機関車に限らないが、愛称が付けられることは多い。
EF210は桃太郎、略して「桃」である。岡山に因んだ愛称だろう。
岡山機関区には試作の901号機や0番台の若番が100番台と共に活躍している。
初期の車両が多いのであるが、東京~幡生間のロングラン運用も多い。これはダイヤ改正を経ても変わらない。
貨物列車、旅客列車に関わらずこのロングランは大変である。過去の機関車を見ても負担が重そうな形式もあったようだ。
過去といえば、急行荷物列車も設定されていた。各区のEF58と広島のEF61が担当していた。旅客機でもあり、SG暖房を搭載していたからだろう。
荷物列車の設定区間や機関車運用はいろいろであるが、汐留~下関間のロングランを多く受け持っていたのが浜松のカマであった。若番が多かったのも岡桃に似ている。特に1号機と5号機は遅くまで活躍し、走行距離ものびていたらしい。
 ↑京都に停車中のEF58 5「浜」の荷物列車 1980年

その浜松のゴハチの幻影を追うかのように東奔西走する岡桃。0番台は機器の関係で早期の引退もささやかれている。
何か人間社会にもありそうな事のようにも思える。
その後ろ姿を静かに見つめておきたい。

【参考】「j train」各号