この記事は人工地震という言葉を聞いた事のない方や噂を聞いた事はあるがピンとこない方、またはそういう類いの話は陰謀論であり、たちの悪いジョークだと考える人にご一読していただけると幸いです。

そもそも陰謀論者とはある事件や事故について、一般に認められている説とは別に、策謀や謀略によるものであると解釈する考え方で
強大な権力を持つ人物あるいは組織が、一般市民に知られないように不正な行為や操作を行っているといった推論・主張をする人の事を指します。
そして、真実を追及しようとする者は社会不適合者であるというレッテルを貼られ世間から見放されてきた経緯があります。
この陰謀論という言葉は1980年代の米国情報機関のCIA(中央情報局)が生み出しマスコミを使い流布し浸透させたようです。
かつては政府にとって都合の悪い人物や情報を発信する者は、様々な手口で暗殺されてきました。

しかし現在はどうでしょうか?
極一部の限られた人間しか知り得ないような情報を我々一般市民も入手する事ができ、それが新しい常識となっています。これはインターネットの普及による恩恵です。
より多くの人々が真実に気づく事で時代は大きく変わりつつあるのです。
米国の政治学者であるズビグネフ・カジミエシュ・ブレジンスキーはCFR(外交問題評議会)での演説でこう述べています。
 

全ての人類史で初めて、人類は政治に対して目覚めてきています。

 

これは新しい現実です。

 

人類史の大部分において、過去百年間に至るまで、このような状況になったことはありません。

そして過去百年間のあいだに、世界全体が政治的に目覚めました。

 

〈中略〉

 

「世界の主導権の多様化」と「大衆の政治的な目覚め」という二つの状況が組み合わさると、近年の世界の指導的権力でもある米国も含めて、いかなる主要な強国にとっても、困難な状況を作り出すのです。

そして彼ら(大衆)が持つ権力を破壊する力が高くなっているその間に、逆に大衆を支配する能力は歴史的に低水準にあるのです。政治的に目覚めました。
 


私はあえて一度辛辣(しんらつ)に言っておきます。私の言葉はほめられて、イギリスの外相は、私のこの言葉を繰り返して使いました。次のように。

すなわち、これまでの時代では、百万人の人々を誘導することは簡単だったのです。

文字通り人の人々を誘導するのは、物理的に百万人の人を殺すよりも簡単なことだったのです。


しかし今日では、百万人を誘導するよりも、百万人を殺すほうが限りなく簡単なのです。 

 

〝誘導〟するよりも〝虐殺〟のほうが簡単なのです。
 

そしてもちろん、それは直接、武力の行使を伴うのです。

 

 

 
 

彼はカーター政権の時に大統領補佐官を務め、オバマ政権時には外交顧問を務めていた経歴があり、こうした人物が国家権力の中枢にいるのです。

米国はこうした思想を持った二面性のある国家であるという認識を持たなければなりません。

歴史的に強大な権力を持った者は必ず腐敗し、それを隠蔽します。そして真実を糾弾する者に対して弾圧するのです。
歴史は時の権力者が自分たちの都合のいいよう描いてきた物語にすぎません。

 

 

今年日本でも公開された映画スノーデンは、巨匠オリバー・ストーンが監督を務めたことで話題となりました。ロシアに亡命した元CIA職員でありNSA(国家安全保障局)に所属していたエドワード・スノーデンが暴露した情報が世界に衝撃を与え、その出来事が映画になったのです。

 

2013年6月、米英主要メディアがスノーデンの暴露を通じ、NSAによる市民の通話記録やインターネットで個人情報の収集をおこなっていたことを報じました。お使いのスマホやPCのカメラやマイクにアクセスし、端末を通してリアルタイムで映像を見る事が出来、日本も含め世界中を監視するシステムを作ったのです。
サムスン電子製のスマートTVにも監視システムが組み込まれ、電源が入っていなくても音声映像といった情報は送信され続けるようです。これは人権侵害に当たります。

 

これまでもこれに似た「陰謀論」が蔓延っていましたが、今回の暴露は職員からの内部告発だったので、確かな証拠を伴った「事件」となり、非常に衝撃的なニュースとなったのでした。NSAは、アメリカの「国防総省」の中の局なのでいってみれば、日本の防衛省の局の職員が国の機密情報を漏らしたということになります。その後、欧米諸国における外交政策にすら大きな影響を与えるようになったのです。

そして日本にある横田基地でも2年間滞在し、日本の防衛に関する重要な暴露もしています。

 

Edward Joseph Snowden

 

 

彼は日本政府が拒否したにもかかわらず、駅や病院、ダムや発電所等の社会インフラのプログラムを書き換え米国は常に監視を行えるようにし、日本が米国の同盟国でなくなった時、いつでもシャットダウンさせることが出来ると言っています。

 

NSAの職員ともなるとおそらく高給取りでしょう。そして危険は伴うものの安定した生活と社会的地位を築いているはずです。その生活や環境全てを投げ捨て、命を狙われてまでも暴露した理由はなんでしょうか?非常に大きなデメリットが伴いますが、それは彼の良心がそうさせたのだと言えるでしょう。ただ、それに尽きるのです。

 

命を懸けてこうした情報を発信している人やジャーナリストは少なくありません。その声をただの陰謀論だという一言で片づけるのは簡単ですが、視野を広く持ち耳を傾ける必要があるのではないでしょうか。

 

 


筆者も映画を観に行きましたが、内容的にはスノーデンという男の人物像と人生を描いたもので、ある程度暴露された情報について触れますが、全く核心には触れていません。他の社会派映画も同じですね。これは現代でもハリウッド全体が裏社会に通じプロパガンダとして印象を操作しているからに他なりません。
しかし、国家機密の漏洩を題材に出来たこと自体今まで考えられない快挙と言ってもいいと思います。それ程人々の関心が高いのです。

インターネット上での情報収集は非常に有益ですが、一方で、ネット工作員という存在もいるのは確かです。
あるワードを検索結果上位に表示させないようにしたり、ホームページやブログ管理者への攻撃、SNSでの投稿、掲示板サイトやYahoo!知恵袋といった書き込みによる意見交換などをする場所で、ミスリードを誘うような記事も毎日のように作られています。
疑いの目を持って真実を見極めるのが大事なのですが、裏社会の構造を知ることで、自然とその力は身に付いてくるものだと思います。

前置きが長くなってしまったので、次回の更新で人工地震について触れていきます。