してしまうようで怖かったのですが塗装を剥がしたあとのむき出しになった鉄の部分を、紙やすりで削り続けてみました。直径5ミリに満たないブレーキ台座をほんの少し削る、そのためだけに手を動かし続けて1時間位。ようやくうまくハマるようになりました。

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組み立て始めてここまで部品選びで失敗や問題はあったものの、考えてみれば実際の作業で悩んだことや失敗したことはほとんどありませんでした。大体のことはネットで調べたり聞いたりすればわかっていた、というのは幸運だっただけなのかもしれません。

今回はフレームのサイズがおかしい、ブレーキ台座が壊れるというびっくりする事態が起こり、インターネットで検索するにしてもキーワードすらわからない。そもそも同じ問題を経験した人はいるのかもわからない。こうなって初めて脳みそを使って考えたと思います。

まだ解決はしていない(溶接は壊れたまま)なのですが、状況は改善(もしくは元に戻った)ので、少しだけやる気が戻ってきました。