カルマ | ディシャのインド占星術日記

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インド占星術で、持って生まれた才能、天職、パートナー、人生の運気の流れが分かります。

こんにちは、デイシャです。

先日、『カルマや悪い運命などは気にしないので、とにかく希望だけは叶えたい』というお問い合わせを頂きました。

そのお問い合わせには、私は「カルマは減らしていく方向で対処してください」と、お返事させていただきました。

悪いカルマによって上手く行かない事柄があるとしたら、まずそのカルマを少しでも減らしていかないと、希望は叶わないらしいんです。

人も宇宙の一部であるとするなら、宇宙の法則(カルマの法則)の中で人も生きているということなんだと思うんです。
ここから抜けるには大変な労力と時間が必要です。

だから人は何回も輪廻転生しているわけなのですが・・。


カルマとは何か、どう向き合ったらいいかは、スワミー・ヴィヴェーカーナンダの名著と言われる『カルマ・ヨーガ』や、スワミー・メーダサーナンダ師の『輪廻転生とカルマの法則』などを私は参考にしています。
後者の方は分かりやすくまとめられていて、カルマについての本が始めての方にも読みやすいと思います。

 

その本の内容から抜粋ですが、悪いカルマも幾世にも渡って自分で作り出して来たものだから誰のせいでもないのですが、それが性格の一部になりその人の「傾向」というサムスカーラとなっていることが多いそうです。

それは自分の運の悪さも自分の性質の影響で引き起こしていることがあるということですが、そこが辛い所なんですよね。


ところでカルマって何だろう?ということですが。

本多信明先生のお書きになった著書『実践インド占星術』から引用させて頂くと、

①サンチッタ・カルマ: 過去世において行った行為の結果、蓄積されたもの
②プララブダ・カルマ: サンチッタカルマの一部で今世で経験するカルマ
③クリヤマナ・カルマ: 自由意志で行動しようとするカルマ
④アーガミ・カルマ : 未来において行動を起こそうと計画するカルマ

となります。
(ちなみにスワミー・メーダサーナンダ師によると③と④は同一とのことです。)

ホロスコープに現れるものは②のプララブダ・カルマです。

③のクリヤマナ・カルマは自由に行動できるとはいえ、その範囲はとても狭く、ごく小域とされます。

なので自由に人生を作り上げているつもりでも過去世からのカルマに縛られながら、ということになります。


ホロスコープで自分の人生の流れや良い運命を知る事も大切ですが、どこに自分は負の部分(悪いカルマ)を持っているかを知って運命改善のために自らが動くことが一番大切と思います。

良い惑星があっても、自ら努力をしないとその良い象意は現実にはなりません。
ただじっと待っているだけでは良い運は自分の所に着陸はしてくれないそうなんです。

なので、悪いカルマによって幸せが来ないのであれば、それを減らしていくしかないですね。


それにまた悪い運勢がこれからやってくるのであれば、そのために今からその害を最小限に抑える工夫をしていこう、という転ばぬ先の杖としてインド占星術は発達してきたので、ホロスコープの自分の都合のいいところばかりを見つめても、運命改善には行き着かないと思います。


未来の運勢はダシャーとその支配星が関わるハウスやアスペクトなどを見て、そのハウスの象意との関連を見て行くと、その時々のメインイベントが、おおよそ分かると思います。


そして、何がその人の使命なのか、運命なのかというなら、まず過去世から積み上げた悪いカルマを減らすために何をするのが良いかを見て行くと良いですね。


このカルマ減らしはなかなか出来るものではなくて、生きているだけでカルマは次々に積み上がりますから、減らすには長い時間をかけていくしかないんですよね。


インド占星術では悪い運を良くするためにマントラ、宝石処方やプージャ(護摩)、そしてヤントラ、ルドラークシャなどをお勧めすることが多いと思います。

お金をかけることばかりではなくて、もっとシンプルにそして持続してやって行かれるものにジャバ(神の名やお経などを唱えること)というものがあります。

神の名やマントラ、お経は神聖な言葉なので、その神聖な波動で心の中を浄化していこうというものです。

ちょっと宗教ぽくてイヤという方にはお勧めはしないですけど。

その場合には人知れず世の中に貢献するという意味で社会奉仕はカルマ減らしにはなると思います。


私は出来る時に出来ることをやるというスタンスで、割りとゆるくジャバをしていますが、たったそれだけでも心がすっきりします。

出来ることを出来る時にやる、ただそれだけですが、やらないよりマシかなと思っています。