おはようございます。

 

世の中にけっこう「俗説」って流布しているものなんですね。

 

いちばん有名なのが、「血液型と性格」ですよね。血液型によって性格が大体わかる、みたいなの。

 

でもけっこう俗説が多いのが「脳」なんですね。最近脳の本を読んで知っていろいろびっくりしています。

 

まず、私もパートナーも信じていたというか、確かに当たってる、と思っていたのが「利き脳」。

 

脳には右脳と左脳があって、「右脳をよく使う人は芸術的、左脳をよく使う人は論理的」という説が有名ですよね。

 

私もパートナーも、腕を組んだり指を組んだりしてどちらが下に来るかで利き脳を調べる、というのにけっこうハマって、出た結果もけっこう納得していたのですが・・・

 

物体の位置を空間的に捉える能力は右脳が優位に働く。言語に関する機能は左脳が優位に働くことが多いのは確かで、

 

右脳は芸術的、左脳は論理的、という考えはここから来ているのですが、これも科学的な根拠はないそうです。

 

確かにある活動においてどちらかは優位に働くけれど、それを芸術的、論理的と言った能力や気質に結びつけるのは短絡的だということだそうです。

 

科学的には、右脳型、左脳型と言ったような分類もないんだそう。

 

 

 

あともう一つ有名で本にもなりましたが、男は話を聞かず、女は地図が読めない?という説もそういう本が出て流行りました。

 

私も読んだくちなのですが・・・これも実は科学的なデータは不足していて、脳の形から男女の

能力や気質の違いはまだ説明できないんだそうです。

 

もちろん、統計的に見れば、女性の方が右脳と左脳を繋ぐ脳梁が太かったり、大脳が大きかったりといった違いが見られるそうですが、

 

ただ、男女の統計的な差よりも個人差の方が大きいんですね。

 

また、脳が大きい、もしくは脳のしわの数が多いほど頭が良い、という俗説も有名です。

 

多くの脳の標本を調べた結果、脳の大きさまたは前頭葉の体積と知能指数がおおよそ比例すると言った結果は得られているそうですが、

 

こちらもやはり個人レベルで脳の大きさから知能を推測できるほど強い関係にはないそうです。

 

また、魚に多く含まれるDHAは頭をよくする、というのも最近では有名です。そういうサプリもいっぱい出ていますが、こちらも科学的な根拠はないんだとか。

 

一般的には口から取った物質は簡単には脳には届かないんだそうです。なぜなら脳の毛細血管は体内のほかの毛細血管と異なる特殊な構造を持っていて、物質の出入りが厳しく制限されているんだそうです(「血液脳関門」と言われているそうです)。

 

 

 

 

こうやって考えると特に脳というのはいろんな俗説を生んでいますね。

 

専門家の方によれば、脳科学は、具体的に数値化することができない、人の「能力」や「感情」を取り扱う。それがゆえに結論を白黒はっきり示すことが難しい。

 

だから、実験データが大胆に解釈されたり、論理の飛躍が生じやすいのだと。

 

 

言われてみれば、他の臓器と違って脳を調べるのってとても難しそうです。

 

しかも感情という、個々人やシチュエーションによって全く変わってくるものを扱う必要があって、それこそ論理的な結論に結びつけるのは難しいと思います。

 

私もけっこうこういう俗説に踊らされていたのかなと思いました。

 

が、血液型と性格みたいに、ほんまかどうかはわからないけれど、そうかもね、くらいにそういう説を楽しむ、というのはありなんじゃないかとも思いますね。

 

脳科学は、まだまだこれから研究しがいのある分野だということですね。

 

私も自分の脳については本当に謎だと思うところがいっぱいあって、なんで?と思うことだらけなので、もっと研究が進んで行くのを楽しみに待ちたいです。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました。

 

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ こころの風景へ
にほんブログ村

 


自分らしさランキング