04.26
装具が出来上がった。
装具本体の色とベルトの色は自分の好きな色に決めれた。
母は装具なんやから明るい赤とか青にしたらいいやんと言っていた。
私は赤?!って思ったが、気分をあげてリハビリができるようにと思って言ったんだろう。
結局父は無難なブラウン系に決めた。
実際に履いてみるとすごくいい色じゃないか!
今日から父の相棒となった。


主治医が私に近寄ってきて、父の排泄状況を教えてくれた。
夜中に1回、朝1回導尿をしており、あとはトイレでしていると。無意識のうちにオムツに出ていることもあるとのこと。
残尿量も測りながらやっており、父も尿意がしっかりあるためトイレでできていると言われた。



言い方は悪いが、病院側の自己満足じゃないの?
泌尿器科受診した意味ある?
泌尿器科で自己導尿でまずは様子を見ましょうということやってんからその通りにしてくれたらいいのでは?




父はこの状況を全然喜んでいない。
むしろ転院したいとまで言っていた。
尿道留置カテーテルを早く外したいとあんなに言っていたのに、トイレで排泄できるようになっても表情はかなり暗い。
きっと父の中で何か引っ掛かっていることがある。


「表情が泌尿器科受診してから暗いんですけど?前とは明らかに違いますよね?うつ症状ひどくなってませんか?」と主治医につい言ってしまった。



「そうですね。」
そう言われた時に表情が暗いとわかっているならそれはなぜかアセスメントをしっかりして患者に寄り添って欲しいと思ってしまった。
忙しい業務の中難しいのもわかってるし、父親の性格的に関わり方も難しいと思う。
あまり求めすぎてもいけないと思うが、不満がどんどん出てきてしまっている。きっと私も入院期間の終わりが迫ってきていて焦っていたのだろう。


5月1日に退院前カンファレンスがある。
私は仕事を休んで参加することにした。
入院から今までの状況、リハビリの進み具合、退院後の生活について聞きたいことはたくさんあるし言いたいこともたくさんある。何から話せばいいのか、どうしたらこちらの思いは病院側に届くのかを毎日のように考えながら過ごしていた。



「言いたいことを言ってやる!」
そう意気込んで退院前カンファレンスのため病院に向かった。