「こういうわけで、男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる。」(創世記2:24)

夫と妻は一体です。
だからこそ、妻の一言は、それが励ましであれ非難であれ、夫にとって大きな影響を与えます。

今日はヨブの続きです。


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サタンは主の前から出て行った。
サタンはヨブに手を下し、頭のてっぺんから足の裏までひどい皮膚病にかからせた。
ヨブは灰の中に座り、素焼きのかけらで体中をかきむしった。

彼の妻は、
「どこまでも無垢でいるのですか。神を呪って、死ぬ方がましでしょう」と言ったが、

ヨブは答えた。
「お前まで愚かなことを言うのか。
 わたしたちは、神から幸福をいただいたのだから、不幸もいただこうではないか。」
このようになっても、彼は唇をもって罪を犯すことをしなかった。

  ヨブ記2:7-10
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無垢で正しい人、神を畏れ、悪を避けて生きていたヨブ。
ヨブの心を破滅させようとサタンはまたも新たな攻撃を仕掛けてきました。

今度の攻撃は、ヨブ自身に対するものでした。
ヨブは全身に及ぶひどい皮膚病にかかってしまいます。

後に、見舞いに来た友人に対し、ヨブは自分の症状をこう語っています。
「肉は蛆虫とかさぶたに覆われ 皮膚は割れ、うみが出ている。」(ヨブ記7:5)
「わたしの皮膚は黒くなって、はげ落ち 骨は熱に焼けただれている。」(ヨブ記30:30)

あまりのかゆみに、ヨブは灰の中に座り、土器のかけらで体中をかきむしらねばなりませんでした。

見るに見かねたのでしょう、ヨブの妻は夫にこう言い放ちました。
「どこまでも無垢でいるのですか。神を呪って、死ぬ方がましでしょう」。

財産の大半が被害に遭い、十人の子供たちを一度に失うという悲劇に見舞われ、
奥さんの心は既にかなり憔悴していたものと思われます。
それに加え、今回の災難です。
彼女の方が先に心が折れてしまっても不思議ではありません。
また、この発言は、苦しむ夫に対する彼女なりの思いやりでもあったことでしょう。

ヨブは妻をたしなめます。
このようになっても、彼は唇を持って罪を犯すことをしませんでした。

ただし、「唇を持って」です。
実はこのとき彼の心の中には何ものかが生じ始めていたのかもしれません。

「お前まで」・・・。
信頼する妻の不信はやはりこたえたのではないでしょうか。

この後、ヨブの心はかたくなになり、訪ねてきた友人たちとの間に議論が生じます。



「しかも、アダムはだまされませんでしたが、女はだまされて、罪を犯してしまいました。」
                                        (Ⅰテモテ2: 14)

まず妻の方からだまされてしまうというのは、人類が誕生して以来の教訓です。


「同じように、夫たちよ、妻を自分よりも弱いものだとわきまえて生活を共にし、
 命の恵みを共に受け継ぐ者として尊敬しなさい。
 そうすれば、あなたがたの祈りが妨げられることはありません。」
                            (Ⅰペトロ3: 7)

しっかりわきまえる。そのうえで舵取りの責任を果たす。
妻に対する理解と尊敬、男としての強い信念とリーダーシップ、その両方が求められます。


荒波の中でも舵を放してはならないということです。