成長株が割安かどうかの判断は難しいですね。

期待がかなり先行して株価が上がりすぎていたりするので、増収増益でも想定よりも増益幅が控えめだったというだけで大幅に株価が下落するなど、難しさがあります。

 

でも、成長性が高い企業こそ、株を買って応援したい気もしますし、当たれば大きい。

今回はそういう会社の紹介です。

 

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6027 弁護士ドットコム

 

業種:法律相談ポータルサイト、電子契約サービス等運営
従業員数:190人(2019/3月末)

売上高:16億円(2017/3期)→23億円(2018/3期)→31億円(2019/3期)

純利益:2億円(2017/3期)→3億円(2018/3期)→3億円(2019/3期)

株価:4450円(8/8日現在)

予想PER:290.85

PBR:52.96

 

 

個人が弁護士に相談する際に利用できるポータルサイト「弁護士ドットコム」を運営しているほか、法律関連の記事を載せるニュースメディア、電子契約サービスを提供する「クラウドサイン」等を運営しています。

 

正直、PERとPBRが高すぎて買えません

ただ、事業性が非常に期待できるもので、これくらいの評価がなされているのも分かります。今後ある程度値下がりする場面があれば購入を検討するため書き留めておくという趣旨で紹介させていただきます。

 

弁護士ドットコムのサイト自体も独自性があるのですが、個人的にはクラウドサインがより画期的と感じています。

 

紙の削減や業務の効率化を目的とする電子契約が叫ばれて久しいですが、これまで電子契約は、契約者双方が特定の認証局に申請して電子証明書を取得するなど、面倒な手続きがネックとなって普及を阻害する一因となっていました。BtoBである程度定型的な業務委託契約等であれば電子証明書を取ってがちがちに証拠を残すという必要もないのですが、かといって念のため文書で契約内容は残しておきたい、といったことがよくあります。そんなとき、従来は紙の契約書に双方の認印を用いて契約を締結していました。

このクラウドサインのシステムは、電子契約ですが契約当事者双方の電子署名(電子証明書)を必要とせず、代わりに弁護士ドットコムが、第三者ではありますが、契約成立の目撃者として契約書に電子署名をすることで契約書の成立の証拠とするものです。

簡潔に言うと、企業にとってちょうど良いレベルで契約の証拠を残せる、ありそうでなかったサービスなのです。

 

今電子契約を利用している企業の8割がクラウドサインを利用してるようですし、利用者数が増えれば増えるほど使い勝手がよくなっていくサービスなので、今後爆発的に普及する可能性もあるなと思っています。

 

まぁ、割高という以前に、最低取得金額自体がそもそも高いので、手が出しにくいこともあり、様子見です。