7086 きずなホールディングス

 

基礎情報

・「家族層のファミーユ」等の葬儀場を118ホール運営する葬儀業者です。

・ファミーユブランドは、北海道、千葉、愛知、熊本、宮崎が主の、ドミナント戦略をとっています。

・葬儀の中でも、小規模な家族層を専門にしている点が特徴で、近年ホール数を伸ばしています。

 

業績

・売上は20/5期76億、21/5期80億、22/5期92億です。

・営業利益は20/5期4.8億、21/5期7.3億、22/5期10.7億です。

・ホール数の増加とともに順調に売上を伸ばしており、出店初期費用負担をこなして増益を続けています。

 

今後の見通し

・23/5期は売上102億、営業利益12.2億が予想されています。

・先月発表された1Q決算でも増収増益を継続していました。

・今期は新規出店20店の計画をしていますが、11月時点で9店出店しており、計画の進捗は良好です。原価は人件費が中心と思われ、円安・物価高の影響も受けにくいようですので、出店に伴う売上増で利益水準の確保も可能と見込まれます。

・ただし、コロナ影響で参列者数減少のため葬儀単価の下落傾向が続いており、当社もオーダーメイドプランの提案により単価増を図っていく方針です。

・中期経営計画では、25/5期に売上134億、営業利益18億を掲げています。社葬など大規模葬の件数減少の流れはコロナ前から続く潮流で、高齢世帯の増加も受けて家族葬の需要は高まり続けているところです。

 

 

財務

・見た目の自己資本比率が19.5%とやや低いのですが、これは土地の使用権とリース負債を両建てする会計基準の問題であって、日本基準の会計基準に基づけば自己資本比率は42.2%程度になりますので、特に問題はないでしょう。

 

 

株価

・株価は現在1006円で、予想PER10.6倍、PBR1.51倍となっています。

・同業の燦HDなどもPERは10倍を切っているので、業界全体としてややPERが低く評価される傾向があるようです。

・信用買い残の水準は少し多いので、上値を重くする一因と思われます。

 

投資方針(まとめ)

・業績は右肩上がりの割には、株価が割安で放置されています。

・要因としては、次の3点を考えています。

①見た目の自己資本比率が低い

②小型株でグロース市場銘柄なので、(まだ)注目されておらず流動性が低い

③葬儀業界全体として需要は伸びているものの競争が激しいことに加え、地域に根付き信頼を得て初めて収益化できる商売ですので、知名度のないドミナント範囲外の新規地域への出店や急激な業績の伸びが期待しにくい

・これらに対して、①については先述の通り問題なく、③については、逆にこの業界でこれだけ新規出店を積極的に行い早期に店舗を黒字化させられる当社のビジネスモデルは優れていると言えると思います。今まで通りの大規模葬のホールがコロナ禍で撤退された地域に出店を進めて小規模葬需要を取り込む戦略で、今後も業績の伸びを期待します。

・問題は②で、何かカタリスト的なIRが出れば売買も活発化し、PER15~20倍程度になることも期待できるのですが、葬儀業が国策になることはなく、急激な社会変化が起こるわけでもありませんので、業績の伸長に伴った緩やかな株価上昇にとどまると思います。急騰は無いにせよ、小型株ですので上昇余地が大きいものと前向きに捉えることとしたいと思います。

 

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※当記事は特定の株式銘柄の購入を勧奨するものではありません。
 あくまで投資は自己責任において行うよう、お願いします。