地震が起きた時、真っ先に震源が気になった。


職場にいた私は、揺れが落ち着いてからとにかく着の身着のまま外に非難となった。


震源はどこなの?ここならいい、ここでないとして、


こっちがこれだけの揺れなのだから、震源はとんでもないことになってるんじゃないか・・・。


そればかりが頭の中をぐるぐると回った。


この時の私には予感があった。


いや以前から頭の隅に常にあった心配でもあったから、予感ではないのかもしれない。


外に出てから、震える手で震源を調べると、案の定、震源は三陸沖とあった。


信じられないような震度がそこには記されていた。真っ青になった。


もちろん、宮城にいる家族や友人とは全く連絡がとれない。


どうしよう、どうしよう、ついに来てしまった、いつか来ると言われていた、大きな地震・・・。



心臓がつぶれそうなほどの心配と、被害状況の衝撃。


見慣れた景色が、知っている土地ばかりがニュースに出てくる。


だけど画面に映ってるのは、私の知ってるそれとは全然別のものになっていて、


そんな場所に、私と繋がる人たちみんながいるだなんて、とても信じられなかったし、恐怖だった。


ポカンと馬鹿みたいに口を開けて、ひたすらに画面を見つめるしかなかった。



日を追うごとに悲惨な状況が明らかになっていく。


そんな中、家族、そして友人達みんなの無事が、確認できたのです。


少しずつ連絡が取れ始め、


昨日やっと海沿いに住む、最後の連絡の取れなかった友達から無事だと連絡が入りました。


皆、大きな怪我もなく、なにより命がある。


奇跡、と言ってもいいのかもしれません。


硬くなった心臓から、だいぶ力を抜くことができました。


良かった、というのは不謹慎かもしれません。


でも、あの見慣れない異常な景色の中ででも、


私と繋がってくれている人達が、必死で生きてくれてること、感謝したいです。



今回のことで、来月予定していた自分達の結婚式はいったん中止にするつもりです。


そんなことより今はとにかくみんなの無事に感謝、それだけです。


こっちにいる私達には具体的な手助けというのがなかなかできず申し訳なくなるけど、


できる限りやれることをやれればと思います。


そして今後もできるだけ早く、できるだけたくさんの方の無事が確認される事を祈っています。


どうか。どうか・・・。