こんばんは。

 

今日ご紹介する銘柄も成長株なのですが、私が成長株を買うときに見るポイントは、事業の内容に加えて、定量的な観点として

 

①売上高の成長率

②営業利益率

③ROE

 

を見ています。

 

①はそのままです。ここが伸びていなければ成長株ではないでしょう。

②は、競争力がどれだけあるのか、ということがわかると思います。新しいことをしている企業であれば、他社と比べて利益率は高くなっているはずですし、逆に低いということは競合も多く商品の魅力も低いということでしょう。

③ROEは、純利益を自己資本で割った値です。PBRが高くても、ROEが高ければすぐに自己資本が蓄積されていくので、PBR水準も低下していきますが、ROEが低ければなかなかPBRが下がらず、割高な状態が続くことになります。

 

---

さて、銘柄紹介です。

 

1401 エムビーエス

 

業種:外装リフォーム業
従業員数:105人(2019/4月時点)

売上高:26億円(2017/5期)→30億円(2018/5期)→33億円(2019/5期)

純利益:2億円(2017/5期)→2億円(2018/5期)→3億円(2019/5期)

株価:910円(7/31日現在)

予想PER:20.0倍

PBR:3.16倍

 

東証マザーズの上場企業で、まだ規模も小さい中小企業という感じですね。

聞いたことがない方がほとんどかと思いますが、外装リフォームの中でも、塗装を得意とする工事業者です。外装の補修、耐久性の強化、防水、美観の再現…といったイメージです。

 

「ホームメイキャップ」というブランドで展開しており、特許も取得している独自の工法やコーティング剤を強みに実績工事件数は右肩上がりで成長しています。

 

もともと山口県の会社ですが、日本全国で実績を伸ばしつつあり、今期も数か所の拠点増設を計画しているようです。

 

以前、トンネルの屋根が剥がれ落ちた事故があったことを記憶している方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうような公共施設は今多いようで、国の公共工事でもその手の「国土強靭化」の予算は増えてきています。住宅でも、最近では新築よりも安く済むリフォーム(リノベーション)物件も人気なのだとか。

 

そういう背景も踏まえると、今後の成長も堅いような気がしてきますね。

まだまだ進出していないエリアもあることを踏まえれば、売上を伸ばす余地もあり、今後も1割以上の成長を続けることも不可能ではないでしょう。

 

まだまだ中小企業ですし、業種的にも競合も地場の工務店とか中小企業が多いと思いますが、高い技術力で差別化できているところが魅力的です。

上場企業ですので、資金調達をして同業者を買収したり、商圏を事業譲渡してもらいながら規模拡大、というのも可能そうですね。