とおりさんにコメントいただいたので紹介
■理解していないのか、嵌めたのか・・
ということでしょうか、青山さん。
ネタ元の素性が欲しいところです。
ということは煽ったのは大勲位ということになる。
↓
耐え続ける、みんなと一緒に耐えつづける
http://blog.goo.ne.jp/shiaoyama_july/e/0a6465377602ef732f114c3a3b2e8a12
(ON THE ROAD : Aoyama 's Daily Essay 青山繁晴さん)
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前のエントリーでも書いたように、中曽根さんというのは
安倍さんのアドバイザーでもあるのですが、政権下では微妙な軋轢も。
実は今の中曽根さんは「日米同盟至上主義」ではありません。
中曽根さんというのは、良くも悪くも戦後保守の筆頭なので
CIAの影響下だったのですが、その後東アジア共同体構想に傾倒。
青山さんが言うように、給油問題を日米関係至上主義で見ると、下手をうちます。
安倍さんのアジア外交ビジョンというのが、中曽根さんの
「東アジア共同体」構想に影響を受けて、迷走したのも事実でしょう。
シーレーン防衛構想にしても、米民主党を見ながらの
等距離外交による、戦後防衛体制からの脱却という観点から見て
訪中が先にあったのは、どちらにもおかしな話ではなかった。
ただ、麻生・安倍ビジョンの軸はブレなかったので、逆に
東ア評シンクタンクの分析を大いに活用したと思います。
まぁ塩崎さんが評議会の議員メンバーでしたから。
東アジア共同体評議会
http://www.ceac.jp/j/index.html
![hyou](https://stat.ameba.jp/user_images/6a/ac/10031306325_s.jpg?caw=800)
ただ水と油な部分はどうしようもない。
評議会議員に田中均元外務審議官が参加しているように
融合できない構想原点はどうしようもないわけです。
だから「日米同盟のために」と中曽根さんがエスコートするのはおかしい。
そして、参院戦惨敗後の、閣内、党内の動向をみれば
退陣基準の表明は、党内政局必至となるのは、
普通はわかります。
つまり、もし、そんな事を安倍さんにアドバイスしたとすれば
理解していないのか、「嵌めた」のだということになります。
↓
【福田康夫氏の推薦人】
【参院】
中曽根弘文(4)(伊吹派)
橋本聖子(3)(町村派)
岩永浩美(3)(津島派)
市川一朗(3)(古賀派)
山内俊夫(2)(山崎派)
川口順子(2)(無派閥)
さすが親子の以心伝心でしょうか。
「職を賭して」発言が、党内政局のきっかけになったというのは
執行部も福田さんも麻生さんも口には出せない。
で
戦後保守の唱える東アジア共同体構想というのは
無理からに民族、国家の垣根を無くして融合させてしまえという
本音が底辺にありますので、
媚中、媚韓という勢力も飲みこんでしまう器量があります。
だから、頭山満翁などのアジア主義とは似てはいても全く違う。
翁曰くの
「日本を裏切った時は、決して許さんぞ」
これは、理想と許容の基本的なルールは
同一の価値観に基づいている・・・というのだから
融合の前提の時代が違うわけです。
戦後保守というのは
常になにかの影響を受けてきたわけで、
だから色々な背景に翻弄されやすい。
本来、保守というのは
反米でも親米でも反中でも親中でもなくて
主体が常に自国であって、国際的な視野から
各国との外交距離を図るもんではないかと思います。
そういう意味では妥協もあるわけですが
妥協と放棄とは全く意味がことなります。
福田氏出馬会見の要旨 「自立と共生」目指す
http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20070915010003251.asp
(東奥)
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こういうのは放棄といいまして
相手が嫌がることをしないというなら
外交成果とは一体何なのかということになります。
福田さんへの嫌味ばかり書くようで申し訳ないのですが
はっきりいって嫌いです。
■共生というあやしい言葉
この人がどうのこうのもそうですが
前に書いたように
この人は、非常にコントロールされやすい。
(事務屋というか目の前の問題だけ、無理やりにでも処理すればいいという性格)
つまり、福田擁立に動いた勢力の体の良い操り人形になるのは
目に見えているからです。
左右のイデオロギーに関係なく
中国と関係を深めればよし・・とか
対米対抗軸になる・・・とか
アジア主義を体裁だけ真似たような対中認識が蔓延しています。
しかし、ちょっと待てと。
共産主義国家とは絶対に融和など出来ない
という原則を忘れていませんかと。
経済界などそれを忘れて、解放一期に怒涛のように対中投資。
「頼むから対中関係を拗らせないでくれ」
知るかそんなもん^^
結局、仁義なき市場経済の組入れは、
中共のもう一つの財布の巨大マネーと連動して
壮大なペテンマーケットを構築しています。
内政ではかろうじて、農村部の格差労働者を
北京五輪、上海万博特需で吸収していますが
終われば崩壊へ一直線。
東アジア共同体構想などというものは
結局、崩壊巻き添えへの防波堤を築かずに
融和、共生を求めるものです。
それは単なる共倒れ構想。
対米危機意識以上の危機意識を
中国に対して抱かなければいけません。
我が国の政治家の9割は中国に対して
本当の危機意識を持っていません。
というわけで
青山さんの大勲位ネタが本当なら
対中親和路線賛同者が如何に蔓延しているのかと
恐ろしいかぎりです。