先週は弱含んだ株式市場でしたが、来週はどのような動きになるでしょうか。

 

注意すべき経済イベントは、金融政策決定会合(日本:火曜、米国:木曜)と、米国のGDP速報値の発表(水曜)があります。

ただ、中央銀行の動きは逐一報道されており、決定会合の発表があるころには材料としてはマーケットに織り込まれているので、サプライズがない限り大きな動きはないと思います。

特に日銀は国債の買入額の上限を撤廃するという方針を打ち出していますが、上限を撤廃したところで、流通する国債の量がかなり減っているため現状でも上限近くまで買っている訳ではありませんので、特に経済的なインパクトはないと考えてよく、むしろそれくらいの手しか打てないという事実により期待感が薄れていく節もあるように思います。

米国のGDPもひどい数字になると予想されるものの、1月2月はまだ通常の経済活動でしたので、四半期ベースの数字だとそこまで悪くもないかもしれません。

 

全体相場では原油価格が落ち着かないとリスクオンにもなりにくいと思われるほか、来週から日本ではゴールデンウィークに入るので、ポジションの手じまいの動きは予想されます。

そういった事情を考えると、来週も商いは薄く弱含みながらも日銀の買い支えで下値も限定的なレンジ相場、日経平均株価で言うと18,700円~19,700円程度で狭い範囲での横ばいの動きが予想されます。

 

個別株では1~3月の決算発表が多くの企業で始まってきます。

先週、決算発表をした代表的な銘柄の決算結果と翌日の値動きを簡単に見てみると、

 キヤノン(1Q):減収減益、今期予想は未定に変更 → 株価はやや下落(2/21からの下落率は23.7%)

 オービック(本決算):前期並み。今期予想はやや減益 → 大幅上昇(2/21からの上昇率は15.6%)

 ディスコ(本決算):前期並み。今四半期予想は前期並み → 下落(2/21からの下落率は5.1%)

 ネットワン(本決算):増収増益。今期予想も増収増益 → 大幅上昇(2/21からの上昇率は25.3%)

 三菱鉛筆(1Q):減収減益。今期予想は据置(影響を見積不能) → 横ばい(2/21からの減少率は14.9%)

 エレマテック(本決算):減収減益。今期予想は1Qのみ開示(減収減益) → 下落(2/21からの減少率は23.4%)

 日本高純度化学(本決算):増収、利益前期並み。今期予想未定 → 上昇(2/21からの減少率0.04%)

 

影響を大きく受けた会社は決算発表自体を先延ばしにしていることが多いので、先週発表している時点で影響を受けにくい会社であるという前提はあるかもしれません。

特に、オービックやネットワンはクラウドシステム系、ディスコや高純度化学は半導体系ということもあり、2月比で下落どころか上昇しているものもあります。

反対に、キヤノンやエレマテックはやはりコロナの影響を受けて業績悪化、かつ来期予想も未定となっているため、ただでさえ下落していたところからさらに下落して二番底を試す形になってきています。

市場全体としてはコロナの悪影響を受ける企業の方が多いでしょうから、今後出てくる決算は減収減益かつ来期予想未定となり、さらに株価を下げてくる可能性が高いかなと感じます。なので、残念ながら決算発表により悪抜けで上昇、という風にはいかないかなと思います。

一方で、業種によっては株価が回復しているものもあり、それらはさらに上値を伸ばしているので、そういった銘柄に資金が集まってくる可能性もあり、そういった銘柄を先回りして買っておくのも一案かと思います。

 

個人的には、そういった安心できそうな銘柄を短期売買でコツコツ買っていきたいと思います。