だいすけの"折れない"ブログ -60ページ目

だいすけの"折れない"ブログ

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昨年の刊行以来、母親と子どもたちの間で話題になっている絵本『ママがおばけになっちゃった!(講談社)』を読みました。





物語は4歳のかんたろうを子に持つ母親が亡くなるところから始まります。

突然、母親がいなくなったことで、かんたろうとおばあちゃんは困惑してしまいます。

そして、亡くなった母親自身も、かんたろうのことが心配で、成仏できずにいます。

そんなある夜のこと、かんたろうの前におばけとなった母親が現れたのでした。。。



この本では、大切な人の死という、子どもに読み聞かせる絵本としては非常に深いテーマを扱っています。

「自分にとって大切な人が突然いなくなったら?」

このようなメッセージを投げかけることで、子どもに親の死というものを想像させ、それは嫌なことだということを理解させます。


そして、読み進めていくうちに、もう一つのメッセージがあることに気が付きます。

「大切な人を残して突然自分がいなくなったら?」

これは読み手である親へ向けたものです。


昨年の相続税の改正を機に、相続に対する関心が一段と高まりました。

ご自身が相続を受けるときのことを考える方が増える一方で、どうしても忘れがちなのが、

ご自身に万が一のことが起こって、自分の家族が相続を受けるときのことです。


相続財産は分ければ、相続税は払えば、それぞれ済む話です。(一概にそうもいかないケースもありますが…)

しかし、故人が生前に何を考え、何を想っていたのかがわからなければ、大切な家族は路頭に迷ってしまいます。

想いがあっての相続対策、ということは言うまでもありません。


大人にとっても、色々な気付きがあり、ほんのり温かい気持ちになる絵本、おすすめです。


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