荷揚げの仕事の現場も様々で、先週は注文住宅や建売住宅の建築現場の資材を扱ったり、内装に必要な資材の運び込みや不必要になった資材の運び出し、建築現場の事務所の設営などの仕事をいただいて行ってきた。
紙ごみ、段ボール、木材の端材、ビニールごみなどゴミもしっかり分別して出すのだが、その中に混じって多くの金属片やコンクリ片などの「産業廃棄物」もある。特に内装の場合は、中のものを壊して新しいものを創る上に、そこに住んでいた人たちの不必要になった生活ごみも出るので、その量は尋常ではない。この間は2トン車に山積みにしても乗り切らなかった。
この調子で分解されないゴミが出され続けたら、地球はどうなっちゃうんだろう?
長い梅雨が明けて、気温も徐々に上がってきた。特に今週に入ってからは、午後近くになってくると流れる風さえも熱風に近く涼しさを感じられない。私はこれが、エアコンの室外機が吐き出す熱風が原因だと思っている。エアコンの普及により、人間の生活は確かに快適になったかもしれない。ただそれは室内での話で、室外は異常な気温となり、熱中症でバタバタとひとが倒れている。多くのメディアで熱中症を回避するためにエアコンの使用を推奨しているが、本当にそれでいいのだろうか・・・数年前までは省エネの見地からも、エアコンの温度設定についてもメディアが情報を流していた。それがなくなって「温度調節」の観念がなくなったところにこの異常なまでの気温上昇があるように思う。
温度調節をせずに、高温の熱風を吐き出し、熱中症になり易い状況を作り出しているとすれば、これは明らかに人災であり、この悪循環を早急に改善するべきだと思う。
いにしえより、人間は我々を取り巻く生命体と「共存」してきた。だが、人間の進化とともに「共存」のバランスが崩れてきたのは紛れもない事実だ。
ひと昔の話ではあるが、育てた農作物をそれらを食す小さな虫たちを「害虫」と呼び、農薬という毒薬を使ってそれらから守り、家畜が病気にならないように、薬品を混ぜた飼料を与えた。人間の利便性の追求のために作られたものは、有害な物質をも同時に発生させた。生活の利便性や娯楽のために、山を切り崩し、森林を伐採し、水の流れを変えてきた。
それを「進化」とか「発展」というなら、確かにそうなのだろう。ただ、そこで人間は得られたものと同等のもの、ともするとそれ以上のものを失ってきたのだと思う。
薬品漬けになった食物や、有害な物質で汚染された水や大気は人間の体を犯し、人間のエゴで無理やりその姿を変えさせられた地形は、自然災害となって人間を襲ってきた。そういった見地からも、「新しいものを創り出すということは、同時に何かを失うこと」ということに、そろそろ本気で向き合わなければならないような気がしてならない。
ゲド戦記の中のハイタカ(ゲド)の言葉が思い出される。
「この世界の森羅万象は全て均衡の上に成り立っている。風も海も、大地も光の力も、獣や緑の草木もすべては均衡を崩さぬ範囲で正しく動いている」
コロナウイルス、異常気象、頻繁に起こる自然災害。これらはすべて、世界の森羅万象の均衡が崩れてきたことの証ではないか。だとすれば今すべきは、新しいものを創ったり、新しい策を考えるのではなく、単に自然界における均衡を元に戻すことではないかと思う。
『人類が開発した人工知能が独り歩きを始めて知能を持ったロボットになり、やがて「人間は他の生命体を食すことで自らの命を長らえる罪深き生命体であり、糞尿を初めとする体液をまき散らす非衛生的なもの」と認識したときに、彼らによって「抹殺」され人類が滅亡する』なんて話もあり得ない話じゃなくなってきたような気がする。