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サンフランシスコ国際映画祭(Closing Night)

今年で53回目を迎えるアメリカ国内最古の映画祭、サンフランシスコ国際映画祭が4月22日から5月6日までの2週間に渡り開催されました。毎年50ヶ国以上150以上の作品が上映され、作品の質が大変高いことから業界からの注目度も高く、また製作者にとってもアメリカ配給を決める最も重要な映画祭の1つとして認知されています。映画祭は企業スポンサー、後援団体を始め、映画館やホテル、メディア各社、そして市民ボランティアが一丸となって運営しており、参加者数約8万人の世界を代表する地域密着型の祭典です。

クロージングナイトでは、最新注目作品「ジョーン・リバーズ/ピース・オブ・ワーク」が上映されました。この作品は、アメリカを代表する女性スタンドアップコメディアン、ジョーン・リバーズの一年間に密着し、ショービジネスで生き抜く彼女の孤独や葛藤、そして愛情の深さに迫ったドキュメンタリーです。大勢の観客とメディアが待ちわびる中、ジョーン・リバーズ、監督のリッキー・スターンとアン・サンドバーグがレッドカーペットに登場し最終日を盛り上げました。7時半上映開始のカストロシアターには、ウィル・コール(チケット受取り窓口)に並ぶ人達と、残りわずかの当日券を求める人々の列で賑わっていました。

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レッドカーペットでは、今か今かと待ちわびるメディア各社!監督のリッキーとアンもメディアの多さに大興奮!笑顔でインタビューに答えます。5分後、黒塗りのリムジンで登場したジョーンに一斉にたかれるフラッシュ!インタビュアーの質問に1つ1つ丁寧に答えて行くジョーン。76才とは思えない底抜けな明るさと軽快なトークで場を華やかにしていました。

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カストロ劇場は1922年に建設された、各席数1400、デジタル上映から70mmのフィルムまで上映可能な映画館です。サンフランシスコの歴史的建造物としても有名で、年間を通し、映画祭やコンサート、ファッションショーなどで利用されています。またカストロ地区は、同性愛者の街としても知られており、アカデミー賞を受賞した映画「MILK」のSFオープニング上映が行われた場所でもあります。

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会場は上映を待ちわびるお客さんで超満員です。エントランスを抜けた先にある売店は、定番のポップコーンとペプシを買い求めるお客さんで大賑わい!

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作品についてはこちらから!

上映が開始され、ジョーンの世界に魅了され引き込まれて行く観客からは、笑い声や感嘆の声が絶えず、彼女の人気の高さを感じさせます。上映終了後、監督とジョーンが登場すると観客が一斉にスタンディングオベーション。割れんばかりの拍手が送られていました。Q&Aでは撮影秘話やジョーンの恋愛観まで、観客が思い思いに質問をしていきます。ある男性からの「毎日毎日、忙しい日々を送っていますが、あなたは今幸せですか?」との質問に「とても幸せよ!ほんとに幸せなのよ!」と繰り返し答える彼女。

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Q&A後、ダウンタウンの中心地にあるクラブにて行われているクロージングパーティーへと足を運びます。ライブミュージックやパフォーマンスが会場を盛り上げ、参加者は思い思いに映画祭最終日を楽しんでいました。帰り際に映画祭スタッフと挨拶を交わし立ち去ろうとした際に、50セントを求められ、ホームレスと気づき、気を引き締めて岐路につきました。来年もまた、充実した祭典となることを大いに期待したいと思います。

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LAアジアンパシフィック映画祭「ヴィヨンの妻」上映!

先週のニューポートビーチ映画祭での「空気人形」に引き続き、今回はロサンゼルス・アジアンパシフィック映画祭での「ヴィヨンの妻」(根岸吉太郎監督)の上映の様子をお届けします。

ロサンゼルス・アジアンパシフィック映画祭は4月29日から5月8日まで開かれている、アジア映画を中心とした映画祭です。フィーチャー部門(8作品)、ドキュメンタリー部門(8作品)、インターナショナル・フィーチャー部門(12作品)、ショートプログラム(18作品)、のカテゴリーに分かれており、「ヴィヨンの妻」はインターナショナル・フィーチャー部門の1作品として上映されました。モントリオール国際映画祭において監督賞を受賞、また主演の松たか子が日本で数々の女優賞を受賞している「ヴィヨンの妻」。アジアンパシフィック映画祭においても、注目度の高い作品です。

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4月30日(金) 午後7:30分、上映シアターであるラムリ・サンセット5へ。ディレクターズ・ギルドからおよそ5分、ここはロサンゼルスの中心エリアとして知られるサンセット・ストリート沿いのモール内にある、良質なインディペンデント映画のセレクションで定評のある映画館です。小さいながらも、ロサンゼルスのコアな映画ファンに愛され続けている映画館として知られています。台湾映画、ベトナム映画、フィリピン映画などが数多く上映されているこの映画祭、観客にもロサンゼルスのアジア系コミュ二ティーの人達が多く見られます。

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劇場内をとりしきりるのはボランティアの人達。学生や若手の映画製作者の人達が多くボランティアとして参加し、映画祭を通じて映画業界の人脈につながることもあるのだとか。活気あふれる明るい雰囲気を作り出してくれます。さて、大きな日系コミュニティーのあるロサンゼルス、そこで日本映画にはやはり日本人の観客が多いのでは…と思いがちですが、必ずしもそうではなく、日系の方以外に色々なコミュニティーの人達が訪れていました。「ヴィヨンの妻」に対するロサンゼルスの人達の反応は…?

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クラシックな落ち着いた雰囲気の会場内。上映20分前から席について待ちわびる人達。
上映前には映画祭委員長の挨拶もあり、映画への期待が高まります。日本映画に限らず、外国語映画は字幕の役割がとても重要になりますが、「ヴィヨンの妻」も同様、日本語の会話のやり取りが表す意味はきちんと伝わるものでしょうか…という疑問を感じざるを得ない時もありますが、それはやはり映画の力、観客は台詞だけではなく画面からも物語を感じているのですね。客席からは、面白いやり取りの場面では笑いあり、美しい場面ではため息あり、と観客皆さんが感情移入した様子が感じられました。

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上映終了後、会場外ではボランティアの人達が映画を評価する投票ボックスを持って待っています。
映画が終わっても観客同士で映画の感想を述べ合うなど、「ヴィヨンの妻」はなかなか高評価のようです!

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普段はなかなか見ることができない話題のアジア映画を一挙に鑑賞することが出来るロサンゼルス・アジアンパシフィック映画祭。ロサンゼルスのアジアンコミュニティーのエネルギーとアジア映画の明るい未来を感じることが出来る10日間です! ロサンゼルス在住の方はボランティアとして参加する事もおすすめです!

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LAアジアンパシフィック映画祭(Opening GALA)

4月30日から、今年で26回目を迎えるLAアジアン パシフィック映画祭が開催されています。アジアンパシフィック映画祭は1983年に第1回が開催され、参加作品数、参加者数ともに年々増加している、南カリフォルニア地域では最大のアジア系映画祭となっています。今年はディレクターズギルド、サンセット5、アラタニ劇場、ダウンタウンインディペンデントなどの6ヵ所が会場となり、アジアやアジアンアメリカンの作品、4部門46作品が上映されています。また、上映だけでなくセミナーやパネルディスカッション、多数のゲストが参加するなど、ロサンゼルスを代表する祭典の1つです。

開催に先立ち、オープニングナイトフィルム、「AU Revoir Taipei」がディレクターズギルドでプレミア上映されました。写真は監督のアービンとポスター。会場の外にはメインスポンサーでもあるトヨタのプリウスも展示されていました。

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会場のロビーには上映を待つ観客の姿が。前売券は全て売り切れ、当日券を求める人々の列が出来ていました。
アジアンパシフィック映画祭ということもあり、アジア系の参加者が80%を占めています。

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レッドカーペットにキャストやセレブリティーが続々と登場し、会場の熱気も増していきます!
メディアにはアジア専門チャンネル「LA18」も!

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600席を誇る劇場は超満員のため、急遽、シアター2が用意されました。上映前には監督の舞台挨拶が行われました。監督のアービンはUSA(南カリフォルニア大学)で映画製作を学び、これまでに短編を2本制作、本作の「AU Revoir Taipei」が長編デビュー作となります。彼の作品は全てベルリン映画祭のオフィシャルセレクションに選ばれており今後を注目されている監督です。

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全編台湾で撮影された本作品は、中国と欧米の文化がミックスされた台湾を独特の視点でとても斬新に表現しています。長編初監督とは思えないストーリーとテンポの良さで観客を魅了しました。



上映終了後はオープニングナイトのガラレセプションがロビーで開かれます。監督、プロデューサー、ディストリビューター、俳優までいろいろな分野で活躍する業界人がネットワーキングを楽しみます。

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大学生から若手映画製作者、映画好きの一般人まで、映画祭には欠かせないボランティアの皆さん!
また、多くのスポンサーの協力が映画祭をサポートしています。

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明日から始まるLAアジアンパシフィック映画祭。
国際映画祭部門には根岸吉太郎監督の「ヴィヨンの妻」も上映されます!是非お見逃しなく!



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