3031 ラクーンHD

 

基礎情報
・衣料品や雑貨等の流通を支援するサイト「スーパーデリバリー」を運営するサービス事業者です。スーパーデリバリーの利用者は一般消費者ではなく小売店であり、出品者もメーカーですので、卸売の用途であることが特徴です。
・EC事業のほか、兼業で、売掛債権・家賃保証(フィナンシャル)事業も行っており、売上比率はEC事業6割弱、フィナンシャル事業4割強といったところです。
 
業績
・これまで、2018/4期25億、2019/4期29億、2020/4期34億と売上を漸増させてきましたが、コロナ禍で非対面で仕入れができると全国の小売店が使用し始め(反対に、非対面で販路を拡大できると全国のメーカーが出品し始め)、結果として流通総額および同社売上高は急増しました。
・2021年度2Qは、前年同期比で売上高28.9%増と絶好調で、利益も増加させています。
・特に緊急事態宣言下の1Q(5~7月)はマスクや衛生用品の取引の伸びが著しかったこともあり、2Qはさすがに反動減となりました(ただし、利用小売店数は増加しており、単価が減少した形です)。
・フィナンシャル事業も、コロナ禍の悪影響を上回る金融緩和の力を背景に保証履行額も低位安定しており、順調のようです。
 
財政状態
・自己資本比率は42.8%ですが、同社は決算書上、売掛金と買掛金が両建てで発生してくるため総資産が膨らむ傾向があることから、数字以上に財務の健全性は高いです。実質無借金経営と言っても過言ではないと思います。
 
株価
・配当利回り0.93%、予想PER45.37、PBR6.86、予想ROEは15.1%、時価総額457億円と、典型的なグロース株の指標です。
・東証一部上場ですが、グロース株らしく、マザーズ指数に連動したような値動きをしており、10月に高値2577円を形成した後、現在は1724円となっています。
 
今後の見通し
・コロナ前から順調に成長してきていました。やはり全国のメーカーと小売店を繋ぐ商社の役割をネットで代替するという事業モデルは時流に沿っていますし、今後も成長しそうです。
・ただ、コロナ禍がおちついた2Qで売上が減少したことに象徴されるように、対面でできるなら対面で、という風潮も依然強いようです。
・コロナ禍は当社サービスの認知度向上に相当程度寄与した形となり、あとは利用者が定着するかが肝になると思われ、利用者定着策として同社は11月から料金体系を変更、固定料金を撤廃し、取引総額に応じた変動料金制としました。
・今後は利用者の定着具合に注目したいところです。
 
投資方針
・面白い事業を行っていると思いますが、コロナ追い風銘柄ということもあり、やや評価されすぎているのではないかと感じます(コロナ前の株価は900円前後ですしねぇ…)
・もう少し株価が割安になった頃に再び検討したいところです。
 
 
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※当記事は特定の株式銘柄の購入を勧奨するものではありません。
 あくまで投資は自己責任において行うよう、お願いします。