Courage. | From distantland

From distantland

aus Berlin.

日本から電話が来た。
美大時代の友達で、アートを生業にしようとしてる数少ない友達のひとり。

もう、絵やめて就職する。そんだけ言いたくて。

と彼女は言って、黙った。

仲良しだった仲間のほとんどはもう描いていない。

出会った頃は、絵という共通点があって知り合った。
出会った頃と今と違うのは、描いてる奴と描いてない奴がいること。
でもみんなまったく変わらない。

もう戻れないし、みんな苦渋の決断で今の道にいるんだとおもう。
あのころのわたし達はたくさん悩み、自分の才能を疑い、自分の未来を探してた。

今言えるのは、過去のわたし達が想像してたよりも現実はとても厳しいということ。

わたしが確かに誇れることは、描き続けていることだけ。
ぶれない勇気を持つことは、わりと大変。
それに、やめる勇気もなかなかできることじゃない。
彼女はたぶん、すごい決断をしてわたしに国際電話をかけてきたんだとおもう。
もうそれくらい時間が経ってしまった。

Fine Artという特に曖昧な定義の分野は、学歴も何も関係ない。
AbstractやContemporaryがはやってる今、何がArtなのかの境界線もなくなった。

不安がないと言えば嘘になるけど、わたしは自分を信じて疑わない。


わたしは恋してるの、絵を描くことに。

Sally.