とおりさんにコメントいただいたので紹介


■理解していないのか、嵌めたのか・・


ということでしょうか、青山さん。

ネタ元の素性が欲しいところです。

ということは煽ったのは大勲位ということになる。


耐え続ける、みんなと一緒に耐えつづける

http://blog.goo.ne.jp/shiaoyama_july/e/0a6465377602ef732f114c3a3b2e8a12

(ON THE ROAD : Aoyama 's Daily Essay 青山繁晴さん)




 今週は、安倍さんがシドニーの記者会見で「給油継続に職を賭ける」と発言したことを取りあげ、その発言は間違いだと述べることにしていた。

 なぜ間違いか。
 安倍さんは実は、この発言を、中曽根康弘・元首相と相談のうえ、事前に用意して、おこなった


 国内インテリジェンスなどによれば、中曽根さんが「日米同盟は、日本の生命線であり、インド洋上の海上自衛隊の給油を、内閣を賭して、守るべきだ。給油の一時中断も、いけない。小沢君は、権力ほしさに日米同盟を壊そうとしている。安倍君は、職を賭すことによって、身をもって、アメリカに、日本政府がここまで同盟関係を大切にしているというメッセージを送れ」という趣旨でアドバイスし、安倍さんは、これを受け入れたという。
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前のエントリーでも書いたように、中曽根さんというのは

安倍さんのアドバイザーでもあるのですが、政権下では微妙な軋轢も。


実は今の中曽根さんは「日米同盟至上主義」ではありません。

中曽根さんというのは、良くも悪くも戦後保守の筆頭なので

CIAの影響下だったのですが、その後東アジア共同体構想に傾倒。


青山さんが言うように、給油問題を日米関係至上主義で見ると、下手をうちます。


安倍さんのアジア外交ビジョンというのが、中曽根さんの

「東アジア共同体」構想に影響を受けて、迷走したのも事実でしょう。


シーレーン防衛構想にしても、米民主党を見ながらの

等距離外交による、戦後防衛体制からの脱却という観点から見て

訪中が先にあったのは、どちらにもおかしな話ではなかった。


ただ、麻生・安倍ビジョンの軸はブレなかったので、逆に

東ア評シンクタンクの分析を大いに活用したと思います。


まぁ塩崎さんが評議会の議員メンバーでしたから。


東アジア共同体評議会

http://www.ceac.jp/j/index.html



hyou


ただ水と油な部分はどうしようもない。

評議会議員に田中均元外務審議官が参加しているように

融合できない構想原点はどうしようもないわけです。


だから「日米同盟のために」と中曽根さんがエスコートするのはおかしい。

そして、参院戦惨敗後の、閣内、党内の動向をみれば

退陣基準の表明は、党内政局必至となるのは、

普通はわかります。


つまり、もし、そんな事を安倍さんにアドバイスしたとすれば

理解していないのか、「嵌めた」のだということになります。


【福田康夫氏の推薦人】

【参院】
中曽根弘文(4)(伊吹派)
橋本聖子(3)(町村派)
岩永浩美(3)(津島派)
市川一朗(3)(古賀派)
山内俊夫(2)(山崎派)
川口順子(2)(無派閥)


さすが親子の以心伝心でしょうか。


「職を賭して」発言が、党内政局のきっかけになったというのは

執行部も福田さんも麻生さんも口には出せない。


戦後保守の唱える東アジア共同体構想というのは

無理からに民族、国家の垣根を無くして融合させてしまえという

本音が底辺にありますので、

媚中、媚韓という勢力も飲みこんでしまう器量があります。


だから、頭山満翁などのアジア主義とは似てはいても全く違う。

翁曰くの


日本を裏切った時は、決して許さんぞ


これは、理想と許容の基本的なルールは

同一の価値観に基づいている・・・というのだから

融合の前提の時代が違うわけです。


戦後保守というのは

常になにかの影響を受けてきたわけで、

だから色々な背景に翻弄されやすい。


本来、保守というのは

反米でも親米でも反中でも親中でもなくて

主体が常に自国であって、国際的な視野から

各国との外交距離を図るもんではないかと思います。


そういう意味では妥協もあるわけですが

妥協と放棄とは全く意味がことなります。


福田氏出馬会見の要旨 「自立と共生」目指す

http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20070915010003251.asp

(東奥)



靖国神社参拝 

相手の嫌がることをあえてする必要はない。配慮しなければならない。


こういうのは放棄といいまして

相手が嫌がることをしないというなら

外交成果とは一体何なのかということになります。


福田さんへの嫌味ばかり書くようで申し訳ないのですが

はっきりいって嫌いです。


■共生というあやしい言葉


この人がどうのこうのもそうですが

前に書いたように

この人は、非常にコントロールされやすい

(事務屋というか目の前の問題だけ、無理やりにでも処理すればいいという性格)


つまり、福田擁立に動いた勢力の体の良い操り人形になるのは

目に見えているからです。


左右のイデオロギーに関係なく

中国と関係を深めればよし・・とか

対米対抗軸になる・・・とか

アジア主義を体裁だけ真似たような対中認識が蔓延しています。


しかし、ちょっと待てと。


共産主義国家とは絶対に融和など出来ない


という原則を忘れていませんかと。


経済界などそれを忘れて、解放一期に怒涛のように対中投資。


頼むから対中関係を拗らせないでくれ


知るかそんなもん^^


結局、仁義なき市場経済の組入れは、

中共のもう一つの財布の巨大マネーと連動して

壮大なペテンマーケットを構築しています。


内政ではかろうじて、農村部の格差労働者を

北京五輪、上海万博特需で吸収していますが

終われば崩壊へ一直線。


東アジア共同体構想などというものは

結局、崩壊巻き添えへの防波堤を築かずに

融和、共生を求めるものです。


それは単なる共倒れ構想。


対米危機意識以上の危機意識を

中国に対して抱かなければいけません。


我が国の政治家の9割は中国に対して

本当の危機意識を持っていません。


というわけで

青山さんの大勲位ネタが本当なら

対中親和路線賛同者が如何に蔓延しているのかと

恐ろしいかぎりです。