ASIAN KUNG-FU GENERATION “新世紀のラブソング” | DISTORTED WONDERLAND

ASIAN KUNG-FU GENERATION “新世紀のラブソング”

やーどうも村雨です。




今日はタイトルの曲を紹介するわけですが、その前に近況報告。


先日、高校野球の応援に行ったんですよ。吹奏楽だからね。

初戦(といってもシードだから第二回戦なんだけど)我々韮山高校と対峙したのは、まさかの優勝候補・常葉橘という。
秋に一度勝ってる(だからシードとった訳だけど)んだけど、相手は3年連続甲子園出場を狙う強豪。
一回戦の相手を六回コールドでぶっ潰すという鬼畜との戦いでした;

細かいこと覚えて無いから非常にざっくりした説明をすると……
前半、ヒットも出ないまま二点先制されたんだけど、すぐに追いついて、最後にホームランで逆転!
大勝利を収めました。まったくもってgj。

応援席も、点とったあたりからテンションうなぎのぼりで、龍城祭のノリを再現したかのようでした。
僕も、ほんとは後輩と交代でスーザフォン吹く予定だったんだけど、結局ゼンブ一人で吹ききりましたw
音が割れるほど、っていうか意図的に割りつつ、全力全開スターライトブレイカーな感じで爆奏しちゃいましたねぇ。疲れたねぇw
スーザって、その形から左肩がめちゃくちゃ痛くなるんだけど、試合中は一切気になりませんでした。

実は、僕が高校入ってからの三年間で勝ったの初めてなんだよね。
だから思い入れも強かったし、勝ってくれて本当に嬉しかった。

そして“村雨”の名付け親・K松H樹は応援団長として男気を見せまくっていました!
あんまりにもカッコよくて妬けたぜチクショウw
感極まって勝った瞬間に走って体当たりしにいっちゃったのは許せ。

エース・K出をはじめ野球部のみんな、感動をARIGATO☆
今後は他校が本気で潰しにかかってくるから、“常葉に勝った”責任を持ちながら、いつもどおりのパフォーマンスを見せてほしいですね。




前置きが長くなりましたが、本題移りまーす。



本日お送りするのはこちら!


■新世紀のラブソング




最近のマイブーム・ASIAN KUNG-FU GENERATIONのアルバム“マジックディスク”一曲目を飾る作品です。

この曲は、っていうかこのアルバム全体に通して言えるんだけど、アジカンにしては珍しく電子音を使ってます。
全編通して使われるフレーズ、たぶん電子音です。もしかしたらエレキを録って逆再生してるのかもしれないけど。
アジカンらしい、でも今までのアジカンにはなかった不思議な雰囲気を醸し出す曲です。

イントロからずっと続くドラムのファンキーなフレーズがすごくかっこいいです。
ただ、真似しようとは思わないw
難しそうだし、あの正確さと雰囲気を出すのは無理だろうし。
第一、どうやって思いついたんだアレ。

途中からエレキにディストーションがかかるんですけど、あの音がまたイイんですよね!
奥のほうから鳴ってる感じ、と言えばいいのかな。シンプルな伸ばしが心地良い。

半音階を上手く使ったメロディも秀逸。いつかああいうの作れるようになりたいな。



ここで、ちょっとアジカンについての僕なりの考察を。


言っちゃうと、アジカンのギターってヘタなんですよね。
いや、僕らが言えた立場じゃないんですけどw
でも、普通にプロでやってる人たちに比べたらスキルは劣ります。
もっと言っちゃえば、もうちょい前の曲(リライトとかワールドアパートとか)になると、録音も雑です。

このへんの理由っていうのが、実はボーカルのゴッチはじめメンバーのほとんどが「はじめてのバンドがアジカン」なんです。
大学のサークルで初めて組んだバンドがそのままデビューしちゃった、みたいな。
ドラムは前からやってたみたいなんですけどね。
絶対的な経験値が最小の状態からスタートしてるんですよね。

そこで僕は考えてみた。
じゃあなんであんなにいい曲が書けるんだろう、と。
なんであんなに心に届くんだろう、と。

「荒削りなぶん一般人に近い」とか「等身大だから」とかいうのが一般的な発想なんですけど、僕の考えはちょっと違って。


それは、「選択肢が少ないから」なんじゃないかな、と思います。


どーゆーことかと言うと、彼らは技術面で劣るから、できることが限られているんです。
そうそうギターソロなんてできないし、やっても八分音符ばっかりとかちょっとしたハンマリング・プリングとか。
まあ、最近の曲は普通に上手くなってますけど。

でも、そのぶん、出来る範囲で最善を尽くそうとできるんですよね。
切れるカードが少ない分、最良の一手を打とうと考えるんです。

できることできないことがわかってるし、変に背伸びしようともしない。
可能な限りで熟考することに関しては、天性の才能を持ってるんじゃないかと思います。

だから曲に気持ちもこもりやすいし、それで心まで届くんです。
僕はそう考えます。



僕は今までいろんなことに手を出しすぎて、曲創っても中途半端感が否めないこともあります。
だから、僕らみたいなヘタな人間は、いったんアジカンの精神を学ぶ必要があるな、と思いました。

精進します、先生(笑)





了。