午後20時頃、父の入院先の病院から連絡がありました。

 

「父の心肺が停止した・・・とのこと」

 

「・・・・・」

 

順調だと思っていた父の様態が一転、心肺停止の状況に。

 

私たち家族にとっては、予想もしていないとっさの出来事で、顔面蒼白の気が

抜けた状態になりました。

 

とにかく、急いで病院へ。

 

父の病室に入ると、生命維持装置のランプは赤色に点滅しており、

もう帰らぬ人になっていることを知りました。

 

「つい30分ほど前まで普通に過ごしていた」とナースの方から報告を

受けました。食事をいったん終えて、休憩していたところ、急に嘔吐して、

それが咽喉に詰まったとのこと。

 

先生からは「コロナの熱は順調に下がっていて、もう1週間したら退院

の予定も立てていた」と言われました。

 

父のベッドを見ると、拘束ベルトで固定されていた後がありました。

自分で勝手に柵を外して動こうとしたから、夜は拘束していたとのこと。

 

父は、どうしても体を動かしたい何かがあって、苦しくてもがいていたのかも

知れません。10日間は面会謝絶になっていた為、父が最後まで何を私たちに

伝えたかったのか今では知る由もありませんが、相当苦しかったのだと思います。

 

あの時、私が、父を拘束することを了承していなければ・・・と、自分が言った

ことを、とても悔やんでいます。もう取り返しがつきません。コロナという時代で

なければ、私が夜だけでも病院へ行って、父の付き添いができれば良かった

のですが、それも叶うはずもなく、無念の気持ちでいっぱいです。

 

咽喉に詰まらせて苦しさのあまりナースコールすることもできず、その苦しみは

想像を絶します。そばに居てあげられなくて、本当にごめん。父のことは私が

一番理解していたつもりなのに、最後はとても辛い思いをさせてしまいました。

 

それから、悲しむ間もなく、葬儀の準備に取り掛かることになりました。

一通り、葬式の前打ち合わせが終わって帰宅して寝るころには、もう

AM2:00を超えており、悲しみとか色んな気持ちが混ざり合って、

それからも、ほぼ眠ることができませんでした。

 

明日は、AM9:00から葬儀の打ち合わせです。