さぁ、101本目。気を引き締めて参ります!

残念ながら「ウディ・アレン」も「小沢健二」も語りません。
表題で検索して騙されたほどのソフィティスケイトされた人生をお送りの方。


まぁ騙された思って、ゆっくりしていってね(笑



―――


戦前・戦中の日本の小学校の教育課程には
「修身」という単位がありました



戦後は一部「道徳」と名を変えるも、それは単なる自習時間であったり
教師が勝手にテメェの教育論を吐いたりする、変なコマ教科となってしまい
形骸化も甚だしいものですけどね。

今こそ、この修身教育を復活させるべき。という論陣を張る人たちもいますけど
新渡戸稲造「武士道」を生涯の教科書とする私にとっても、それには賛成。


修身とは何ぞや?

第2次大戦前、近代日本の小・中学校で修身科を中心として行われた道徳教育。
忠孝仁義など儒教的道徳に立つ修身科が1880年小学校に設けられ
1890年教育勅語の発布により忠君愛国を軸とする家族国家観がその理念とされた。

(マイペディア・インターネット百科事典)



まぁ、そういう固い事は今回置いときましてね。



「時代劇」などに一定世代より上が惹かれるのも

私がデアゴスティーニで毎号購読してる「鬼平犯科帳」とかも
大岡越前の最後のお白洲シーンとかも、

いわば修身
(大岡越前とか面白くて仕方ないですよ。特に徳川吉宗役の山口崇とか最高w)






修身教育なき戦後日本の"修身教育の代替"として機能したものが
私は「アニメ」だと思うのですやね。







何だかんだいって、一定世代より上の人間は男女問わず観ていたこの2本。
これが戦後の修身教育の最後の一綱として機能していたんだなぁとも思うわけで。



夕方、私らの地方ではアニメの再放送で
ガンダム→一休さんと続いてやってたのが


そう、ご存じ「トムとジェリー」



最近、ツレに「子供に見せるいいアニメはない?」と私に聞いてくるもので
(何故にそんな疑問の解決を、こんな身の上の私に求めるのか?という疑問はさておきw)

「トムとジェリーはどうよ?」って軽く勧めた事もあって。

昔の作品をyoutubeでまた観返す。という事も有ったのですけどね



これがまた、今見ても面白いんです
いつの世にも通用する、エヴァーグリーンな作品


(名古屋においては、在名某テレビ局のお偉いさんが昔から大好きで、
 編成に言いつけて年中必ず再放送されていた。という噂さえ流れる番組←笑)



ドタバタ。予定調和。それがそう来るか?という、コメディの教科書
「ピタゴラスイッチ」のように機能する小道具群。

そして、意外な形でホロっともさせられる
”海を越えた修身教育の基礎”

日本でこれだけ受け入れられたのは何故か?と考えた時に辿り着く
「武士道と騎士道の意外な共通点」という符号も。



もともとは、ここの解説にも有る様に
(1943年のアカデミー賞受賞作。1943年は既に対日参戦していた頃でもある)
アメリカの戦意高揚アニメとして出発したものがね




千葉県浦安に住んでる「ネズミさん」の所も、今では平和の象徴みたいなこと言ってますけど
戦時中は爆撃機の機首に絵を書いてもらったり、アニメで機関銃撃ってたり。好戦的だったんです(笑



その、教えてあげたツレが一番好きだという作品。
昔は「ズルはいかーん♪」を、よく真似されたものです


私は私で、冒頭のエスカレーターがトラウマになった作品。
同じルーティンで動いて、同じ時間にテレビ見てて


同じ作品をこうして30年経っても覚えているという奇跡(笑





ダンプカーとか、3匹の仔猫とか、後に判る社会の物凄い「毒」の成分が含まれているにもかかわらず
それが7分強の物語に、笑いになるという完成度。



私が一番好きなの。youtubeに有ったら面白いなー。ちょっとした奇跡だな。と思ってたのが
ホントにあって驚いた。

だから好きなんだyoutube。奇跡はここで起きる


-pecos pest- 邦題「ひげも使いよう」 ペコスおじさん大活躍の巻。

音楽に動きがちゃんと合う、演奏時はちゃんと弦を押さえてるアニメの芸の細かさ
トムの名台詞「イヤーォ!!」「オーッホッホ!!」が数パターン収録され、最後は貞子オチw 


展開はわかってるのに今回十数年ぶりに大笑いした、我が心の名作です




トムとジェリーを構成する「音楽」「お約束」「意外な展開」「救われないけど憎めないトム」


「結局は仲が良いトムとジェリー」

 全てが内包された名作です。


これを幼年期に見れた世代というのは、だから最強なのです
(ね、世の30代の皆様w)


私は特に
この「共通の敵に向かって、休戦協定を結んで共同戦線を張る作品」が好きなんですわ



さらに面白いのが
このペコスおじさんの演奏を、世界各国でリアルで奏でる人たち

 


    


イイ歳こいた大人たち。彼らとの周波数は物凄く近い。


例え言葉が通じなくとも。どこの国にいようとも喧嘩は出来ない。
同じ作品を見て同じ所で笑って、同じ所を「凄い」と感じたのだから。



トムとジェリーが教科書になった人には、悪い人はいません。



我がツレから後日メェルが来ました。

「トムとジェリーやっぱいいな。一家で見ててさ、子供もすげー見て笑ってるよ」って。


この子は将来、そういう心の機微を持った良い子になるだろうな。とそれだけで判る


そっか。トムとジェリーは受け入れてくれたか。
今度は「サンダーバード」辺りを見せると最強かもよ?と



私に息子が出来たのなら、
トムとジェリーとサンダーバードと、西部警察だけは見させたいなと(笑


こういう大人になるぞと。なってもらっちゃ困るかもしれないけど(失笑





そんな事はどうでもいいとして


トムとジェリーの関係は、「猿園の猿」の話でもないけど

ルパン三世と銭形警部の関係にも似るし




上杉謙信と武田信玄の関係にも似る。


「敵に塩を送る」の語源でも有名になった
【私は戦いでそなたと決着をつけるつもりだ。だから、越後の塩を送ろう】


生涯の宿敵、けどいなくなると寂しい。という逸話を残す、"仲良く喧嘩しな♪"な2人


武田信玄逝去の報に接した上杉謙信が詠んだとされる句


【吾れ好敵手を失へり、世に復たこれほどの英雄男子あらんや】



美しいじゃありませんか?
「互いの実力を認め合うライバル関係」というものは。。。



仲は悪いけど、時として殺したいほど憎いけど
互いの実力を認める存在。



どうぞ大事に。末永く。
これからもずっと「仲良く喧嘩しな」でございます。

これぞ武士道の発露とせずに何とする?



そんな存在がいるのなら、あなたの人生をより強くします。