どぅもこんばぬはぁ。
今朝駅に向かう道すがら、少しばかり後ろを歩く早足おじさんと争って、
見事に早歩き選手権を勝ち抜いた373です。
絶対に抜かれてたまるか・・・! いや絶対に抜いてやるぜっ!
そんな想いがぶつかりあったのを感じました。
・・・・負けず嫌いの勝手な妄想です。(´ー`*)フゥ
そんなことよりもですよ。
昨日の夜、二階から変な音が聞こえたんです。
ぱしゅぴきっしゅぱぱぱぱっ。 何度も何度も。
でも最初はあまり気にしてませんでした。
二階でお兄ちゃんが部屋を歩いててミシミシいってるのかなと。
・・・にしてはさっきから止まない音。なに?どうした?
とりあえず夜も更けてきたしそろそろ寝るとしようかな。
そう思って一階の電気を全部消し、階段の明かりだけを頼りに上に行きました。
階段を上るにつれてその奇妙な音が大きくなりました。すぐ近くで聞こえます。
ん?コテツ(犬)でも二階のトイレの中に隠れてるのかな?
よく近所で花火やってたりすると恐がってそうするから。
と。
と!
そう思った瞬間、
ぱしゅっぱしゅぱしゅぱぱぱぱぱぱっ!!
「なっ、何かいる!何かきた!・・・・きっとアイツだ・・・!」そう思ったのと同時に、
それは私の髪の毛に微かに触れて狂ったように飛び回った。
「・・・やっ・・・」
血の気が引いて、悲鳴にさえならない声を出してとっさに慌てて階段を駆け下りました。
階段の下から上を見ると、やはりそこにはアイツの姿が。
「し・・・信じられない・・・」
そこにアイツがいる事じゃなく、あんなふうに家の中をバタバタと飛び回って、
その上私の髪に触れた。すぐ近くまで迫っていた。信じられない。 なんてことを・・・
パニックになって心臓がドキドキして泣きそうになった。
アイツとはまぁ、うちに棲みついているコウモリなのですがね。
毎年この時期になると奴らはこの辺の空を飛びまわり、
あろうことかうちを棲家にしてるヤカラもいるのです。
棲みつくだけなら別に怒りません。だけど家の中に入ってくるなんてあってはいけない。
これまでも度々あるんですよ。
でも今回のはすごく大きいし、
タチが悪いことに二階全体をバタバタと狂ったように行ったり来たりしていて近づけない。
いやヤツに近づく気なんてないけど、そこに行かないと私の部屋に入れない。
しかもその時すでに家族はみんな二階の部屋で寝ていて、
私が階段の下から助けを求めて呼んでも誰も起きてこない。
ちょっとちょっと・・・・・もし犯罪に巻き込まれ私の身に危険が迫って悲鳴を上げても、
こんなことじゃあ誰も気付いてくれないじゃないのまったく・・・・。
そんなことを考えながらも、とにかく今のこの状況を思って非常に心が重くなりました。
どうしよう・・・助けを求めるには二階に行かなくてはならない・・・・だけど、
上に行こうとすれば必ずまたアイツがすぐ近くを狂ったように飛び回るだろう。・・・信じられない。
一時はこのまま下の茶の間で一晩明かすことも考えました。
この状況で上に行くのは無理だし、何度下から呼んでも誰も来ない。
かと言ってあんな気色悪い生き物がバタバタと飛び回るのと戦える勇気もない。
どうしようどうしようどうしよう。
無意味だとわかってても誰かに助けてほしくてメールなんて打とうとしたりなんかもして。
でも結局そのメールは送信されませんでした。
ふと気付くとさっきまで止むことなく聞こえていたアイツの飛び回る音がしない。
おそるおそる階段の下からのぞくと、アイツの姿が見当たりません。
これはチャンスだ・・・・。
それでもまだどこかに潜んでいそうな気配と、今にもバタバタと襲ってきそうな気配がしましたが、
このチャンスを逃してはいけない・・・。
今のうちに二階に駆け上がり、両親のいる部屋に助けを求めよう・・・!
そう思って決心を固め、ジリジリと静かに二階へと向かいました。
私の部屋のドアは開きっぱなしになっていたので、もしかしたら私の部屋に入ったのかもしれない。
とにかくお父さんに退治してもらわなくては・・・・。
階段を登り終えると、一目散に両親の部屋へ走っていき助けを求めました。
両親は何事だ、たかがコウモリで何をそんなに騒いでるんだというような態度でしたが、
そんなのはどうでもいい。早くヤツをなんとかして。なくとかしてくれなきゃ心臓が飛び出そう。
ずっと私は恐いのと極度の緊張で心臓のドキドキが止まりませんでしたから。
体も小さくプルプルと震えてました。大人なのに情けないけど。
で結局お父さんがハエたたきを下から持ってきて退治しようとしたのですが、
私の部屋にも、そこから入ってきたらしい窓が少し開いた向いの部屋にも、
ヤツの姿はどこにもなく、見つけられずじまい。
どこかに潜んでいるのか、また窓から逃げ出したのか。
姿が見えないんじゃどうにもならないし、一度どこかにピタッと張り付いたら早々動かない。
そう言って父は退治をあきらめ部屋に戻ってしまいました。
実際にそうなんだけど・・・・でも・・・・・ああ。
外に出てくれたんならいいけど、まだどこかに潜んでるんじゃないかと思うと落ち着きません。
コウモリって外で見る分にはまだそんな気色悪くないんですよ。
自然の中で見ればまだね。
でも家の中っていう人工的で守られた場所で見ると気持ち悪さが倍増です。
ありえない色。飛び方。不気味な気配。
というかさぁ、コウモリが棲みついてる家ってどうなの。
ここは一応森の中でも山奥でも大きなお屋敷でもありません。
田舎だけど住宅街の一角です。・・・・あぁ。
とりあえず、今日は今のところヤツは現れていません。
早く心から平穏に暮らしたい・・・(´ー`;)